111F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  9月号     No.133 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ もしくは「pst.jp」 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 6795 部                  めろんぱん発行・配送数: 1085 部 《目次》  ・ [特集] レンズの絞り値           ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (新デジタル写真用語集! Part19)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (ウインドウを並べて処理)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (ノウハウの価値)  ・ いいもの紹介 (じゃばらCDホルダー) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== 夏も終わり、仕事モードに入ってきましたが、 いつまで暑い日が続くんだろうと思っていたら急に寒くなりました。 今年の夏は何だったんだろう。 スナップ写真用にと、EOS40Dを取り寄せましたが、テスト撮影以前の問題で、 err99の連発でぜんぜん使い物になりません。 おそらく初期不良。なんだかついてないこのごろです。 すぐに新しいのを送ってくれたのですが、 せっかく大満足に貼れた保護フィルムをはがすのがつらい・・・ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集]「レンズの絞り値」 レンズの性能を表すものに、「開放絞り値」というものがります。 この絞り値は、そのレンズの光を調節する絞りを開放にした もっとも明るい値を表して、同じ焦点距離のレンズ同士では この開放値が小さいほどレンズ自体が大きく、高価なレンズになります。 例えば、50mmのレンズ同士で比べたとします。 「F1.0」と「F1.4」と「F2.0」の3本のうちでは、 レンズ口径は「F1.0」がいちばん大きく、右へ行くほど小さくなり、 明るさも右へ行くほど露出が1段ずつ暗くなります。 カメラのレンズには、光の量を調節する「絞り」と言うものが付いています。 一部の反射型の望遠レンズには付いていないこともありますが、 コンパクトカメラも含めて、ほとんどレンズにはあるはずです。 「F5.6」とか、「F8」という表示がその絞り値です。 この値が大きいほどレンズ内を通過する光が遮られて暗くなります。 そして、暗くなるだけではなく、ピントの合う範囲も深くなります。 絞りを絞るほど、手前の近景から奥の遠景までピントが合ってくるので、 全体をはっきりと説明的に写したい場合には絞り値を大きくします。 その分、暗くなりますので、シャッター速度を遅くしたり、 感度を上げて光を多く取り込む必要があります。 逆に、背景をぼかして省略したい場合は、絞り値を小さくして 奥の遠景をぼかして目立たなくすることで、主題を強調します。 これが一般的なポートレートでよく使われる手法です。 ですから、ポートレートには大口径の高価なレンズが使われているのです。 ここで昔と違ってきた常識として、 前述の絞りを絞ってピントの合う範囲を深くする場合です。 8×10インチとか、4×5インチという大きなフィルムを 使っている時代では、絞れば絞るほどはっきりと写ると言われていましたが、 35mmフィルムよりも小さな受光面が主流になってきた現代では、 受光素子からの使用倍率が大きくなり、 絞りの回折現象の影響をないがしろにできなくなってきました。 ピンホールカメラを作ったことのある方ならご存知かと思いますが、 光はスリットのような部分を通過するときに、そこに接している光は 直進せずに障害物に引っ張られて回り込んでしまう現象です。 これを逆手にとってピンホールカメラの穴の代わりに 同心円の画像を写したミニコピーフィルムを貼り付けて、回折を利用した ちょっと明るいぐるぐるピンホールを作ったこともありました。 話がそれてしまいましたが、 使用倍率の大きくなる受光面の小さなカメラ、 つまり、受光素子のひとつひとつのつぶが小さいカメラでは、 絞りすぎると回折現象により、ポヤポヤしたしまりの無い画像になり、 見た目の上でもシャープさが欠けてきてしまいます。 フルサイズに満たないAPSサイズ以下のカメラでは、 プリントする大きさによっては、絞り値はせいぜいF16〜F22までに とどめておいた方がいい場合もあるのです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「主観付き新デジタル写真用語集! Part19」 さて今回は、「な行」をご紹介します 「内部キャッシュ」 CPUが最初にデータを読みに行くのが、内部(1次)キャッシュ。 ここにデータがなかったときに、2次キャッシュに読みに行く。 そしてメインメモリへ。 「ニッケル水素電池」 ニカド電池の改良版として登場した電池で、乾電池サイズ。 容量は大きくなったがニカド電池と同じようにメモリー効果をおこす。 単三型はクリップオンのストロボなどによく使われる。 「ネゴシエーション」 通信を確立する時に情報を相互に交換しながら通信設定をしていくこと。 むかし、通信モデムでピーガービョンビョンとかいっていた音がそれ。 「熱転写プリンタ」 インクリボンに印字ヘッドを押し付けて紙に転写するプリンタ。 ぼくが大切に使っているアルプスのプリンタも、この熱転写。 いろんな用紙にプリントでき、パッケージ等を試作するには不可欠。 「ネットワーク」 LANやインターネットなどを通じて、複数のパソコン間で通信でき、 データの送受信が行えるしくみ。 この中にハードディスクやプリンターも入れてあげると便利。 「ネットワークドライブ」 LANなどで接続された別のコンピュータの共有フォルダを、 自分のコンピュータのドライブにしてしまう機能。 自分のHDD中のフォルダもドライブにしてしまえる。 「ノングレア」 モニターディスプレイの表面の反射防止処理。 映り込みを少なくすることによって表示を見やすくする。 その代償として、黒のしまりが弱く感じられる。 今回は、「な行」でした。ではまた。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「ウインドウを並べて処理」 案外使われていない機能の中で、ウインドウを並べると言うものがあります。 メニューバーの「ウインドウ」から「並べて表示」というやつです。 「ウインドウ」から「ドキュメント」「並べて表示」のバージョンもあり、 CS2では、「ウインドウ」から「アレンジ」「横に並べて表示」です。 旧バージョンではここまでなのですが、CS2以降では、比較して作業 をしていく事が出来ます。 表示サイズを一致、位置を一致、表示サイズと位置を一致と言う 項目があり、これらを使うことで比較しながら作業を進められます。 集合写真の目つむりを合成していくときには、 2枚を並べて拡大し、画面を手のひらツール(スペースキーを押しながら)で ドラッグしていくのですが、この時にシフトキーを押しながらドラッグ することで、2枚の同じ箇所をリンクさせてドラッグできます。 2つの画面の倍率が違っていても、リンクして同じ場所を表示します。 この機能は、本当に便利で病みつきになりますよ。 2画面表示でのスペースキーとシフトキーの併用でした。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「ノウハウの価値」 最近つくずく思うことは、「とりあえず商品」が多すぎること。 心を扱うサービスでも、その場限りの「とりあえず対応」が多い。 できるだけ安く商品を提供するために、材料や仕入れ加工の努力は 感心するほど徹底されていて、とても真似のできないことですが、 次の時代のための技術の仕入れや開発は、 昔のような勢いは衰えているような気がしています。 不景気が続いたせいなのか、ノウハウの価値がずいぶんと薄れたような、 薄れたと言うより、ノウハウの価値にきづかなくなり、 知らずのうちにノウハウ泥棒をしている人が本当に多い。 本人が気づいていないのだから、指摘しても感情的になるだけで 何もいいことは無いので、だまって与えてはいるのだが・・・ とにかく手順だけ教えてくれと言うので、おそらく身には付かないと思う。 ノウハウとは、多くの失敗と金銭と年月を掛けて構築されたもの。 「ちょっと教えてくれ」って聞いておいて、 それを使って安い商売をしている人、周りに結構いるでしょ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「じゃばらCDホルダー」 今回は、いいものというより、いい工作紹介です。 紙を折って、CDホルダーを作りましょう。 昔、ピンホール写真の講習会のためにたピンホールカメラを設計しました。 その蛇腹部分の折り方を応用して、CDホルダーを作ってみます。 用意するものは、A3かA4のプリント用紙と厚紙、両面テープです。 まずは、ジャバラ図面をプリントアウトします。 A3はこちら、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/room/A3CD.gif A4はこちらからhttp://www.chitanet.or.jp/users/tok/room/A4CD.gif 表示してダウンロード保存してください。 容量を稼ぐためにGIF形式の画像ファイルにしてあります。 プリントできたら、角になる部分をテープで補強すれば丈夫になります。 じゃばらは、黒線をやまおりに、赤線をたにおりにするだけです。 折っていくと自然にCDホルダーになる変則ジャバラができてきます。 あとは両サイドに厚紙を貼り付けて完成です。 広げて使えばCDのラベルプリントをしてインクを乾かす時にも便利です。 近いうちにWebに画像をアップしようと思います。 皆さんも自慢のじゃばらCDホルダー写真をメールで送ってください。 たくさん集まったら、作品展をしたいですね。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■職業としての写真関係者のための「リアルML」やってます。   詳しくは、ホームページにて。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 辻写真館 ━━━━━ 衣装無料の七五三記念・ファミリー写真撮影中!       辻写真館オリジナルも強化  ご予約は返信メールでどうぞ 大好評のミニ写真集が、9000円で。 只今、ファミリー写真キャンペーン中!  お得がいっぱいです。 ━━━━━━ 辻写真館 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、秋の夜長も大歓迎、   機器の評判やうわさ話、モニターテストも承ります。 □ このメールマガジンへのご意見ご感想、質問、転載許可やお恵みは   「tsujitoku@gmail.com」を半角英数字にしてお寄せ下さい。   メールが多いので「デジセミ:」から始まる題名でお願いします。   ※迷惑メールのあまりの多さに、アドレス変えました。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2007  9月号     No.133 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館 pst.jp)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ Copyright (C) 1997-2007 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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