27F フォトショップ・ルーム
「パターン定義と塗りつぶし」 前回まで、アルファーチャンネルについて具体的に操作をしながら 使い方についてやってきましたが、 アルファーチャンネルの使い方、わかりましたか? 選択範囲を記録したり操作したりするものということがわかれば 強い武器になると思います。 で、今回は、パターンについて。 たとえば、フォトショップだけを使って写真入名刺を作ってみます。 A4縦サイズには、5段×2列で10 枚入りますね。 この時に、いちいちコピーをして並べていては 大変な手間になってしまいますし、正確に並べなくてはいけません。 そこで、パターン定義と塗りつぶしをうまく使ってやります。 まず、1枚分の名刺デザインをします。 縦55mm、横91mmで、300dpiか360dpiくらいの解像度で まっさらな新規画像を作成して下さい。 ここに1枚分の名刺のデザインをしていきます。 この解像度の決め方は、画質を左右するとっても重要なものなので、 きっちりと決めて下さい。 ミソは、プリンターの実解像度の1/2か、1/4です。 (おっと、来月予定のネタをばらしてしまった) そこに、社名、役名、名前、住所、電話、メールアドレスなどを、 お洒落に配置します。 せっかくフォトショップを使っているのですから、 写真も忘れずに入れてください。 でも、証明写真みたいなのを張り込むような安易なものはやめてね。 とってもダサイから。 完成したら、 「すべてを選択」して、「編集」→「パターン定義」をします。 この画像は、もう要りませんので、閉じても結構です。 次に、10枚分のシートを作ります。 縦275mm、横182mmで、さきほどと同じ解像度で まっさらな新規画像を作成して下さい。 そしたらここに、先程作成したものを並べます。 「編集」→「塗りつぶし」のコマンドで、 「パターン」を適用してOKです。 これで正確な配置で10枚並びました。 あとは保存してプリントするだけですが、 ミシン目入りの名刺用紙などを使う場合は、 プリンターの印字範囲がまちまちなので、そのプリンターに見合った 余白を追加する必要があるかもしれません。 パターンで塗りつぶすって技、他にもいろいろあると思いますので、 覚えておいて損はない操作です。 ちょっと弁解しておきますが、 実際のぼくの店で名刺を作成する場合は、 イラストレーターにフォトショップのEPS画像を配置していますので、 このようなパターンを使ってはいませんが・・・