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「あかるさの変え方」 ちょっとぉ、まじめにやってよ。そんなことわかってるよ。 なんて言わないで下さい。 普段やっている操作は、本当にあかるさだけを変えていますか? 見た感じで濃くしたり薄くしたりする方法はいくつかあります。 1.「イメージ」→「色調補正」→「明るさコントラスト」の明るさ 2.「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」の明度 3.「イメージ」→「色調補正」→「レベル補正」の各スライダ 4.「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」での変更 5.レイヤーを複製して描画モードとレイヤーオプションを使う方法 6.調整レイヤーを併用する方法 ・・・などいろんな方法があります。 いちばんやってはいけない操作は、 「明るさコントラスト」の「明るさ」や、 「色相・彩度」の「明度」で濃さを変えること。 せっかく下処理でダイナミックレンジを適正にしてもこの操作をすると 全てがパーになってしまい、もう元には戻りません。 デジセミお勧めの手軽でわかりやすい方法は、 レベル補正を使う方法です。 ヒストグラムの見方さえ知れば、こんなにわかりやすいものはありません。 ただし全体の印象ではなく、濃度域個別の調整の場合、 たとえばシャドーのディテールをもう少し出したいとか、 顔色をちょっと明るめになんて時は、トーンカーブを使うことになります。 場合によっては、「色相・彩度」の色別にスポイトを使って特定色の 明度と色相をさわって顔色を整えることもありますが・・・ なんだか言いたいことがずれてきましたので、本題に入ります。 本当にあかるさだけを変えたいときは「Lab」モードで操作します。 RGBモードでは、濃度を変えると彩度にも影響が出てきます。 RGBモードでダイナミックレンジのエンハンスメント操作をしたときに、 なんだかすこし色まで鮮やかになったような気がしませんか? これが悪いと言うのではなく、意図してやっているかどうかです。 色の立体モデルを思い浮かべてみてください。 そう、あの縦軸が明度でくるっと色相の環があり、外周へいくほど 彩度が高くなっている立体モデルてす。 その中のあるポイントをどこのポイントへ動かしたいかということです。 一定の彩度を保ったまま明度を変えるということはどのような 位置の移動になりますか。 縦軸の明度に対して平行に動くのではよくありませんね。 上下の端へ行くほど彩度が限界に近くなってきます。 明度を維持するには、弧を描くような移動になります。 これがLabモードでの明度の変更になります。 微妙なグレーも落ち着くのです。
                
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