26F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part6」 デジタルで言う解像度の意味 今回からは、デジタルカメラを使う上での大切な知識として、 解像度の基礎知識について考えていきます。 ひとくちに解像度と言ってもその意味にはいろいろありますので、 そこのところをきっちり理解していないと 何だかよくわからない物になってしまいます。 アナログの場合は、レンズの性能とフィルムによる どれだけ細かいところまで描写できるかと言うことなので、 低感度フィルムを使ったりすればシャープさは向上しますね。 あっ、これは解像力か。 まあ、レンズが悪ければ限界はすぐに現われてきますが。 そこで、フィルムのサイズが大きければ当然細かなところまで 再現できるので、プロはブロニーフィルムを使ったり、 4×5インチのフィルムを使ったりするんです。 ところがどっこい、 デジタルカメラの撮像素子ときたら、 1/3インチであったり、1/2インチであったり・・・ 一眼レフタイプの高級機でも35mmカメラの半分程度。 何を言おうとしているのか、検討のついたかたは賢いね。 そう、高解像度のデジタルカメラになってくると、 レンズの性能も重要になってくるってこと。 230万画素のくせに、なんかピントが気に入らないって思った人、 多いんじゃないかな。 カラーなんだから、CCDの画素数がそのまま解像度に なっているわけではないのも確か。 実際には、色フィルターを通ってきたものを電気的に合成しているので、 CCDの数の何分の一かのデータしかないんですが。 漠然と解像度は高いほどシャープになるものだと思われがちですが、 答えは「ノー」です。 プリントに出力したり、Webに使う表示用画像など、 使われ方によって、必要な解像度と言うものが決まってきます。 足りない解像度を目伸ばしすれば、 当然シャープさは低くなることはよく知られていますが、 逆に、高すぎる解像度を最終画像にリサイズする場合にも シャープさが低下することも事実です。 最近のデジタルカメラの高解像度化もますます進み、 この縮小に伴うシャープネス低下も見過ごせなくなってきています。 使い道に応じて、高解像度のモードと、 低解像度のモードを使い分けることをおすすめします。 蛇足ですが、 インクジェットプリンターで写真画像を出力する場合、 ハーフトーンの処理の仕方しだいでは プリンター解像度の1/2以下でもほとんど変わり無いものです。 高すぎる解像度は時間ばかりかかり、もったいないですね。 最近はインクジェットプリンターも やたらと高解像度になってきましたので、 写真画像をディザリングして表現している限り、360DPI程度あれば、 それ以上高くても視覚的には変わらないと思います。
                
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