50F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2002  4月号     No.71 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       バックナンバーはホームページにて閲覧できます ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 4616 部                  めろんぱん発行・配送数:  869 部 《目次》  ・ [特集]  出力チェックチャートを作ろう(1)  ・ [連載]  入力の知恵・画像の知識           (デジタルカメラを使いこなそう! Part30)  ・ [連載]  ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (レイヤーマスクの活用)  ・ [新連載] 思いつきのショートコラム           (さじかげん)  ・ デジタルフォトクラブ           (デジカメ画像の輪郭のモヤモヤは?)  ・ いいもの紹介 (エアーシューター) ウララ♪ウララ♪ウラ・裏だ!┏━┳━┳━┓オーレ♪オレ折れ♪折〜れ〜! 使用済コピー紙の裏面を再利用┃優│無│A┃ A4を、2つ折り・袋とじ。       なんじゃコリャ?┣─┼─┤5┃こんなのアリ! 紙は、[i]である!    ┃良│料│de┃A5パンチ・バインダー     アナログ的なやり方 ┗━┻━┻━┛  1,480円税送コミコミ             http://www.a5punch.com/ □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== ゴールデンウイークはどこへ行く? 父が今年度地域の区長になってしまい、バタバタ忙しそうだけど、 ぼくだってどっかへ行きたいし、子供も連れて行きたい。 ということで、友達家族といっしょに、 静岡県の天竜川上流の気田川で川下りを強行してきます。 秋葉神社近くのキャンプ場でキャンプしながらカヤックで遊ぼう。 4日と5日は天気にならないかなぁ・・・ シーカヤックで川を下っている変な3艇のグループを見つけたら ためらわずに声をかけてね。 キャンプ場では、きっとどこよりも巨大なタープを張っているから すぐわかると思うよ。子供を合わせると12人だもんね。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!  必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは  何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] 出力チェックチャートを作ろう(1) 思いどうりの色でプリントするためには、プリンターの特性を知ることから すべてが始まります。 銀塩で言えば、ペーパーの特性を知り、現像液、引伸し機の特性を知り、 カメラ、レンズ、フィルムの特性を知って、適正な光を与え露光をかける。 デジタルなら、簡単にゾーンシステムまがいなことができてしまいます。 では、デジセミ公認出力チェックチャートを作りましょう。(なんちゃって) まずはどこをチェックするかです。 ここでは一般向けにRGBで、一番多く使われているインクジェット方式の プリンターを想定して作りたいと思います。 1・最小濃度の限界値(インク噴射の一番少ない明るさ) 2・最大濃度の限界値(インク噴射の一番多い明るさ) 3・ニュートラルカラーカーブ(グレーの濃度差による色のばらつき) 4・中間濃度の色浮き(中間グレーの色浮きの程度) 5・最大彩度の限界値(各色の鮮やかさの限界ステップ) 6・カラーバー(12色相の濃度別色再現性) 以上の特性を測るために、出力チェックチャートを作成します。 1〜3は、一枚の用紙に作成します。 最小濃度の限界値は、白地にR254.G254.B254からR240.G240.B240の15段階の 四角形を作って並べます。 このチャートからは、一番明るく表現できる値を見つけることができます。 うっすらとインクの載っている判別できる限界の一段明るい値が 白飛びせずにプリントできる限界です。 画像データの一番白い部分をこのレベル値に合わせます。 最大濃度の限界値は、黒地にR2.G2.B2からR4.G4.B4・・・と一段おきに R30.G30.B30までの15段階の四角形を作って並べます。 このチャートからは、一番暗く表現できる値を見つけることができます。 黒の判別できる限界の一段濃い値が黒つぶれせずにプリントできる限界です。 画像データの一番黒い部分をこのレベル値に合わせます。 ニュートラルカラーカーブは、言わずと知れたグレースケールです。 あとあとの補正の作業性を考えて、レベル値は 各色0、26、52、76、102、128、153、179、203、229、255の11段階で 作っておけば、フォトショップのトーンカーブのマスメを 「Alt+クリック」して細かくなったマスメにちょうど合います。 濃度の違いによる無彩色の転び方を見つけることができます。 作品をプリントするときに、トーンカーブを使って ばらつきが少なくなるように打ち消す方向へ補正を加えます。 今回はここまでです。 これだけでもかなりの特性を知ることができます。 なお、用紙によって大きく変わってきますので、使用する用紙ごとに 補正データを作ってくださいネ。 そして、一晩ほどかけて十分にインクを乾燥させてから判定してください。 プリント直後とは、驚くほど色が変わりますよ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「デジタルカメラを使いこなそう! Part30」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「主役は何だ」 いよいよ写真表現の真髄(ちょっと大げさ?)に入ってきました。 何のために写真を撮ったのでしょう・・・ 写真を通じて何を誰にどう伝えたいのか。 別に深く考える必要はありません。 自分の気持ちをストレートに表現すればいいだけのことです。 写真だから、必ず写す被写体があります。だから何らかの外からの影響を 受けてシャッターを切っているはずですので、いちばん伝えたいことは 何なのかだけはっきりしていればいいんです。 下手な小細工やかっこつけていると、一番大切な内容がぼやけてしまうことが よくあります。特に、写真が少しわかってきた頃に陥りがちなことです。 写真画像の作りこみや構図も、要らないものは徹底的に排除して できるだけシンプルにした方がいいという話は今までに何度か出てきたはず ですよね。 そして太陽もひとつ→メインの光源はひとつ。 写真の内容もまた同じです。 伝えたいこと、表現したいこともできるだけひとつに絞ったほうがいい。 そして、主役もひとつだけ。 主役は写っている人とか物と必ずしもイコールではありませんよ。 主役は、テーマを表現しているキーです。 人物の一部分であったり、物のフォルムであったり・・・ 写真を撮った本人が感動した部分です。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「レイヤーマスクの活用」 写真のレタッチでは普段はあまり使われないレイヤーマスクですが、 写真をスキャンしたときに入ってしまったゴミやホコリを除去するときに 使うことが時々あります。 ポートレートではレイヤーを消しゴムで消すという昔からの定番でしたが、 これをレイヤーマスクを使ってやってみたいと思います。 その前に、フォトショップがバージョン3だった頃のやりかたです。 画像をレイヤーに複製します。 背景側の画像は、ゴミが消える程度にぼかしをかけます。 そして、レイヤー側をアクティブにして、ゴミの部分を消しゴムツールで 消していけば、その下にあるぼかしによってゴミの消えた画像がのぞく といった仕組みになっています。 ポートレートの肌部分や背景のボケが入った部分にはとっても効果的です。 これをレイヤーマスクを使ってやってみます。 画像をレイヤーに複製します。 このレイヤーでパレットの下の左から二番目にあるマスクの追加するボタンを クリックしてレイヤーマスクを追加します。 背景の画像をもう1枚レイヤーに複製したらゴミが消える程度に ダストアンドスクラッチやぼかしをかけます。 レイヤーオプションを比較暗にして、下にある背景と結合します。 これで白いゴミがぼかして消えた背景になります。 レイヤーのレイヤーマスクをアクティブな状態で ゴミを黒で塗りつぶしていけば、バージョン3の時みたいに 背景がそこから覗いてゴミをマスクがブロックした状態になり ゴミ消しが簡単に完了します。 シャープな部分には使えませんので、 スタンプツールでちまちまレタッチしましょう。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「さじかげん」 楽しみだった山車のお祭りもようやく終わった。 囃子頭という立場上、仕事よりも優先順位が高くなっていた。 でも、お囃子って目立たない地味な役割だと思っているでしょ。 梶取りは派手で目立っているのにね。 では本当にお囃子は目立たないんでしょうか。 視点を変えてみます。 お祭りの山車が来るのを知るきっかけは何でしょう。 にぎやかなことってどんなこと。 太鼓が鳴って笛が聞こえて、歓声が上がって・・・音だよね。 音があって、観客の人だかりがあって、山車を操る梶取りがいて からくり人形が踊る。そしてまた歓声があがる。 見にきている人も祭りの一部です。 全てがうまく調和した時が最高のお祭りです。 お囃子にはいろんな曲があります。 大体は決まっているれど、場所や雰囲気に合わせて選曲しなおして スピードや調子をコントロールするのがぼくの役割。 そのへんが今回のテーマである、さじかげん。 場合によっては、ギャラリーのために曲を攻めて盛り上げることもある。 梶取りの経験もあるけど、囃子の方が「満足度」は上かな。 山車に乗っていられるしね。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ デジタルフォトクラブ (質問コーナー) 「デジカメ画像の輪郭のモヤモヤは?」 toma さんより > デジタルカメラ(SONY Cyber-shot DSC-F55V)で撮影した > 画像(特に輪郭付近に)にモヤモヤした白いものがあります。 > (モアレっていうんですか?)これをなくすにはどうしたらい > いのでしょうか?撮影の時に問題があるのでしょうか? > また、フォトショップで修正するにはどうしたらいいのでしょうか? > フォトショップ・ルームに書かれてある事を参考にいろ > いろ試してみました。どうもモアレが原因ではないような気がして。 > おそらく、撮影の時、画像サイズを640×480でバシバシ撮影した画像を、 > フォトショップで解像度を350に変更し印刷したのが原因で、人物や風景の > 輪郭がモヤモヤしているのではないかと思います。やっぱり、 > この撮影時の画像サイズでは、印刷には限界があるのでしょうか? > 今後は画像サイズを大きくして撮影しようと思いますが、今あるこの画像 > をきれいに印刷するにはどうしたらいいでしょうか? > 画像処理でなんとかなるのでしょうか?教えて下さい。 > よろしくお願いします。 この原因は、圧縮歪に100%間違いないです。 この圧縮歪が解像度の拡大によって誇張されたんでしょう。 この歪は、修整困難ですので、あきらめたほうが良いです。 特に大切な画像の救済の場合は、プロに修整を依頼するのが良いと思いま すが、職人技に近いので、かなりの時間と相当額の費用がかかりますので それなりの覚悟がいりますよ。 通常、ほとんどの場合 画質は、撮影枚数のいちばん少ないモードを使ってください。 圧縮による歪を最小限に抑えます。 画像サイズは、使用目的に合わせて選択してください。 web用なら640×480で使いますが、 プリントする画像の場合は、1600×1200以上は欲しいところです。 解像度を低く撮影した画像を フォトショップで拡大しても何の意味もありません。 はじめから高解像度で撮るしかないんです。 「サービス版」に出力する場合、 家庭用のインクジェットプリンターで、1024×768(100万画素程度)以上 家庭用のフォトプリンターなら1600×1200(200万画素程度)以上 写真屋での写真プリントなら2048×1536(300万画素程度)以上 の解像度があれば、出力機器の性能を十分に生かした きれいなプリントすることが出来ます。 メールのお便り募集しています。    このデジタルフォトクラブのコーナーは        読者の皆様からの質問やご意見にお答えするコーナーです。    質問でも意見でもなんでもおよせください。    あて先はtsuji@chitanet.or.jpです。このメールに返信してもOKね。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「エアーシューター」 なんだかんだとレタッチでゴミを消したって、スキャン時にゴミが 入らないことが一番です。 エアーシューターひとつでこのゴミ消し作業が楽になることは事実。 巨大なブロアーでにぎにぎしても、それほど強力じゃないので やっぱりエアーシューターは用意しておきましょう。 昔の商品はフロンを使っていて、決してお勧めはできませんでしたが 今になっては代替のDMEガスを使っているものがほとんどで 多分環境にもいいんでしょうね。 おっと、でもこいつは「可燃性ガス」になっているぞ。 ちょっと気になるけど仕方ないのかなぁ・・・ ┏┏┏  NEWS ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ●Bフレッツ  最大100Mbpsの高速通信を、24時間使い放題にできる  NTTの光ファイバーを利用した定額接続サービスです。 http://www.info-ntt.co.jp/cgi-bin/telepocket/telepocket.cgi?id=10001653 □ 質問、投稿、へろへろ酔いのお祭りも大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除、変更は、http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の   「会報のご案内」ページにて登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しはじめています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2002  4月号     No.71 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻 徳明  tsuji@chitanet.or.jp       発行所  T+One DESIGN (辻写真館 デザイン部)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/      このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは            「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。 Copyright (C) 1997-2002 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" Sinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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