57F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part37」 「光の読み方」 〜光の性質は見えにくい〜 「メインライトはどこから」 デジタルカメラを使っていると、光についてシビアに見なければならない ことに気が付くようになりました。露出もそうだし、コントラストも とても気になります。白飛びや色温度も注意が必要です。 そんな状況なので、 メインとなるライトの性質にも気を使わなければなりません。 しかし、光質はつかみづらいので、ここではライトの方向にとどめます。 写真の中には、メインとなる光と補助の光があります。 メインが2つ存在することは少なく、あまりいいことでもありませんので メインはひとつにするのが一応基本となります。 そしてその方向によって、ライティングの方法がいくつかありますので 少し紹介したいと思います。 ポートレートで説明するとわかりやすいので、 そのライティングをグループに分けてみます。 ライティングのパターンには、次のようなグループがあります。 1.レンブラントライティング  いちばん良く使われるライティングで、斜めからのライティングです。  顔の目の下に逆三角形のハイライトを形成する位置からの  ライティングになります。 2.オープンループライティング  斜めからのライティングですが、レンブラントライティングよりも、  ライトの位置は正面側になり、目の下の逆三角形のハイライトは  鼻の下と逆サイドのハイライトとつながります。 3.スプリットライティング  ほぼ真横の位置からのライティングです。  顔は半分ハイライトで逆半分がシャドウになります。 4.バタフライライティング  正面からのライティングですが、コンパクトカメラのような  真正面からドンというものは最悪で、実際には正面上方からになります。  一般的にプロの現場では嫌われがちですが、  意外と美しいライティングです。 他にもありますが、おもな基本パターンはこれくらいです。 そして、ハイライト側から撮影するとブロードライト、 シャドウ側から撮影するとショートライトという言い方をします。 言葉としては、全然気にする必要はありませんが、 どのパターンなのか影からライティングを読み取るには わかり易い方法だと思います。
                
   次の講座へ    前の講座へ     57Fロビーへ出る