50F フォトショップ・ルーム
「レイヤーマスクの活用」 写真のレタッチでは普段はあまり使われないレイヤーマスクですが、 写真をスキャンしたときに入ってしまったゴミやホコリを除去するときに 使うことが時々あります。 ポートレートではレイヤーを消しゴムで消すという昔からの定番でしたが、 これをレイヤーマスクを使ってやってみたいと思います。 その前に、フォトショップがバージョン3だった頃のやりかたです。 画像をレイヤーに複製します。 背景側の画像は、ゴミが消える程度にぼかしをかけます。 そして、レイヤー側をアクティブにして、ゴミの部分を消しゴムツールで 消していけば、その下にあるぼかしによってゴミの消えた画像がのぞく といった仕組みになっています。 ポートレートの肌部分や背景のボケが入った部分にはとっても効果的です。 これをレイヤーマスクを使ってやってみます。 画像をレイヤーに複製します。 このレイヤーでパレットの下の左から二番目にあるマスクの追加するボタンを クリックしてレイヤーマスクを追加します。 背景の画像をもう1枚レイヤーに複製したらゴミが消える程度に ダストアンドスクラッチやぼかしをかけます。 レイヤーオプションを比較暗にして、下にある背景と結合します。 これで白いゴミがぼかして消えた背景になります。 レイヤーのレイヤーマスクをアクティブな状態で ゴミを黒で塗りつぶしていけば、バージョン3の時みたいに 背景がそこから覗いてゴミをマスクがブロックした状態になり ゴミ消しが簡単に完了します。 シャープな部分には使えませんので、 スタンプツールでちまちまレタッチしましょう。