35F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part15」 「彩度について」 この彩度ってやつは、色相・明度・彩度の三要素の中では いちばんつかみづらいものです。 通常のカラー写真では、色や濃さは撮影時やプリント時に調節できますが、 彩度と言うのは感光材料によって決まってしまうものです。 この感光材料の特性を把握して、目的に合った調子に出来上がるように フィルムやペーパーを選択して組み合わせて撮影しているのですが、 デジタルの世界では自分で調節ができてしまう訳です。 彩度が調節ができてしまうから、デジタルはすばらしい道具である反面、 操作が難しく、知識を要求されるものです。 とは言っても、 自動に任せておけばそこそこのものが出来上がってしまうので、 デジタルカメラと言えども、誰にでも使えるんです。 この場合のそこそこってやつは、「お、写ってる写ってる」て言う 範囲であって、使い捨てカメラの写真と比べたら、 ガッカリするかもしれまんが。 ともあれ、彩度 つまり色の鮮やかさをちょこっといじくってやれば とってもきれいになるんですよ。 もちろん以前に出てきた、 ダイナミックレンジエンハンスメント処理は欠かすことができませんし、 濃度や色味の調節も彩度調整以上に大切なことです。
                
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