17F 資料室

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■□■ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ■□■□■     デジタル写真セミナー   99.3月号   No.27   バックナンバーはホームページにて閲覧できます    http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■                       発行・配送数: 2279 部 目次  ・ [特集]  紙を選ぼう  ・ [連載]  入力の知恵・画像の知識           (高画素デジカメの弱点)  ・ [連載]  ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (ICCプロファイルって何?)  ・ [連載]  アナログ男の‘グチ’  ・ デジタルフォトクラブ           (保存形式について)           (軽くてきれいな画像)  ・ いいもの紹介           (三脚) ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ===== はじめに ===== このデジセミ、新メールアドレスでの登録は、もうお済みでしょうか? 大手プロバイダの「or.jp」→「ne.jp」への移行処置が実施されたことで 一部の方々にメールマガジンがお届けできなくなっているようです。 ドメイン名変更に伴うメールアドレス変更は お手数ですがみなさんご自身でお願いします。 ぼくのホームページ「http://www.chitanet.or.jp/users/tok/」の 「会報のご案内」ページ、または、まぐまぐで 新しいメールアドレスを登録するだけです。 よろしくお願いします。 このさい、クリックインカムという執筆料(広告料)のもらえる まぐまぐみたいなのに変更しようとも思ったけど、関係ない広告が くっついてくるのもうっとうしいので、迷っている最中です。 ぼくの財政が本当にきびしくなってきたり、 周りから遊んでいるとつつかれてつらくなったら変更するかもしれません。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!    あっ、ぼくのアドレスはorだけど、これからもそのまま変更無しです。  必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは  何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。   たいてい、ぼくの人的ミスで「消えちゃった」とか、   どこへいったかわからなくなったときですけど。(^^ゞ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ [特集] 紙を選ぼう 光についての話のついでに、紙の色について少しふれてみたいと思います。 パーソナルプリンターでプリントする場合、紙の色で出力結果が 変わってきます。 たとえば、インクジェットプリンターの場合、 普通の紙よりも一般的に青っぽい白色ですね。 表面と裏面を見比べればすぐに分かると思います。 その青さかげんも、 ハイグレードペーパーとスーパーハイグレードペーパーでは 少し違いがあります。 各メーカーの違いでも青さ加減が違っています。 ケイ光染料の有無、含有量の違いもあります。(これがクセモノ) また、インクの吸収具合も違いますので、濃度が変わってきたり ということも多々あります。 そして、プリンターの方式が変わると更に大きく変わってきます。 アルプスなどの熱転写プリンターでは、固形インクなので、彩度は低めですが にじみも無く、かなり忠実で安定した出力結果が期待できます。 話は戻って紙についてですが、 プリントの色味を安定させるためには 使用するペーパーごとにモニターの白を調整して、 その設定を保存しておくのがいいと思います。 モニター設定のプロファイルを作っておいて、使用環境に応じて その設定を適用してカラーマネージメントするということです。 モニターの色は5000Kが目安ですが、これはタテマエ上の数値であって 最終的にプリントする目的で、そのプリンターや紙が決まっている場合は その紙の色がモニターの白と同じになる事が一番自然だと思いませんか? ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「高画素デジカメの弱点」 つぎつぎと画素数が増えていく最近のデジタルカメラ。 ついに200万画素オーバーの普及機も各社から発売になりました。 ここまで画素数が増えてくれば、プリント需要も増えてくると 思っていたけれど、急には状況が変わらないみたいですね。 たしかにこのクラスのデジカメのクオリティーがあれば 事足りる仕事もありますが、 他の部分でそれなりのフォローが必要になります。 たとえば、出力環境の整備だとか、ストロボや露光管理など。 長所ばかりが目立っている最近の広告ではありますが、 高画素になった事によりいろいろな部分が犠牲になっているのです。 このクラス全般的に言える弱点は、CCDがひとまわり大きくなった 事により、光量不足に弱くなってきました。 「ISO100」とか「ISO400」とかっていう感度と、 「F2.8」とか「F2.8〜3.5」というレンズの明るさを それぞれのカメラで見比べてみると参考になります。 そして追い討ちをかけるように、光学ズームを搭載する事により さらにレンズの明るさが暗くなっていきます。 とくに望遠側が暗くなるので、手ブレには十分注意しましょう。 余談ですが、 35mmのコンパクトカメラが出現して、ズームが付いた頃から 標準で使われるフィルムが100から400になっていった原因も、 レンズが暗くなっていったという事と深い関係があります。 いや、400のフィルムがきれいになったから、 コンパクトカメラのレンズは暗くてもよくなったんだろうか? 「感度が低い」+「レンズが暗い」=「手ブレしやすい」です。 画素の少ないデジカメでは気付かなかった手ブレやピンボケが 無視できなくなってきます。 そして、小型・軽量化も手ブレの敵になります。 ピントの面では、レンズ性能やフォーカス精度も高画素化に伴って ヘタなものではせっかくの200万画素を発揮できなくなってきています。 1/2インチのピント面ですからねぇ。 銀塩の35mmでも、短辺で1インチありますから・・・ 画素数増加で容量が増えて、記録スピードや保存コストの問題もありますが 日進月歩の技術進歩により緩和されていくんでしょうねぇ。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 14 「ICCプロファイルって何?」 今回は、前回に引き続いて新しくなったカラーマネージメントについて もうすこし具体的な解説をしていきたいと思います。 まず、大きく変わったことは、 RGBのデータを直接モニターで見ているのではないということ。 RGBの画像のデータを「RGB設定」を介して 「デバイスインディペンデントカラー」を参照した上で、 Adobeガンマでの調整値を経てモニターに映し出されるような ややこしい状況になっているのです。 ここに出てくるRGB設定というやつが「RGB設定ICCプロファイル」で Adobeガンマを使ってモニター補正をオンにしたときの設定が 「モニター用ICCプロファイル」になります。 では、このICCプロファイルの現実的な個々の解説です。 「ファイルメニュー」から「カラー設定」→「RGB設定」を開いてください。 「モニターRGB」 モニター用のICCプロファイルを選択します。 今パーソナルで使っているモニターを単独で補正するということです。 別の環境下では色味が変わってしまいます。 「sRGB」 異なる環境下での色合わせをするために開発された デバイスインディペンデントカラーです。 DTPだけではなく、Webページ作成まで汎用的に利用することができる 現在主流のカラーです。 外界とのデータ交換の必要がある場合は、これを選択すれば、 画像をやり取りするときの色のずれを最小限に抑えられます。 「Apple RGB」 いままで使われていたマッキントッシュの標準です。 ガンマが1.8ですのでこのカラーでWeb制作をすると、 ほかの環境下(ウインドウズ機など)では濃いめに表示されますが、 マックが主流のDTPには向いています。 フォトショップ4.0以前で作成したデータの色味に近づけたい場合に この設定を使用します。 他の項目は、あまり一般的ではないので滅多に使用されません。 ただ、「ColorMatch RGB」は、ラディウスのPressViewモニターの 色を基準にしている場合は、これを選択してください。 あとは、安い日本のテレビの色に合わせたり(NTSC)、ヨーロッパの 黄色っぽいテレビ色に合わせたり(PAL/SECAM・こっちの方が忠実な白?)、 だんだん増えてきたNTSC規格のテレビやハイビジョン用(SMPTE-C)の 設定がありますので、テレビ放映が目的の制作向けなど、 目的に合わせて選択してみてもいいと思います。 次回は本来に戻って、ちょっとした小ネタです。おたのしみに。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ [連載]  アナログ男の‘グチ’ 最近時期的に、メニュー作成の依頼が多く入ってきている。 コンピュータのおかげで、めちゃめちゃコストを抑える事が出来るように なって、依頼主もぼくもうれしいかぎり。 でも、印刷屋さんにとっては、痛いだろうなぁ。 品質は良くなるし、値段は安くなる。 品質といっても、必要以上の印刷品質ではなくて、 撮影者が最後まで仕上げるので、プリントの質感表現がいい。 そして、色を現物に極力近づける事が出来る。 商品の色を最後のプリントまで撮影者が管理できるので、 カタログ制作にも威力を発揮する。 今までの「印刷だから・・・」といういいわけもしなくて済むし。 ではどこがグチなんだっていうと、すべての作業が撮影者にかかってくる。 そう、余分な仕事が増えてきたってこと。 外注が減った分、仕事量が増えて利益は増えるが、 時間当たりの自分の人件費はグッと安くなってしまった。 貧乏暇無しの状態だ。 それでも2人の子持ちパパは、 安い仕事をどんどん引き受けるのであった。^_^;; ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ デジタルフォトクラブ (質問コーナー) 「保存形式について」 ・ 岩田 さんより (Q) ORG: フォトショップで画像を、保存するのにBMPで開いたのに、 ORG: 加工して保存しようとすると、PSDとかになってしまいます。 ORG: 何故でしょうか? (A) BMPでは、保存できるものに限りがあります。 たとえば、選択範囲を保存してアルファーチャンネルがあったり、 レイヤーがあったりすると、BMPでは保存できません。 「複製を保存」にすれば、保存できますが それらの情報が無くなってしまいます。 PSDは、フォトショップ形式なので、 フォトショップのすべてのデータを保存する事ができるのです。 ☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*:..:*::・'゜☆。.:*:・'゜:* '゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.: 「軽くてきれいな画像」 ・ 安藤さんより (Q) ORG: ここで質問ですが、インターネット上で見る画像で大きさ?が ORG: 100Kぐらいでも非常にキレイですね。 ORG: しかし、自分で取ったデジカメ画像はその数倍にも関わらず ORG: それほどクリアーではありません。 ORG: これはカメラの性能、照明、腕などに大きく左右されるものと ORG: 思います。 ORG: 数メガバイトある画像容量?をメールに添付するため、小さく ORG: する(せめて100k)には、どのようにしたら宜しいでしょうか? ORG: できましたらペイントショップを使用した場合、、、 (A) ペイントショップは使った事がありませんので 具体的な説明はできなくて申し訳ないです。 デジカメで撮ったままの画像は、レベル補正のようなものが いいかげんな場合が多く、後処理をする事によって かなりきれいになります。 ダイナミックレンジエンハンスメントが主なレタッチになります。 これでかなりクリアになると思います。 そして、デジカメの最大の欠点はシャープさです。 スキャナーから読み込んだ画像と比べるといやになっちゃうほど。 シャープ処理をしても、見かけ上のダマシなので 本来のシャープな画像ではありません。 せめて少しでも光学的にピントのしっかりしたデジカメを使う事です。 これは、解像度と似て非なるもので、 特にWeb専用なら35万画素程度でピントのしっかりしたものを 使った方が賢い選択という事です。 でも現実は、家庭用で35万画素のものとなると なんとも間の抜けたような機種ばかりで難しいです。 圧縮についてですが、 ぼくはフォトショップでJPEG圧縮しているだけです。 圧縮率は画像や使い道によって変えていますが、 今週のひとこまに使っているものは、 圧縮率は「標準」で、3〜5くらいです。 これで約35〜60KBになっています。 まずは、コントラスト(ならあると思う)を試してみて下さい。 ☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*:..:*::・'゜☆。.:*:・'゜:* '゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.: メールのお便り募集しています。   このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの             ご意見にお答えするコーナーです。     質問でも意見でもなんでもおよせください。                 このメールに返信すればOKです。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ いいもの紹介 「三脚」 さきほどのコーナーにも出てきたように、手ブレによる失敗例が 最近とっても多くなってきています。 デジカメもカメラの一種。拡大率の大きな高画素カメラは 三脚を活用してピシッとシャープな画像を作りましょう。 でも、最近の一般向け三脚は樹脂製の軟弱なものばかり。 しっかりカメラを固定するためではなくて 据え置いておくための「台」の役割という意味合いが強いような気がする。 こんな軟弱な三脚でも、 セルフタイマーを使ってそ〜っと撮ってあげればかなり有効です。 一度「三脚」というものを見直してみてはどうですか。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 《PR》===========================《PR》  →→→→→→ [オリジナル「メニュー」作ります。] ←←←←←←  写真撮影から編集・仕上げまで、すべておまかせください。         高級なブック式や、特大ラミネート仕上げなどもOK!  気になる方は、まず tsuji@chitanet.or.jpへ。      たとえば撮影込み20冊で、10万円より。あとは予算次第。 《PR》===========================《PR》 □ 質問や投稿などで、メールアドレスを掲載してもいい場合は   本文中に書いて下さいね。 □ 配信を解除したいときは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ の   「会報のご案内」ページにて登録解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して無料で配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ 広告募集始めました。てきるだけ写真関連のものを!   詳しくは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ◆◇◆ 「デジタル写真セミナー」 99.3月号   No.27 ◆◇◆      http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ 発行人  辻 徳明  tsuji@chitanet.or.jp 発行所  撮影&デザイン・制作の 辻写真館 このメールへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは     < tsuji@chitanet.or.jp > にお知らせください。 Copyright (C) 1997-1999 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" Chita-city, Aichi, Japan ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  
                
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