33F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2000 7月号 No.51
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発行・配送数: 4063 部
《目次》
・ [特集] カップヌードルのCMに見る合成技術
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part12)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(むかしのガンマ)
・ [連載] アナログ男の‘グチ’
・ デジタルフォトクラブ
(一色のインクの濃淡)
(ダイナミックレンジエンハンスメント)
(プリントで気をつけること)
・ いいもの紹介 (MAC OHPというフリーソフト)
□ 広告募集しています。
詳しくは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
ども!、
夏だよ。いいねぇ。
あとひと月、まるっと夏だよ(ワクワク)。どうしようかネェ。
最近Web用の商品写真撮影が増えているんだけど、(募集してます ^_^;)
そういえば、兵庫から送ってきた割箸を作っている所の撮影用の商品の中に
ちょっと気になるものがありました。
木酢液っていうんだけど、木の香り(いや、燻製に近い)のする怪しい液体で、
あせもやらアトピーなど、肌のトラブルで困っている人にいいんだって。
その怪しい液体の正体は、
木酢液を独自の装置を使って蒸留精製した入浴剤だったのです。
さっぱりして、こりゃいいよ。
写真やっててよかったな。こういう撮影用の商品もらえちゃうから。
おっと、ぎりぎり皆さんもモニターキャンペーンに間に合うかな。
7/31まで無料サンプルを配布中なんだって。タダだよ、タダ!
http://www.waribashi.co.jp/を見てみて、
ぼくが撮影した写真も載ってるから。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] カップヌードルのCMに見る合成技術
今度のジョンレノン編は、まるで別人がオペレートしたかのように
すばらしい合成技術だね。
双方の画質が完璧にマッチしている。
合成するときの一番大切なことは、画質を合わせることと、輪郭処理。
輪郭の処理は比較的簡単に操作することは出来るのだけど、
画質を調整することはとっても難しいことです。
で、ひとくちに画質と言っても、いろいろあります。
まずは、トーンに関すること。
白の色や暗部の調子、画像の硬さっていうかコントラストも重要です。
ヒストグラムをにらみながら、トーンカーブを操作して
背景に合わせていきます。
それから、画像の粒状性。
とうぜんボケ具合も関係してきますし、ピントの芯の強さも
画像が出来上がる過程でいろいろと変化してしまいますので
そこのところも調整してバランスをとっていかなければなりません。
メインライトや環境光の色味、光質や方向、起こし具合も重要です。
デジタル写真は動画と違って、じっくりと観察されますから、
よほどしっかり作り込まれていなければ、なんだへたくそってなっちゃうね。
そこが腕の見せ所でもあるのですが。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part13」
「満点とれない自動露出」
デジタルカメラで撮影すると、とりあえずホワイトバランスをオートに
しておけば、いちばん明るい部分は白くなってくれますね。
スキャナードライバにおまけで付いてくる自動よりは役に立ってくれますが
満点とは言いずらいです。
まあ、大日本スクリーン製造のアリゲーターに使われている
カラージーニアスとか何かは、別格ですね。
五百万以上もするスキャナーだから、これを基準に考えても
意味のないことですが。
たとえば、真っ赤な服を着た人をアップで写した場合は、
その赤につられて顔色がおかしくなってしまいます。
このことをカラーフェリアが発生した状態と言います。
色をオートで補正すると、どうしても見た目と変わってきてしまいます。
かといって補正無しでは、ポジフィルムを使うのと同じような
フィルターワークが必要になってくるので、
趣味の範囲ではなくなっちゃうよね。
結局オートっていうのは万能ではないにしろ、
ある程度の確率で合格点が出ることに違いはありませんので
デジカメはスキャナーよりも、初心者でも使いやすいということです。
それに、各色8ビットになってしまった元データからは、
おおきく補正をかけるのは避けたいですね。
そんなときにもカメラ側の自動は有効に使ってあげたいものです。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「むかしのガンマ」
いつもだらだらと長くなってしまいますので、簡潔にいきます。
フォトショップも5になった頃から「アドビガンマ」なるものが
ついてくるようになった事は知ってますよね。
でもこのアドビガンマは、ウイザードがついてわかりやすくなっているけど
実はむかしのガンマのほうが、調整能力は上なんです。
これ、ウインドウズ版にはついていなかったので、残念なのですが
マックを使っていて、カラーマッチングに悩んでいるなら
一度アドビガンマをむかしのガンマにしてみてはどうでしょうか?
使い方は、ぼくのホームページのキャリブレーションルームを
参考にしてもらえればわかると思いますが、
正直言ってちょっとややこしいです。
でも、モニターへの出力信号を直接変えているらしいので
こんなに確実な方法は他には無いですよね。
一度お試しあれ。
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[連載] アナログ男の‘グチ’
上にも書いたけど、
アドビガンマではどうにも調整しきれないことがある。
じつは、ある会社のキャリブレーションを仕事で引き受けたのだけど、
そこのモニターがひどすぎる。(-_-;)
画面の真ん中から左下が赤くなっているし、発色のムラもすごいもの。
こんなモニターでどうやって色を見ろって言うんだ?
ミツビシの21インチなんだけど、驚いたね。ひどいもんだ。
色温度を合わせると、グレーが狂ってくる。
中間調を合わせていくと、ライトグレーが狂ってくる。
グレーチャートを表示させると、
笑ってしまうほどステップごとに色が付く。
もうこうなったら、むかしのガンマでもどうにもならない。
とりあえず視覚上問題の無いところで妥協した訳だけど、
ぼくならモニターを買い換えてしまうなぁ・・・
そうそう、話は変わるけど
愛知県新城市に住んでる人、いたら連絡ください。
この夏ここのホームページ作成に関する仕事をしていまして、
ちょっとおもしろい事をしています。(またまたローカルだぁ)
往復5時間かけて出向いて、月に2回の講習会を開いているのですが、
やりがいがあるのでそれほど苦痛じゃないのが不思議なところで・・・
では、このへんで。
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
「一色のインクの濃淡」 小西さんより
> 私がポスターを作る際、カラーで原案を作って
> それを印刷するときは、単色の濃淡で印刷屋に頼むのです。
> そうするとやっぱりカラーのイメージと一色のインクの濃淡のイメ
> ージは違うわけで、
> なんとかカラーで作ったものを一色の濃淡に変換して見ることがで
> きないかと思うのですが
> 方法がまったく分かりません。
> カラーのイメージをグレーにして、そのグレーが違う色になればい
> いんだと勝手に思っていろいろやってはみたのですが、
> どうも違うようで…。
簡単に確認するなら、
「イメージ」→「色相・彩度」を実行して、
その画面の中の「色彩の統一」にチェックを入れてみてください。
あとは、色相を変えて好みの色にすればいいかと・・・
ちゃんとするなら、
彩度をゼロにして、レベル補正を実行して
R・G・Bそれぞれの真ん中のスライダを動かして
色味を調整するのが堅い方法かと。
あっ、これではベタが黒になってしまう・・・
真ん中のスライダじゃなくって、
左下の出力レベルの黒のスライダですね。(^^ゞ
> さっそくやってみました!
> ほんとうだ!!!!
> 私がやりたかったことができました!!!
> うれしー(T△T)
>
> これで印刷屋さんともめる事がなくなりそうです。
> 私もデジセミでもっと勉強して
> できるだけ自分で解決できるように頑張ります。
> でも、どうしても分からないことがあったときはまた教えてください。(^人^)
☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。.:*:..:*::・'゜☆。.:*:・'゜:*
'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.:
「ダイナミックレンジエンハンスメント」 mさんより
> さっそくですが、3Fフォトショップルームで触れられている、
> レベル補正のダイナミックレンジエンハンスメントというものについて
> 教えていただきたいのですが。
ダイナミックレンジエンハンスメントとは、
ハイライトポイントとシャドーポイントを適切に設定することです。
デジタル画像の最も基本的な画質処理操作で、
これの善し悪しで画像の出来が半分以上決まってしまうほどの
重要項目なんです。
で、
ハイエストライト(ハイライトポイント)は、
画像の一番明るい部分。
これをレベル255にするかしないか、
またはどこから飽和(飛ばす)させるかは出力機の特性と、
センスと経験がものをいう。
ようするに、ハイライトの中の最も明るいレベルのこと。
ディープシャドー(シャドーポイント)は、
画像の一番暗い部分。
不要な黒のトーンをつぶして画像を引き締める。
どこからつぶすか、何パーセントにするかはセンスと経験次第。
出力機器の特性も考慮する必要もある。
ようするに、シャドーの中の最も暗いレベルのこと。
銀塩では、フィルムとペーパーの特性曲線をにらみながら
このダイナミックレンジやコントラストを
コントロールしなくちゃいけない訳なんですが、
デジタルでは、簡単に出来てしまうんです。
> 「色調補正」メニューを選ぶとでてくる、3つのスポイトで
> ポイントを設定する、ということでよろしいんですよね?
簡単にやるにはそのようにスポイト(白と黒の)を使います。
でも、それではニュアンスみたいなものがうまく表現できず、
適切に設定した事にはなりません。
ポイントを境に飛ばしたりつぶしたりだけではなく、
少し余韻を残すようにレベル補正などで目で見て設定した方が、
画像に深みが出ていい感じに仕上がるもんです。
> さっそく試してみましたが、難しいですね(笑)。
> やはりこれは経験をつむことなんでしょうね。
> あきらめずに何度も試してみます。
確かにきっちりやるのは熟練を要する作業ですね。
画像に雰囲気を持たせられるようになるには、
ぼくもまだまだ満足のいくようにはできませんから。
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「プリントで気をつけること」 ゆみさんより
> たとえば、イラストやグラフィック作品をコンテストなどに
> 出す場合(イラストレーター、フォトショップで作っています)
> いつもプリントアウトすると思い通りのものができません。
画面上で見ている時は満足できていても、
いざプリントすると、イメージが変わっちゃうことは
よくあるものです。
その原因の多くは、色に関する事と、解像度に関する事が
ほとんどだと思います。
> 大きさはだいたい、ハガキサイズからB5くらいまでの小さい
> 作品が多いのですが、たとえば写真を使った作品など、
> どのくらいの解像度で、どのようなことに気をつけてつくれば
> よい質ものもができますか?
> プリンターは、キャノンのBJC-430Jです。
このプリンターの場合は、等倍に換算して
180DPIあれば、写真なら、まぁ許されるでしょうね。
但し、線画などの含まれるものは、
プリンターの解像度に合わせて、360DPIは必要になりますね。
モニターの画像の解像度は、72DPIなので、
21インチモニターいっぱいの1600ピクセルの長さの画像は、
約4.5インチの長さになってしまいます。
> 出力センターなどで出力したほうがよいのでしょうか。
> その場合、どのようなデータ形式で
> もっていけばいいのですか。しろうとでも、出力センターは
> 利用できますか。
データがしっかりしていれば出力センターも利用できますよ。
気のいいおじさん(おねえさんかも)が、
利用の仕方をやさしく教えてくれますから。
データ形式は、CMYKカラーのEPS形式が無難ですが、
場所によっていろいろな対応をしていますので
一度相談してみるといいと思います。
親切なところに当たれば、ひとつひとつ教えてくれますので
すごく勉強になると思います。
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'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:..。.:
メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは読者の皆様からの
ご意見にお答えするコーナーです。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
このメールに返信すればOKです。
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いいもの紹介
「MAC OHPというフリーソフト」
知ってますか、MAC OHPというフリーソフト。
画面に落書きができるんです。
起動すると、現在の画面のまま、マウスポインタがマーカーに変わり、
画面そのものにいろいろと書き込めるので
講習会の時は必需品なんです。
人に説明する時は、とっても重宝しますよ。
ただ、これはマック用。
画像処理とかフォトショップを使ったりの講習会では
ほとんどマックを使っているのですが、
最近はホームページ関連の講習会も増えてきて、
ウインドウズを使う事が多くなってきました。
同じようなソフトでウインドウズ版はないものですかねぇ・・・
知ってる人いたら、教えてくださいね。
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ブタに真珠の方がもっとひどいと思うのに。
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