29F 特集ルーム

「シンクロの落とし穴」 デジタルカメラを使用すると、 外部ストロボのシンクロが同調しないと言う現象が起こりました。 ストロボが発光しないと言うのではなく、 光っているのに写らない。 こんなことは初めてなので、少々パニックぎみ。 デジカメのテスト段階なので、まだよかったと思いながら これが、銀塩だったら現像が終わるまで気づかないことに。 なんたって、シャッター切るとちゃんとストロボが光っているのだから。 それでも写らないのはなぜだ!! 写らなかった器材構成は、 デジタルカメラ オリンパス C-2020Z ストロボ    コメット CZ1200、コメット CB2400 「ぼくの動揺とやってみたこと」 シャッターを切れば、ストロボは発光する。 でも写らないとは、どういうこたなんだ?? 1.このデジカメには、X接点以外にM級の切り替えがあるんじゃないか?   ・・・取説の設定項目には何も記載されていし、      いまどきM級なんてちょっと考えにくい、これは違うな。 2.同期がずれているのでは?   ・・・内蔵ストロボを発光させて同調(スレーブ)させても写らない、      よけいにパニックしてきたぞ、訳が分からん。 3.露光が合っていないのか?   ・・・シャッタースピードと絞り、感度を、再度確認。      フラッシュメーターで測り直したが、合っているし      いつものライティングなので、      メーターが壊れているとも考えられない。 4.ストロボの方が狂っているんでは?   ・・・あれ、フラッシュメーターには同調するのに??      一応他のストロボで(プロペットDAX2400T)試してみたら、      ちゃんと写っているではないか!! 5.フラッシュメーターに同調していることに納得いかず。   ・・・ポラを切ってみた。      あれ、CZ1200でもちゃんと写っている。      ますます、訳分からん!? 6.相性なんて〜のがあるのか?   ・・・CCDには写らない光質なんか考えにくいし、      発光するのだから、極性の問題ではない。 7.本当にシャッターと同時に光っているのか?   ・・・デジカメやコンパクトカメラに「タイムラグ」は付き物だから      確認する方法が無いのか?と思いながら、      シャッター速度を、1/4や1/2秒と長く取って      DAX2400TとCZ1200を交互につないで発光させた。      何度やっても別に違いなど無く、CZ1200側だけ写らん。 8.あれ、タイミングが狂ってる!?   ・・・2台のストロボがほんの一瞬だけずれて発光しているみたい!      シャッターを切ると「パパン!!」、これだ!! 9.なぜ、デジカメを使った時だけ、ズレるのか?   ・・・シンクロの信号は同じはずなのに、こんなこと考えられないぞ。      デジカメを眺めながら、自分に向けてシャッターを切ってみた。 BINGO!!!・・・内蔵ストロボがほんの一瞬前にプレ発光している。   これを外部ストロボのスレーブが拾っていたのか。   ストロボを確認してみると、DAX2400TはスレーブOFFで   CZ1200は、スレーブが常に働く構造になっている。 内蔵ストロボが変な光り方をする構造になっているんですね。 シンクロに信号が出るほんの直前に内蔵ストロボが発光し、 その光をジェネのスレーブが拾っていたんです。 露光をオートにしても写らなかったのは、 プレ発光の光を拾って発光した外部ストロボの光で調光されて、 実際のシャッター時の内蔵ストロボ発光は、 全くアンダーになってしまうと言う複雑なトリックでした。 この内蔵ストロボをOFFにしたらうまく行きました。 オリンパスC2020Zは、ストロボが2回光っているとは知らず、 キャッチになると思ってOFFにしてなかったのが原因みたいです。 M(マニュアル)のモードでも、 プレ発光しているなんて、気がつきませんでした。必要ないだろ。(怒) マニュアルのモードでプレ発光するなんて、百害あって一利無し。 これは不具合としか言いようが無い。 おかげで、内蔵ストロボをトリガーとして使えないじゃないか。 おはずかしい体験談、参考になりましたか?
                
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