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「赤目対策」 写真撮影の中で赤目という現象が起きることはご存知ですか。 被写体の瞳が赤く反射してしまうことです。 今回は、この赤目の原因と対策について解説しましょう。 とは言っても、医学的なややこしいことは飛ばして、 どのようなときに発生するかを理解していただき、どうしたら防ぐことが できるかについて考えてみたいと思います。 赤目になってしまうときの条件は、 1・ストロボ撮影時 2・内臓ストロボを使用した時 3・目線がきているとき 4・周りが暗い場所 これらの条件がそろったときに赤目現象が起こりやすくなります。 最初のストロボ撮影時と言うのは当たり前なんだけど、 どういう意味かと言うと、 赤目はストロボ光の反射によって発生すると言うことです。 ストロボを使わなければ赤目は起きにくいってことですね。 内臓ストロボを使用した時ってのは、入射角反射角の問題です。 ストロボが発光した光がまっすぐはね返ってくる位置 つまり、ストロボの位置とレンズの位置が近ずくほど 赤目現象が起こりやすくなります。 外部ストロボを使って真正面以外の位置からライティングすれば 赤目は起きにくくなるって言うことになります。 そして、目線がまっすぐにレンズを見ていると言うことも 光の反射角度の問題ですね。 レンズ以外の位置を見てもらえば赤目はおきにくくなります。 で、最後の周りが暗い場所であるという条件は、 人間の瞳の大きさに係わりがあるんです。 暗い場所では人の瞳孔は開きますよね。(死んじゃった訳じゃなくって ^^;) 瞳孔が開くと光を反射しやすくなります。 それで赤目になりやすくなるってこどす。 これを防ぐには、周りを明るくするとか、一度明るいものを見てもらって 瞳孔を小さくしてやればいいってことになります。 コンパクトカメラの赤目防止機構は、ストロボをプレ発光させて 瞳の径を絞っているのですよ。 対処法としては、 これらの条件が重ならないように工夫してみましょう。 人によって個人差があり、赤目になりやすい人とかいるみたいですど そのような人は写真を撮ってあげなければいいんです。うそうそ。 外部ストロボを使ってレンズとストロボの位置を離すとか、 周りを明るくするとか、ってのはちょっと厄介ですよね・・・ とっておきの方法としては、 目線をレンズからはずしてもらうとか、 シャッターを切る前に明るい所を見てもらえば、ほぼ解消できるでしょう。 んじゃあ、赤目になっちゃったらどうしましょうか。 せっかくデジタルなんだから、レタッチでカバーしましょう。 赤目になっている部分を選択して彩度を落として濃度をあげてやれば 何事もなかったかのように、普通の人に変身しますね。
                
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