48F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2002 2月号 No.69
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まぐまぐ発行・配送数: 4640 部
めろんぱん発行・配送数: 853 部
《目次》
・ [特集] 構図のポイント
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part27)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(ドロップレットとアクションの連係プレー)
・ [新連載] 思いつきのショートコラム
("慣れる"と"鈍る")
・ デジタルフォトクラブ (今月はお休みです)
・ いいもの紹介 (A5ファイルアルバム)
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===== はじめに =====
最近思うんだけど、
目に見えない価値って何で認めてもらえにくいんだろうね。
もちろんちゃんとわかってくれている会社もあるけど、
どうも、腑に落ちないことがあるんだよね。
例えばね、自社製品をデジタルデータ画像で残したいからどうしたらいいか
と相談が来ました。その製品の特徴やどんな形で残したらいいのかの
要望を聞き、使いやすい機材をそろえてほしいと言う声に、
機種の選定、規格の統一をはかりシステム作りをして
必要なものを書き出して見積りを提出したら・・・
そこに書かれているものをネット上に掲示して
一円でも安いところから仕入れるので、みんな入札してくれと
ほざきやがった。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] 構図のポイント
構図にはいろいろとありますが、なになに構図と言うような形的なものに
ついては、その筋の参考書なり資料等を見て下さいね。
S字型とかトンネル型とかつまんない内容ですから、
今はここで取り上げるつもりはありません。
要望が多ければ、それが知りたい内容だと言うことでやるかもね。
では、ここでは何をやるかと言うと、
いい構図を作るための基本的なポイントをおさておきたいと思います。
まずは何よりも大切な「シンプルである」ということ。
主題が何か、撮影者の意見がはっきりとわかるようにしなければいけません。
そのためには、テーマとなる部分へ見ている人の視線を導き、
その主役部分に引き付けられるように工夫することが大切です。
ごちゃごちゃしていると、
結局何が言いたいのか曖昧になっちゃうということです。
そして「バランス」です。
写真は光と影で成り立っている訳ですから、部分的な濃度のバランスや
配色のバランスも大切です。
全体的に見てその割合がここちよくバランスが取れていた方が
完成度が高く見えます。
しかし、完璧にバランスをとってしまうと絵葉書のような
何の訴求力も無いものになりがちですので、どこかを壊します。
ほとんどの場合主役部分に何らかの芸をしてもらうことになるので
視線を引き付ける意味で、この主役周りがよく壊れますね。
この壊れ加減もバランスと言えますが・・・
あとは、主役を縁取るような構図であるとか、
黄金比率比率を縦と横に使い、交わるあたりに主役を配置するとか、
その主役へ視線を導くルートの形として、
ダイナミックな斜めラインで行くのか、なめらかな曲線を描いて
視線を主役に導くのかといった、
導入的なものに構図が生きてくるのもなんです。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part28」
「撮影術の初歩の初歩」 〜まず注意したいこと〜
「シャッターと絞りの関係」
シャッターと絞りは撮影するものによってどちらを基準にするか決めます。
今まで撮影してきた中では、ほとんどの場合が絞りを基準にしています。
絞りとは、構造的にはレンズを通過する光量を調節する機構ですが、
撮影する時の絞りの主たる役割は、被写界深度の調整です。
平たく言うと、ピントの合う範囲を絞りによって決めることです。
この被写界深度は、絞りの他にレンズの焦点距離にも大きく左右されます。
望遠のレンズは、同じ絞り値でもピントの合う範囲は狭くなり、
広角レンズほど被写界深度は深くなります。
また、使用するフィルムのサイズでも被写界深度は変わってきます。
この被写界深度の決定が撮影術の最も効果的なもののひとつでもあるので
絞りの決定はとても重要な要素になります。
ピントの合う範囲を狭くするということは、背景等の脇役的存在を
どの程度省略するかと言うことです。
主役となる被写体にピントを合わせて、
それ以外のものは「ぼかす」ことによって力を弱めて省略します。
当然、絞りを開ければ適正露出を維持するためにシャッターを早くする
ことになります。
以上のようなことをふまえて、初心者向けに
そこそこの失敗しない写真を撮るための基準を書きますね。
絞りでの失敗はボケでシャッタースピードではブレです。
ひとつはピントで、絞りを開けるとボケやすくなります。
最近の小型カメラはほとんどオートフォーカスになっているので、
そのフォーカス部分をしっかりと検知しやすい部分でロックして
フレーミングしなおしてシャッターを押すことです。
そして、
手ブレを起こさないためのシャッター速度の基準は、35mmカメラの場合
「1/焦点距離」以上のスピードを使います。
50mmのレンズを使っているときは、1/60以上の速さで、
200mmのレンズを使っているときは、1/250以上の速さを使って
しっかりとカメラをホールドして撮影します。
まあこれは、ほんの初心者向けですけど・・・
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「ドロップレットとアクションの連係プレー」
毎回毎回決まりきった作業をこなすにはアクションが便利だと言う
話は昔にしたと思います。そしてさらにそのアクションをバッチで
動かせば、複数のファイルを一度に処理できて大変便利です。
でも、
こういった単純な作業は誰かに任せちゃいたい。
フォトショップに不慣れな人に頼むときに、「バッチかけといて」なんて
言ってもわかんないよね、多分。
だからドロップレットを作成して渡しているわけだけど、
このドロップレットはなかなか思ったように動いてくれない。
途中に中止コマンドを入れておくと、続きをやってくんないんだよ。
それに、保存先とかレベルやトーンの読み込みファイルが変わるとパーだよ。
そこで、このドロップレットとアクションを組み合わせるんだぜぇ。
可変する可能性のあるアクションだけを単体のモジュールとして作り、
全体としては、そのモジュールを実行するアクションを作成します。
この全体のアクションでドロップレットを作成したら、そのアクションは
削除しちゃって、モジュールの部分だけを保存します。
これで、実行のドロップレットと可変可能なアクションの組み合わせが
出来ました。
ドロップレットを実行すると、モジュールアクションを参照しながら
自動処理が次々と行われていきます。
モジュールのアクションの中身を変更しても、その変更後の指示どおりに
ちゃんと動いてくれます。めでたしめでたし。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「"慣れる"と"鈍る"」
そんな訳で、においと言うものから逃れることは大変なことである反面、
じきに慣れてしまって気が付かないくらいになってしまう。
しかし、これは臭いに慣れただけで嗅覚が鈍った訳ではないんだ・・・
先月と言ってることが違うけど、一月も経つと新しい発見があるものです。
料理もおいくいただけたし、ちょっとした香りもちゃんとわかる。
臭いを感じにくくなった訳じゃなかったんだ。
前向きな気持ちを持っている限り慣れることは良いことで
その反対が鈍ることとでも言えるでしょう。
鈍るのは、衰えとか感じにくくなることを言い、
慣れることは、キャリブレーションされたと言う意味に近いですね。
いいかえると、"基準値が更新された"って言うのかな。
写真を続けていくと、感性というわかりづらいものが話題に出てきます。
感覚や腕が上がるのは、現状のレベルに慣れてきて
さらに上のレベルを感じることが出来るようになったからこそ。
自分のレベル基準値が更新されればまた新しい発見が出てきます。
その中でも、錯覚に気が付いたときはショッキングでした。
そこに理論と現実のギャップがあったんです。
・・・(次回「錯覚」へ続く)
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デジタルフォトクラブ (質問コーナー)
「銀塩写真の、銀塩?って何」 長谷川さんより
> 写真をはじめて、もう、5年が経ちました。てっゆいましても、
> 我流ですがじつは、カナダで、生活して、
> はや、4年が立とうとしています。
> 写真を趣味でやっているわけですが、やはり、海外とゆうことも
> あって、日本語の良い教科書が、てにはいらないため、
> 辻様の、ホームページ参考になります。
> ところで、素朴な疑問なのですが、銀塩写真の、銀塩?って、
> なんですか??
> フィルムの、エモルジョンサイドに、光も反応する、銀が、主に
> つかわれているから、銀塩ってゆうのですか??
> 実は、知り合いのこに、銀塩って、なに?ッて、きかれたので、
> 辻様なら、正確な解答をしていただけるのではないと思い
> メールしています。
> お手数ですがご返答の方よろしくお願いします。
その通り、
ハロゲン化銀(AgX)を使って化学反応で像を作っているからです。
写真に使われている感光性物質は、光の刺激を受けて
何らかの変化を起こす物質です。
その中で写真に適したものは、
光に対して敏感で、その変化の結果を安定した物質として
留めることができるものになります。
ハロゲン化銀(AgX)は、銀とハロゲン族元素の化合物で、
塩化銀(AgCI)・臭化銀(AgBr)・ヨウ化銀(AgI)が使われています。
混合して、ヨウ臭化銀や塩臭化銀としても使われています。
これらのハロゲン化銀結晶をフィルムや印画紙のゼラチン層に分散して
感光層(乳剤)を作っているんです。
光が当たると、この層のハロゲン化銀結晶が反応して
その光量によって潜像が形成されます。
これを現像によってハロゲン化銀の還元、銀画像を形成し、
酸により現像を停止し、
定着液により、ハロゲン化銀を溶解して除去すれば
安定した銀画像になるというわけです。
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メールのお便り募集しています。
このデジタルフォトクラブのコーナーは
読者の皆様からの質問やご意見にお答えするコーナーです。
質問でも意見でもなんでもおよせください。
あて先はtsuji@chitanet.or.jpです。このメールに返信してもOKね。
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いいもの紹介
「A5ファイルアルバム」
今回は、ちょっと面白い情報が入りましたのでご紹介です。
写真はアルバムに貼ったりするけれど、デジカメの画像はどうしてますか。
やっぱり選りすぐりの写真はいつでも見られるように
プリントしておきたいものです。
そんな時に便利なフォト用紙付きのアルバムがあったんです。
富士山ろく・裾野市で、e−文具に特化して、開発・製造・販売をしている
二宮さんから、新商品【A5パンチ・アルバム】の情報です。
開発コンセプトは、デジタル情報を「紙」に印刷して、
アナログな世界で「写真画像に残すこと」への原点復帰。
この商品は、20穴付きA5サイズのフォト光沢紙(10枚入り)と
ポリプロピレン製のスライドバインダーがセットになっています。
いつでも、アルバムに予備の光沢紙があり、プリントしたデジカメ作品は、
そのままアルバムにファイルできるように工夫してあります。
コンパクトなA5サイズだから、手軽に持ち運んで人に見せたり、
気軽にプレゼントできるカンタン・ベンリアルバムです。
文章の書きこみやイラストの挿入で、オリジナルの写真集もできちゃいます。
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デジタルフォトの変化を創造する【A5パンチ・アルバム】
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ご協力をいただき、今ならキャンペーン価格:¥980円
(消費税、送料、郵便振替払込料 全部コミコミ)
なんか気になる存在で、もっとすごい使い方があるんじゃないか、
どんな展開でサービスをしていけばいいのか、ご意見も待っています。
また、実際に取り扱ってみたい人もご意見ください。
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□ フォトショップ7の噂がちらほら・・・
□ 質問、投稿、鍋物も大歓迎、
メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。
□ 配信の解除、変更は、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の
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利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ )
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利用して配送しはじめています。
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2002 2月号 No.69
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 デザイン部)
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは
「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。
Copyright (C) 1997-2002 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Sinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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