53F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part33」 「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜 「バランスの崩し方」 写真を撮る上での作画法として、主役と脇役があることは 以前に出てきましたが、そのバランスが特に重要になってきます。 目的に合った主役があり、そのポイントを引き立てる 脇役の存在があります。 では、主役になる部分は、のほほんと居座っていればいいわけでしょうか。 この部分で作品のインパクトが左右されることになります。 すばらしい主役に出会っていれば、それはそれで美しく絵葉書のように 万人に認められる写真になるわけですが、 写真ってもんは、何を撮ったかよりもどう撮ったのかが重要で 結局は何を伝えるのかという表現手段な訳です。 ですから、完璧にバランスのとれた美しい写真よりも そこからどう崩していくかが撮影者のセンスにかかってきます。 いまどきのカメラは、シャッターを押しさえすれば ピントも露出も自動にある程度は合ってくれて写真を撮ることが 誰にでも簡単にできてしまいます。 ただきれいだと言うだけでやみ雲にシャッターを押していても まぐれ当たりにしかなりません。 で、バランスを意図的に崩して視線をいただこうというのです。 そのためには、主役に何らかの芸をしてもらうのです。 ポイントとなる部分に動機に関わるひとひねりを加えるんです。 これ、すっごい極意だよ。 ここはほら、遊び心を好きなように発揮するんですよ。 だから写真は楽しくてやめられないね。
                
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