110F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2007 8月号 No.132
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まぐまぐ発行・配送数: 6639 部
めろんぱん発行・配送数: 1095 部
《目次》
・ [特集] 画素数と解像度の関係を整理する
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part18)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(ブラシツールと消しゴムツール)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(パーツの機能を理解しよう)
・ いいもの紹介 (レーザービーム)
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===== はじめに =====
夏が終わってしまう。
子供たちは、2日長い夏休みを存分に遊ぶつもりなのか、
まだ学校の話はこれっぽっちも出てこない。
さて、デジセミでは今回は初級向けの内容が多くなっています。
本気ではじめてみませんか?
写真にはまると一生楽しめますよ。
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[特集]「画素数と解像度の関係を整理する」
今回はとても初歩的な内容です。
すでにわかりきっている方も多いと思いますが、デジタルを扱う上で
しっかりと理解しなければいけない部分ですので、あらためてこの
入門編のような部分を取り上げてみます。
まず身近なもので考えると、普段お世話になっているファックスも
原始的なデジタル画像装置の一種のようなものです。
ファックスの信号そのものは音声電話回線を使っていますので、
アナログ信号ですが、例えば、無い(0)を「ピー」、有る(1)を「ガー」
に変換すれば、「ピーピーガーガー」は0011、「ピーガーガーピー」は
0110のデジタル信号として扱うことができます。
送る原稿を細かい升目にして、その一升づつをピーとガーに分けて、送り、
受け取る側が、ピーを無し、ガーの信号で点を打てば、
画像として再現されるのです。
送るスピード(送りの長さ)を半分にすれば、升も半分の大きさになります。
この一升の大きさをどれくらいの大きさにするのかが解像度です。
1インチの長さに300個の升を並べた大きさが300dpiになります。
dpiとは、ドットパーインチです。1インチあたりのドットの数になります。
同じドット数のものを倍の2インチの大きさに伸ばすと、
この一升の大きさも倍になり2インチに300ドット、
つまり1インチあたり150ドットですので150dpiになります。
大きくプリントすると荒くなり、寸法を小さくするほど細かくなります。
この密度を解像度と言います。
そして縦横それぞれ300のドットが並ぶと、300×300で、90,000画素です。
「画素数は升の数」、「解像度は密度(こまかさ)」を表します。
いかがですか。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part18」
さて今回は、「と」から始まるものをご紹介します
「トゥルーカラー」
色の表現方法の一つで、32ビットカラーをトゥルーカラーと言う例が多い。
コンピュータで赤、青、緑の光の三原色を、それぞれ8ビットで表現して、
残りの8ビットを透明度等のソフトによっていろんな使われ方をしている。
でも、トゥルーカラーやフルカラーは、かなりあいまいに扱われている。
「ドライバ」
OSが周辺機器を制御するための橋渡しを行なうためのソフトウェアで、
このドライバと言うソフトが周辺機器を動作させる。
ねじ回しではなく、運転手である。
「ドライブ」
外部記憶装置で、記録メディアを読み書きする装置のこと。
CD-RやDVDなど、記録メディアとドライブが分離できるものは
リムーバブルドライブと言い、取り外せない固定ドライブを
一般的にハードディスクドライブと言っている。
ちなみに、ドッチビーで使う円盤はソフトディスクである。
「ドラッグ」
マウスのボタンを押たままの状態でマウスを移動させること。
ぼくは初心者には「ひきずる」と言っている。薬物は使用していない。
人差し指で押したまま押したまま、ひきずってきて・・・
「トリミング」
画像の不要な部分を切り取って構図を修整すること。
昔の写真家には、何の変哲も無いような写真をトリミングして
すばらしい写真に仕上げるトリミングの名人が多かった。
ズームレンズが無かった時代だからなのかは知らないが。
「トーンカーブ」
画像の黒から白までの入力と出力の関係を線グラフで表現したもの。
この線の適切な位置をつまんでカーブをつけたりすることで
明暗のニュアンスを変更することができるすごく重要なもの。
「トーンジャンプ」
滑らかにつながっているはずの階調に段差ができている状態。
グラデーションの中に縞のような線ができてしまう。
8ビットのまま色補正をかけすぎるとかなり目立つので控えめに。
今回は、「と」から始まるものでした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「ブラシツールと消しゴムツール」
フォトショップ・テクのコーナーも、今回は入門編です。
でも実は応用でもあるので、一度お試しくださいね。
レタッチの基本となるブラシツールと消しゴムツールなのですが、
この2つのツールは非常によく似ています。
レイヤー上の画像では、消しゴムツールはそのまま画を消してしまいます。
と言っても、消すとどうなるのかを考えてみましょう。
背景ではありませんので、レイヤーは消すと透明になります。
画像の要素自体を消してしまうということです。
しかし、レイヤーを持たない通常の画像や背景の画像では、
消しゴムツールでなぞると、画像は消えずに背景色で塗られます。
ニュアンスでは、消すと言うより「もうひとつのブラシ」です。
ブラシツールでなぞると、描画色で描かれ、
消しゴムツールでなぞると背景色で描かれるんです。
描画色と背景色は、ツールパレットの下のほうにありますよね。
両矢印ボタンで、描画色と背景色を入れ替えもできます。
調整レイヤーやマスクを使うときにも、塗ったり消したりしますが、
この画面でも白で書いた部分が適用で黒で書いた部分が除外など、
ブラシツールと消しゴムツール、そして描画色と背景色を
うまく使ってマスクや選択範囲を書くのがコツです。
色で描いたりレタッチする場合でも、
ブラシツール(描画色)「B」と消しゴムツール(背景色)「E」の、
2本の筆を効率よく操って作業をすることで、
作業がグンとスピードアップします。
それぞれに違うサイズを割り当てて、素早く切り替えて使うなど。
このことがわかっていれば、
同じようなサイズや輪郭のブラシでいいなら
いちいちブラシツールの「B」とか
消しゴムツールの「E」とか押して切り替えなくても、
「X」ボタンを押すたびに、描画色と背景色を入れ替えになるので、
事実上、
ブラシツール1本で「X」ボタンを押すごとに
消しゴムにしたりブラシにしたりといった使い方が可能になるのです。
また、描画色と背景色を同じにしておき、
消しゴムツールの方に違うサイズをプリセットしておけば
「B」と「E」でブラシサイズを瞬時に切り替え、なんて事もアリですね。
ブラシサイズの連続的な変更は、[(縮小)と、](拡大)で。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「パーツの機能を理解しよう」
ようやく、専門校の夏季の特別講習が終わった。
初級編なので、デジタルとは何だから始まり、解像度やビット深度など
中身の話をしてから、デジタル撮影実技、データの取り込み、ファイル管理、
そしてフォトショップでの色調補正、簡単なレタッチまでを
何日かに分けて行った。
正直言って、毎日1500円もかかる電車賃は自前なのでかなりつらいが、
一日にまとめて詰め込んでもなかなか身には付かないので
少しずつ何日かに分けて講習するのはいいことだと賛成した。
大抵の場合、このような実技講習に来られる受講生たちは
すぐに使えるテクニックやアクロバティックで魔法のようなデジタル処理を
求めて参加している方が多い。
基本の知識や道理なんかよりも、手順を知りたくて来ているのである。
スタジオや事業所に呼ばれてサポートに行ったときも、
すぐ必要だから、やり方だけ教えてくれればいいみたいに、
ボタンを押す順番だけをメモしているのを見ていると
なんだか不安になってくる。
素材が変われば、適したツールも手順も変わってくるのに・・・
講習では、はじめに言っておかなければいけない事柄はいつも同じで、
まずボタンやツールの機能を理解しましょう。って事。
カンフー映画の修行シーンでも、初めは基礎訓練から。
いきなり技を教えても、道理を理解していなければ発展しない。
初級編では、各ツールの特徴を知り、的確な操作を自ら見つけていく事です。
そして全体を把握して現在地を常に注意しながら
今何をしようとしているのか、どのような状況になっているのかを
常に確認することで、迷子にならない操作をしていく事が近道です。
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いいもの紹介
「レーザービーム」
やっぱり便利です。レーザービーム。
プロジェクター上で、どんなにカーソルで説明しても、
赤く光るレーザーにはかないません。
講習会も最近では頻繁になり、マウスカーソルでどんなにぐるぐるやっても
「えっ、どこどこ」って言われてしまうことがしばしばです。
マウス機能で「Ctrl」キーを押すと目立つ機能があっても、
レーザーで示せば一発で気づいてくれます。
ぼくが講師を頼まれるようになってじきに買った安いレーザービームでも
十分用を成してくれます。
いや、逆に、この安物レーザーはペン型ではないので、
転がらないし、短いので使いやすい。
いまさらですが、レーザービームのいいところ、身に沁みています。
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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発行所 T+One DESIGN (辻写真館 pst.jp)
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Presented by "PhotoStudio TSUJI"
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