54F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part34」
「何を伝えるのか」 〜いちばん大切なこと〜
「単純明快に」
色々な場面でよく言われることですが、聞いたことはありますか?
カメラは足し算、写真は引き算だって。
イメージどおりに写真作りするために、機材やフィルタ、テクニックは
どんどん加算されていき、テーマを明確化してわかりやすく伝えるために
写真はシンプルになっていく。
カメラは足し算ということについては、ちょっとぼくの思いとは
はずれてきますが、写真は引き算と言うことについては
全くそのとおりだと思います。
手の込んだ複雑な要素が入り込んで、
見せ掛けの奥深さをかもし出している写真も、
ある意味ではすごいかもしれませんが、このてのものは
案外自己満足に過ぎなかったり、思考やテクニックの
技術点だけを狙っている、なにか別世界のような気がします。
でも、本当にすごい写真とは、
極限までに不要な要素を排除し、感情がストレートに伝わってくる
正直でわかりやすい写真ではないでしょうか?
そしてそこからどんどんイメージが広がっていく。
実は、単純明快でわかりやすい写真ほど作るのは難しいのです。
その根底には、迷いの無い撮影者の個性が潜んでいるのです。
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