19F 資料室
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■□■□■ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ■□■□■
デジタル写真セミナー 99.5月号 No.29
バックナンバーはホームページにて閲覧できます
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
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発行・配送数: 2601 部
目次
・ [特集] 色味の分類
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(彩度考)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(バリエーションでサクサクと)
・ [連載] アナログ男の‘グチ’
・ デジタルフォトクラブ
「印刷物の取り込み」
「鉛筆画の取り込み」
「デジカメ撮影のヒント」
・ いいもの紹介
(手作りブック)
・ "新コーナー"
[売れない商品開発室]
□ 広告募集しています。
詳しくは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
今月から、ためにならない新コーナーを開設。
その名も[売れない商品開発室]
かたい話は抜きにして、みんなで苦笑いしてちょうだい。
このデジセミも、リニューアル(したつもり)してからは
撮影や画像の基本的な内容にふれはじめています。
小手先のテクニックも大切だけど、画像の構成とか光や色とかの
もっと元になる事柄についてちゃんと押さえておかなければと思って
そのような題材も合わせて書いていくつもりです。
画像の加工、補正だけではなく、
元ネタを作れるということが、重要だと考えています。
強いよ、ゼロから作れるってことは。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
たいてい、ぼくの人的ミスで「消えちゃった」とか、
どこへいったかわからなくなったときですけど。(^^ゞ
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[特集] 色味の分類
カラーアナリシスって知っていますか。
色味っていろんな意味がありますが、今回はベースに潜むトーンカラー
についてのお話しです。
アンダートーンって言いますが、大きく分けて2つの傾向があります。
ここで取り上げていることは、科学的な根拠ではなく、
ヒトが感じる感覚を元にしている色味です。
では、2つのアンダートーンとは何なのかの考えてみましょう。
自然界に存在する色は、黄色いか青いかでよく分類されます。
その理由は、ヒトが暖かいと感じる色なのか、冷たいと感じる色なのかで
分けられているんです。
別の言い方をすると、暖色系とか寒色系とも言われています。
さらに、色温度が高い環境なのか、低い環境なのかってことにも
つながる大変に重要なことがらです。
実践につながらなければ意味が無いので、
具体的に分類をしてみることにします。
暖色系の「イエローアンダートーン」は、
黄色の成分を含むすべての色のことです。
たとえば、
レッド ・・・・ クリアブライトレッド、ビタースイートレッド・・
ピンク ・・・・ コーラルピンク、ピーチ、サーモンピンク・・
オレンジ ・・・ アプリコット、パンプキン、テラカッタ・・
ブラウン ・・・ ミディアムゴールデンブラウン、キャメル・・
バイオレット・・ ミディアムバイオレット、ディープペリウィンクル・・
ブルー ・・・・ クリアブライトアクア、ターコイズ・・
グリーン ・・・ イエローグリーン、ライムグリーン、モスグリーン・・
イエロー ・・・ ライトクリアゴールド、イエローゴールド・・
ホワイト ・・・ アイボリー、オイスターホワイト・・
グレー ・・・・ ライトウォームグレー、ウォームベージュ・・
ブラック ・・・ 強いてあげれば、タークチョコレートブラウンなど
寒色系の「ブルーアンダートーン」は、
青色の成分を含むすべての色のことです。
たとえば、
レッド ・・・・ ラズベリー、ウォーターメロン、トゥルーレッド・・
ピンク ・・・・ ローズピンク、アイシーピンク、ショッキングピンク・・
オレンジ ・・・ んーと、ディープローズかな
ブラウン ・・・ ローズブラウン、ココア・・
バイオレット・・ オーキッド、フクシャ、アイシーバイオレット・・
ブルー ・・・・ スカイブルー、ロイヤルブルー、アイシーブルー・・
グリーン ・・・ ブルーグリーン、トゥルーグリーン・・
イエロー ・・・ レモンイエロー、アイシーイエロー・・
ホワイト ・・・ ピュアホワイト、ブルーホワイト・・
グレー ・・・・ ライトブルーグレー、チャコールグレー・・
ブラック ・・・ ブラック、ダークパイングリーンなど
実際の色はどんな色なのか個々で調べてみてください。
サンプルは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/に、
近じか用意致しますが、モニターの加減で変わってしまうので
モニターのキャリブレーションもしっかりとやっておきましょう。
一応、近いうちにホームページにのっけるつもりなので
時々チエックをしてみて下さいね。
ま、今回はこんなところで。
次回はもう少し掘り下げてみようかな、どうしようかな。
ご意見、お待ちしています。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「彩度考」
今回は、彩度について考察してみましょう。
モニターで見ていた色と出力結果をくらべてみると、どうしても一致しない、
どこが違うのか何だかわからないことがあります。
白も合っているし黒も近い色になっている。グレーの色味も合っているのに
どういう訳か色が合わないなんてことがあると思います。
とすると、あとに考えられることは、彩度の違いということになります。
通常、モニターで見ている色は、RGBという彩度表現の広い光を見ていて、
出力されたものはCMYKという限られた色表現のなかの物だということは
今までにも何度か出てきましたね。
そしてインクジェットなどの液体染料インクは彩度もある程度は高いのですが
固形顔料インクを組み合わせてフルカラーを出しているものは
さらに色表現範囲が狭くなるもんです。
では、画像処理においての彩度って何なのだろうか考えてみましょう。
簡単に言ってしまえば色の鮮やかさです。
そして、鮮やかならきれいなのかっていえばその限りではありません。
鮮やかさと引き替えに階調が貧しくなってしまいます。
濃度の時と同じように、飽和してしまった色情報には階調などありませんので
音楽で言ういわゆるドンシャリ型のものになってしまいます。
もともと性能の悪いCCDを採用したデジカメの画像を無理やり色鮮やかに
見えるように彩度を上げると、なんだかペラペラした派手だがうすっぺらな
画像になりがちです。
このような状況では質感など再現できるはずが無く、
中間色の貧しい派手なだけの画像になり、イヤラシイ感じがのこのます。
もっとも、適度な補正はかけるべきでなんですが・・・
と言うことは、質感表現に欠かせないのが中間色ということになります。
俗に言う「不要色」ってやつです。
えっ、不要色?じゃあいらない色なの・・・って思うのははやとちり。
不要色とは言っても、大変に重要なのは今までのとおり。
彩度を上げるとどんどん不要色が減っていき、
あとで彩度を下げたとしても、失われた不要色は完全にはよみがえりません。
微妙にグレーではない色の味はとり戻せないのです。
パッとみた目には元に戻っていても質感はどうだろう。
結局彩度ってやつは、色の鮮やかさと質感のバランスで
調整をするってことなのかって思います。
必要色と不要色のバランスなんですね。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「バリエーションでサクサクと」
なんだかんだ言っても、補正効果を確認しながら実行できるってことは
やっぱり便利だね。
レベル補正のヒストグラムに慣れていない人でも目で見ながら
簡単に補正できるので初心者にももってこいのコマンドです。
「イメージ」→「色調補正」→「バリエーション...」を開きます。
調整量は小さ目にしておいて中間色を選択して、
近ずけたい色の方向へ次々にクリックして補正します。
この中間色は、レベル補正の各色の真ん中のスライダを動かしているのと
同じことなので、これによって、白飛びや黒ツブレはおこりません。
彩度もちょっとやっておきましょう。
シャドウやハイライトは、微調整にとどめておいて下さいね。
前もって自動レベル補正を利用した方が、実用的かとおもいます。
あっそうだ、このレベル補正の自動のセッティングについて
言っておかなくてはね。
まさか、そのまま使ってはいないでしょうねぇ・・・^_^;
次回にでも解説したいと思います。
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[連載] アナログ男の‘グチ’
今月は忙しいぞ。
東京、千葉、神奈川、はたまた、京都、奈良・・・
各地を飛び回らねば。
でも、精神的にはラクなので楽しみのほうが大きいかな。
情報や思想、アイデアの仕入れにもなるし、慰安にもなるからね。
ドラマのホテルの舞台となったヒルトン東京ベイに泊まったわけだが、
全然雰囲気が違うのに驚いたね、こりゃ。
妙にひとけの無い殺伐としたホテルだったよ。
でも、サービスはすごく気が利いていて、
ルームサービスが少し遅れたからと言って生ビールを一杯ピッチャーで
付けてくれたしね。
スイートルームはただ単に2部屋をくっつけただけだったけど。
まずは東方がひとつ終わって、次は関西方面かぁ。
今度の月曜日からまたいってきま〜す。
そういえば気になる仕事がひとつだけある。確定ではないけど。
イベント会場での実演なんだ。
手書きのパースを元に、実写の画像を合成して
パース画を写真にしちゃおうってやつ。
うちのポンコツマック(見かけが ^_^;)が大勢の人目にさらされるのか
と思うと、一台新調しようかなんて考えもわいてくる。
まあ、ひらきなおって
お気に入りの角型マウスでマイペースにいこうか・・・
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
「印刷物の取り込み」
「鉛筆画の取り込み」
「デジカメ撮影のヒント」 ・ DR.K さんより
ORG: 質問1:印刷物の取り込み =======================================
ORG:
ORG: 普通、印刷物はCMYK(でしたっけ?)の点の集まりで表現されてますよ
ORG: ね。これを高解像度で取り込むと当然のように同じく点の集まりとして
ORG: 取り込まれます。(パーソナルプリンタにて)印刷用のデータとして使い
ORG: たいのですが、これじゃ困りますよね。
ORG:
ORG: そこで高解像度を維持しつつ色分解されてないデータが欲しいのです
ORG: が何か良い取り込み方法か、もしくは取り込み後の処理方法はないもの
ORG: でしょうか。良い方法があればよろしくご教授くださいませ。
元原稿が、網掛け(印刷物)ものなので、
すでに失われた中間トーンを取り戻す事はできません。
そればかりか、モワレとなってひどいスキャニング結果を招きます。
ただし、シャープで高解像度を望んだ場合です。
最善な方法は、その印刷物を作成した写真原稿を
入手するのが一番手っ取り早くて高品質な物ができますね。^_^;
本来はこうするべきです。
著作権がからみますので、どちらにしても
制作者の方へ連絡をとらなくてはなりません。
趣味であれ、仕事(こちらは有料になるかも)であれ、
こころよくOKがもらえるはずです。
そのときに、写真原稿のことをたずねればいいです。
モワレ除去という方法もありますが、
ぼかしいてるようなものなので
シャープさがかなり損なわれて、高解像度では
使い物にならないと思います。
ORG: 質問2:鉛筆画の取り込み =======================================
ORG:
ORG: 写真とはちょっと関係ないんですが……。紙に描いた鉛筆画の主線部
ORG: 分だけをグレースケールとして取り込みたいのですが、紙の汚れや表面
ORG: のデコボコまで取り込まれてしまいます。現在は取り込んだ画に自動レ
ORG: ベル調整をかけたあと、トーンカーブをいじってゴミなどの除去を行な
ORG: ってるんですがベストな方法とは言えない気がしますし。何かもっと巧
ORG: い方法はないものでしょうか?
紙のディテールを、白点のレベル調整で飛ばしましょう。
自動ではうまくいかないので、
ハイライト側だけを手動で調整します。
レベル補正の白スポイトを使うと簡単にできます。
ORG: 質問3:カタログ写真の撮影 =====================================
ORG:
ORG: デジカメを使ってカタログに載せる商品の写真を撮りたいのですが、
ORG: なかなか良いものが撮影できません。部屋の灯だけでは妙に薄暗いもの
ORG: となってしまいますし、フラッシュを使うと妙に明暗のはっきりとした
ORG: 影が出来てしまい見た目にもよろしくありません。固定なんでバウンス
ORG: (でしたっけ?)も出来ないですし……。
ORG:
ORG: ろくな器材もない状態、しかも普通の私室ですのである程度以上のも
ORG: のは望めないと思いますが、ちょっとしたヒントやアドバイスなど頂け
ORG: れば幸いです。
ORG: なお、使用ツールはPhotoShop 5.0j、スキャナはEPSONのGT-7000WINU、
ORG: デジカメはKodakのDC-260Zoom を使っております。
DC-260Zoomなら、外部ストロボが使えますので、
安物のストロボでもいいですので
これを壁などに向けて発光させるときれいに撮れそうです。
このクラスで唯一シンクロ接点のあるデジカメなので
おおいに利用しましょう。
又は、
窓際の太陽自然光を利用して、
白い布で影の方を補っての撮影もいいと思います。
こちらの方が、簡単かな。^_^;
この布ですべての光を創り上げることだってできます。
お使いのデジカメなら、一眼レフなみの使いこなしが
できるはずですので、試行錯誤がんばって下さいネ。
☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*:..:*::・'゜☆。.:*:・'゜:*
'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.:
メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの
ご意見にお答えするコーナーです。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
このメールに返信すればOKです。
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いいもの紹介
「手作りブック」
簡単に製本できるツールがあったんですねー。
種類も結構あってなかなかのものです。
セイコーエプソンのメディア推進グループってとこで作っている
MAGPRESSってやつです。
自分で作る製本キット かんたん手づくりブック
プリントアウトしたらハードカバーにはさんでとめるだけです。
値段が張るのがちょっとつらいけど
なかなかのものです。
ほんとはおしえたくなかったけど・・・
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→→→→→→ [オリジナル「写真集」作ります。] ←←←←←←
写真又はデジタルデータを送れば、編集して
ピクトログラフィー又は熱転写出力を直接製本してお届けします。
気になる方は、まず tsuji@chitanet.or.jpへ。
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"新コーナー"
[売れない商品開発室]
最近、ぼくの周りでは「不審船」ってのがはやっている。
そこで、不審船グッズなんてどうだろうか。
不審船のポスターとか、テレカ、ぬいぐるみなどなど。
なになに、そんなにアピールしては不審船ではなくなっちゃうって、
いやその前に、そんなもん売れるかよ!
でももし不審船ウォッチングみたいなツアーがあれば
参加してみたいものだ。
身近な物でもうひとつ。
シール付きの名刺。
ぼくに会ったことのある人はご存知だと思うけど、
ぼくの名刺の裏側は、版画風のCG作品がついています。
(本物は額装して売っています)
その中の200枚に10枚の割合で、シールになっているものがあります。
これに当たった人は運のいい人ってわけです。
(うれしいかどうかは別として・・・^_^;)
めくった後になにか出てくればおもしろいと思うけど
そこまで予算をかけていては、大変だよね。
顔写真入りの名刺を使っている人もけっこう増えていますが
裏をめくった後に、後頭部とか、頭の中味が出てくるとかね。
シール付きの名刺は、じつはうちの店の隠れた商品なんです。
実際に売れている物は、社名ロゴと電話番号のシールであったり
注意書きが書かれた部分がシールになっていたりするわけですが。
このコーナーにもご意見をおよせください。
反響が少ないと、短い連載で終わっちゃうかな。
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◆◇◆ 「デジタル写真セミナー」 99.5月号 No.29 ◆◇◆
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
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