17F 特集ルーム

「紙を選ぼう」 光についての話のついでに、紙の色について少しふれてみたいと思います。 パーソナルプリンターでプリントする場合、紙の色で出力結果が 変わってきます。 たとえば、インクジェットプリンターの場合、 普通の紙よりも一般的に青っぽい白色ですね。 表面と裏面を見比べればすぐに分かると思います。 その青さかげんも、 ハイグレードペーパーとスーパーハイグレードペーパーでは 少し違いがあります。 各メーカーの違いでも青さ加減が違っています。 ケイ光染料の有無、含有量の違いもあります。(これがクセモノ) また、インクの吸収具合も違いますので、濃度が変わってきたり ということも多々あります。 そして、プリンターの方式が変わると更に大きく変わってきます。 アルプスなどの熱転写プリンターでは、固形インクなので、彩度は低めですが にじみも無く、かなり忠実で安定した出力結果が期待できます。 話は戻って紙についてですが、 プリントの色味を安定させるためには 使用するペーパーごとにモニターの白を調整して、 その設定を保存しておくのがいいと思います。 モニター設定のプロファイルを作っておいて、使用環境に応じて その設定を適用してカラーマネージメントするということです。 モニターの色は5000Kが目安ですが、これはタテマエ上の数値であって 最終的にプリントする目的で、そのプリンターや紙が決まっている場合は その紙の色がモニターの白と同じになる事が一番自然だと思いませんか?
                
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