37F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2000 11月号 No.56
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┏┏┏┏ バックナンバーはホームページにて閲覧できます
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発行・配送数: 4296 部
《目次》
・ [特集] Labカラーを理解しよう
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part17)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(初期設定を活用しよう)
・ [連載] アナログ男の‘グチ’
・ デジタルフォトクラブ
(透明の処理)
(荒くてボケぎみ?)
・ いいもの紹介 (アイロン台)
□ 広告募集しています。
詳しくは、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
あちゃ、日付変わっちゃって12月になっちゃった・・・
毎年この時期は年賀状ネタを出すものなんですけど、
今年は止めました。
最近はいろんなサービスが出てきて、便利になったものです。
実は今、フォトショップのバージョン6を使っているんですけど、
ブラシがとっても使いにくくなりました。(何とかしてくれー)
でも、他のところでは全体的にいい感じになっています。
ツールオプションが上部に配置されて(ブラシサイズと共に-_-;)
常に表示されているのもいいですね。
それから、レイヤーをそろえる機能が付きました。
はじめのうちはレイアウトがとっても楽になったように感じましたが、
やっぱりガイドを引いてスナップさせたほうがやりやすいです。・・・
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] Labカラーを理解しよう
デジタル写真を取り扱っていく上で常に問題になってくることが「色」です。
印刷結果、カラープリントの出力結果、プリンターごとの出力、
モニター表示色、スキャナーの入力特性、デジタルカメラの色特性など
すべてを統一して、
どんな機器を使用していても、実データ、表示、出力結果が
一致しているにこしたことはない。
このことをなんとか実現させようとしていることがカラーマネージメント
であり、それと深い関係があるのがLabです。
通常ぼくたちが普段使っている「RGB」や「CMYK」と言う色の表現方法は
入力や表示、出力に使われる機器によって色の結果が変わってしまいます。
このような装置に依存している色管理のことを
「デバイスディペンデントカラー」って言うんですよ。
まあ、言葉なんてどうでもいいことなんですけど、
これでは困ってしまいますよね。
で、装置に依存しない色の表現方法に「Lab」があります。
こちらの方は、「デバイスインディペンデントカラー」って言います。
Labは、a軸とb軸の2つの色相と明度であるL軸からなっていて、
a軸はマゼンタからその補色であるグリーンまでの彩度を表し、
b軸はブルーからその補色であるイエローまでの彩度を表します。
そしてL軸は白から黒までの明るさを表しています。
このカラーモードは、色情報と明るさの情報を分けて管理ができるんです。
このことによりどんなメリットが出てくるかと言うと、
デジタルカメラの普及によってよく見られるようになった偽色の処理が
とてもやりやすくなります。
色情報だけをぼかしちゃえばいいんですからね。
でもこのLab。
なんと言っても絶対色ですから、「RGB」や「CMYK」と言う
色の表現方法では表現しきれない正確な色を記録できるんです。
世の中の全ての色を数値で記録できるんですよ。
気になる方は、a軸、b軸、L軸の概念や色立体モデルを探してみてください。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part17」
「色温度について」
色温度については、昔に何度も取り上げてきました。
まずはこのデジセミのホームページでチェックしてみてください。
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の
モニターキャリブレーションルームの解説や、各階に点在しています・・・
それを踏まえた上で、今回はデジタルカメラにおける色温度についてです。
デジタルカメラには、色温度の設定がついていると思いますが、
これは結構使いようですよ。
晴天、曇天、電球、蛍光灯、自動などがあると思います。
この設定は非常に重要で、入力の色バランスがここで決定されてしまいます。
多分ほとんどの方は、自動にしていると思いますが、
この自動とは、一番明るい部分を白にするという設定な場合が多いです。
大抵の場合は問題なく使えるのですが、
あまりにも補正がかかりすぎることが多いのも事実です。
夕日の中の撮影でも、補正されて普通の味気ない写真になっちゃいますし、
妙に彩度が上がりすぎる傾向もあり、あとで補正しにくくなってしまいます。
この色温度設定。
できるだけ意識的に切り替えて使うことをお勧めします。
電球や蛍光灯等は、自動の方が自然に見えることもありますが、
そこはモニターでその場で確認できるデジタルカメラなんですから、
自分のイメージに一番近い色調を選んで撮影してみてはどうでしょうか?
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「初期設定を活用しよう」
大抵のアプリケーションには初期設定が存在しますよね。
フォトショップにも初期設定がありますが、あまり気にも留めていない
方が多いと思います。
この初期設定には、パレットの位置やカラー設定、アクションやブラシなどの
終了時の情報が入っています。
この初期設定を目的に応じていろいろと準備しておくと
フォトショップがとても使いやすくなります。
たとえば、Web画像の作成用とか、プリンター出力用、印刷用など
その作業に合った初期設定を別の場所にコピーして保存しておき、
必要に応じて適切な初期設定を使って起動させるのです。
それぞれに適したアクションやカラー設定、ブラシサイズや
ツールオプション等のパレットの情報が最初からカスタマイズされていれば
作業もグンとはかどります。
マックならズバリ初期設定フォルダにありますし、
ウインドウズならば、「Photoshop 5.5」フォルダの中の(5.5の場合)
「Adobe Photoshop 5.5 Settings」と言うフォルダに入っている
「Adobe Photoshop 5.5 Prefs」と「Actions Palette」と
「Color Settings」の3つのファイルがそれに当たります。
一度お試しあれ。
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[連載] アナログ男の‘グチ’
もう限界です。・・・なんちゃって。
でも何でこんなに忙しくなっちゃったんだろう。
本業の写真以外に、デザインやらカラーコーディネイト、はたまた
編集の仕事まで入ってきちゃうし、コミュニティも大変だ。
おまけにJCにまで振り回されちゃって・・・
今年は遠方での講習会の依頼もあり、何度も出かけたっけ。
来年こそはのんびりと生活そのものを満喫していきたいと思っているけど、
やっぱり稼がなくっちゃ。
金銭的な余裕があってそれからかな。
さてと、後一月、かんばろっと。
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
「透明の処理」 石井さんより
> スキャナーからフォトショップに取り込んだ画像(ロゴマーク)を、
> イラストレーターで使いたいのですが・・・。
> 取り込んだロゴの背景を透明処理して(いるつもり)保存後、
> イラストレーターに用意した背景にドラッグしてみるのですが、
> どうしても取り込んだ四角い白色の背景が出力されてしまいます。
ドラッグすると、どのようなファイル形式として
画像が配置されるんでしょうねぇ・・・
透明を扱えるファイル形式なのかどうかが問題だと思います。
白を透明として扱う2階調のTIFFならページメーカーで扱えるけど、
イラストレーターに配置できたっけ?
切り抜き画像の場合、通常はクリッピングパスを用いますが、
どのようにしているのでしょうか。
ぼくは、DCS2.0またはEPSの画像を配置で取り込んでいますが。
いや、それ以前の問題として、
そのロゴマーク、そのまま使うんですか?
うちの場合は下絵として取り込み、
イラストレーターで書き起こしていますけど。
ちょっと蛇足かもしれませんが、
画像が荒れるのは画面上だけなのでは・・・
> クリッピングバス・・・。
> 試してみた(つもり^^;)のですが、
> 画像が荒れてしまって使えませんでした。
> フォトショップで、出来るだけ取り込み画像に修正をかけて、
> 陰影、ロゴの縁、光具合・・・と。
> で、クリッピングバスをイラストレーターに取り込むと、
> 画像が荒れまくり・・・。
ポストスクリプトプリンターならきれいに出力されるはずです。
家庭用のプリンターしかない場合は、
ソフトリッパーを介するか、
アクロバットをつかって
ラスタライズすればいいと思います。
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「荒くてボケぎみ?」 ただちゃんより
> わたしは写真歴10年の者ですが、劣化などの防止のために
> 今まで撮ったネガ・ポジを最初コダックのフォトCDという形で
> 保存(写真屋さんにいってたのんでいた)していたのですが、
> お金がかかるということでフィルムスキャナを購入しました
> (ミノルタのDimage Scan speed f-2800)
フォトCDも、枚数があるとけっこう金額がかさむものですね。
でも、フォトCDってのは
出力センターで入力してもらう事を思えば
信じられないくらい安い入力手段です。
最近は、現像と同時に格安でCD-Rに書き込んでくれる
サービスが主流ですので、
こちらを利用した方がオトクだと思います。
> スキャンしてフォトショップv5.0でトリミングして
> CD−Rで保存して写真屋さんに持って行き
> プリント(コダックのレーザープリントの2L)してもらうのですが、
> ピンぼけぽく見えて全体が荒く仕上がってきます。
> これはスキャナの限界でなっているのか、
> 途中の工程でなっているのか判りません。
> キレイに仕上がるいい方法がありましたらアドバイスお願いします。
どの程度のものが出来上がっているか分かりませんが
業務用の高性能なスキャナーで取り込んでいるフォトCDと比べれば、
家庭用のフィルムスキャナーが劣るのは当然です。
Dimage Scanってことは、35mmフィルムですよね。
それなりの解像度があったとしても、
濃度域ではたちうちできませんし、最適化の処理も大切です。
2Lサイズなら、解像度は完全にクリアしているはずですので、
ちゃんとスキャンして画像処理してやれば
それなりにきれいになると思いますけど。
出力側に問題があるかもしれませんので、
一度レーザープリントではなく、
FDIか、ピクトロでプリントしてみてください。
キレイに仕上がるいい方法はいくらでもありますが、
メールで伝えるにはちょっと大変な事です。
講習では10時間ほどかけてやる内容ですから。
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メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは
読者の皆様からの質問やご意見にお答えするコーナーです。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
あて先はtsuji@chitanet.or.jpです。このメールに返信してもOKね。
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いいもの紹介
「アイロン台」
これ、ノートPCのテーブルとしてぴったりなんだよ。
このメールマガジンのデジセミは、
ぼくの寝る前のひとときに寝室で作られているんだけど、
その台にしているのがアイロン台なんです。
高さも大きさもちょうど良く、折りたたんで仕舞えるところもいいね。
たまにはアイロンがけするかみさんに貸してあげるけど
ほとんどがノートPCのテーブルになっている。
マウスの動きだってとってもいいのだ。
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自由気ままに制作されています。
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 デザイン部)
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは
「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。
Copyright (C) 1997-2000 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Sinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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