40F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part20」 デジタル写真用語集 〜チンプンカンプンを克服〜 「デジタルカメラのカタログ編・後編」 基礎の最終ステージ、デジセミ流、カタログの読み方後編です。 後編では、 カタログには記載されていないものをカタログから読み取っていきます。 数字に表れない大切な部分をどう読めばいいかは、 思っているより簡単ですので、一度そこの部分にも注意して カタログを見直してみましょう。 まずは、全体の出来具合で、メーカーの力の入れ加減を見ます。 A4半ぺらのカタログは、片手間商品や開発コストのかかっていないもの、 まだ不完全なものによくありがちです。 メーカー自信作のデジタルカメラのカタログは、 ページ数も多く、商品の特長も写真やイラストを盛り込んで しっかりとわかりやすく技術解説されています。 特にリキの入ったものは、表面加工にまで工夫が凝らしてあったりしてね。 そして写真やイラストで解説してある部分がウリなので、 よくそこのところを見てあげましょう。 ボディーフレームの切り抜き写真や透視イメージ図が載っている物も ありますので、その辺も自慢したいんでしょう。 大抵このようなハード自慢のデジタルカメラは、高価ですが それなりのものがありますので、画質が必要な方にはこのクラスでしょうね。 レンズの描写力やフレーム剛性など、 直接画質に影響してくるにもかかわらず、数字で比較できない項目なので 仕様にはなかなか載ってこないものです。 実際に商品のデジタルカメラで撮影された画像が カタログに載っていることもありますので、ここも観察します。 全面に線のようなノイズが出ていないかどうか、 暗部のノイズとつぶし加減、ヘアラインの滑らかさや偽色の出具合など。 このサンプル画像よりもきれいになることは、まずありません。 ここに使用されている画像は、デジタルカメラの癖を知り尽くしたプロの カメラマンが、長所を生かして短所が目立たない最適な被写体を選び、 あらゆる手を使ってレタッチをかけたものです。 ポートレートならまだ信用できますが、静物のサンプルは要注意です。 よく使う手は、適性露光とは別に明部と暗部も そこにあわせて露光をかけて、階調圧縮して合成します。 適性露光では飛んでしまったり暗部のノイズが出ているものも、 この合成によってクリアーになってしまいます。 解像度不足で荒れてしまっている部分も、この部分だけをアップで撮影して 合成すれば、なめらかに表現できてしまいます。 それでも撮影データとしての使用カメラに偽りは無く、 ちゃんと商品のデジタルカメラで撮影したに違いありません。 他の注目点は、小さな※印にある注釈です。 とっても重要なことが書かれていますので。 なになにするにはオプションのなになにが必要ですとか、 理論上のとか、実際はなになにの制約を受けますとか・・・
                
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