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「可視光」 〜波長について〜 今月はフィルターワークに欠かせない、光そのものの正体について 解説したいと思います。 光には波長があり、電磁波のうち視覚に光として感じる波長域は 380nmから780nmの範囲で、写真として実際に実用になる範囲の 400nm〜700nmを可視光として一般的に使われています。 そしてこの範囲のすぐ外側に赤外線と紫外線があります。 ちょっと表にしてみると、 波長   波長域 (nm)     色 短い  約   〜400   紫外線 (見えない) ↑   約400〜450    紫   ─── │   約450〜500    青     │ 可 │   約500〜570    緑     │ 視 │   約570〜590    黄     │ 光 │   約590〜610   オレンジ   │ ↓   約610〜700    赤   ─── 長い  約700〜      赤外線 (見えない) と、こんな感じでわかるでしょうか。^_^; なぜこんなことを知る必要があるかというと、 目に見える可視光は、紫までの波長ですが、銀塩フィルムに使用している 感光物質はハロゲン化銀なので可視光だけでなく、より波長の短い 紫外線にも感光してしまいます。 ある程度は、フィルムの表層にある紫外線吸収層によって弱められたり、 レンズのガラスに吸収されますが、視覚感度の低い380〜400nmの ギリギリのところで見た感じ以上に感光してしまうんです。 この部分が感光すると、紫外線を多く含む遠景がかすんでしまったり、 青みを帯びたりして不鮮明になります。 そこで、UVフィルターを使うわけです。 UVフィルターには、口径以外にも大抵何やらの数字が記載されています。 たとえば、L37とか、L39、L41など。 37は、370nmあたりで波長をカットするもので、 可視光も非常に透過率の高いクリアものです。 41は、410nmあたりの波長でカットしますので 強力な紫外線カットの威力があります。 39又は記載なしのものは、ごく一般的なUVフィルターです。 でも、実際に撮り比べてみていませんので、 写真写りにどれだけの違いがあるのかは定かではありません。^_^; 一般的なポートレートでは、それほど効果の違いが出るとは思えないので わざわざ自腹切って同じようなフィルターを何枚も買おうとは 思わないでしょ。・・・ごめんなさい。
                
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