29F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part9」 モアレというもの 先月の偽色と同じようなものだけど、一応取り上げてみました。 デジタルカメラでコントラストの高いものを撮影すると、 その境目に偽色が発生することは先月のとうりなんですけど、 実データに偽色が無くても縞模様みたいなものが現れることがあります。 これがモアレです。 たとえば、市松模様の画像を作成して、 表示を縮小していくと、このモアレが発生してしましまが見えてきます。 フォトショップの、ガンマコントロールパネルが 不正確になるのも、このモアレの影響ですので、 必ずモニターキャリブレーションは、最低の解像度表示にして 行わなければいけない理由なんです。 でも、そんなことは、どこにも書いてないけどネ。 そんなこんなで、日本という国はモアレ大国なんだって。 障子の桟や、格子の建物、着物や衣類などの織物なんかを撮影しても 簡単にモアレが出てしまう。 まあ、画素数が高くなってきて、よほど少なくはなってきてはいるものの、 まだまだ気をつけなくてはならないものです。 モニターの表示によるモアレもありますので、 拡大して確認してみる癖をつけておけば間違いも少なくなるでしょう。 じつはこのモアレ、 2年ほど前までずーっと「網割れ(モワレ)」だと思いこんでいまして、 真相を知ったときは、ちょっと恥ずかしかったです。 ちゃんとした外国語だったんですね。 恥はかいておくもんだね。 失敗した記憶の積み重ねが、成功につながるのと同じで。
                
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