110F 特集ルーム
「画素数と解像度の関係を整理する」
今回はとても初歩的な内容です。
すでにわかりきっている方も多いと思いますが、デジタルを扱う上で
しっかりと理解しなければいけない部分ですので、あらためてこの
入門編のような部分を取り上げてみます。
まず身近なもので考えると、普段お世話になっているファックスも
原始的なデジタル画像装置の一種のようなものです。
ファックスの信号そのものは音声電話回線を使っていますので、
アナログ信号ですが、例えば、無い(0)を「ピー」、有る(1)を「ガー」
に変換すれば、「ピーピーガーガー」は0011、「ピーガーガーピー」は
0110のデジタル信号として扱うことができます。
送る原稿を細かい升目にして、その一升づつをピーとガーに分けて、送り、
受け取る側が、ピーを無し、ガーの信号で点を打てば、
画像として再現されるのです。
送るスピード(送りの長さ)を半分にすれば、升も半分の大きさになります。
この一升の大きさをどれくらいの大きさにするのかが解像度です。
1インチの長さに300個の升を並べた大きさが300dpiになります。
dpiとは、ドットパーインチです。1インチあたりのドットの数になります。
同じドット数のものを倍の2インチの大きさに伸ばすと、
この一升の大きさも倍になり2インチに300ドット、
つまり1インチあたり150ドットですので150dpiになります。
大きくプリントすると荒くなり、寸法を小さくするほど細かくなります。
この密度を解像度と言います。
そして縦横それぞれ300のドットが並ぶと、300×300で、90,000画素です。
「画素数は升の数」、「解像度は密度(こまかさ)」を表します。
いかがですか。

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