52F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part32」
「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜
「写真表現というもの」
何かを表現したり伝えようとする手段として写真という方法があります。
あらたまって、こんな言い方をするのも変だね。
写真は、絵を描くよりも手軽に始められるけど、被写体が無いと写らないし
科学的な知識も必要になってくる。
突き詰めていくととても難しい表現手段なんです。
銀塩での写真は、その科学的な知識のほとんどを
現像プリントする写真屋と感光材料を製造しているメーカーがやっているので
利用者はあまり意識することなく、好き勝手にシャッターを押していれば
ある程度のモノは出来上がってしまいました。
それがここへきて、デジタルカメラの普及とともに
撮影後のプリントまでの処理を、利用者自身で行う事が多くなってきました。
今まで写真屋まかせだった色調補正や適正トーンに焼き付ける技術を
自分で身に付けなければならなければならないのです。
もちろんフルオートで機械まかせでも、メーカーの設定した調子に
仕上がるのですが、いろいろと変わる撮影条件には対応しきれておらず
結局は利用者の腕にかかってくることになります。
実はこのデメリットがデジタルの最大のメリットでもあります。
人任せだった焼き付けの工程が自分で出来るのです。
撮影者がプリントするんです。
言い換えると、
腕さえ磨けば、撮影時の思い通りに自分で仕上げることができます。
すべてオリジナルの作品を作ることが出来るのです。
これでこそ、伝えたいことがはっきりと出てくるようになります。
これからは、思い通りに仕上がらないのは、自分自身の責任なんです。
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