58F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part38」
「光の読み方」 〜光の性質は見えにくい〜
「主光線と補助光」
被写体を照明する光は、その状態に関わらずあたってさえいれば
被写体を見ることができます。
そしてその光量が適当な量ならば写真に写すことも出来ます。
でも、自然な写真表現のためには、メインとなるライトはひとつにした方が
違和感無くすんなりと見せることが出来ます。
いうなれば、それは太陽であったり、
スタジオではその太陽の代用のメインライトであったりします。
屋外では太陽がメインライトで、その環境光が空の明るさと周囲からの
回り込みの光になります。大気のあるおかげですねぇ・・・
主光線の太陽は点光源に相当しますが、薄曇りになると巨大な面光源へと
変身します。影のエッジが大きく異なりますネ。
そしてその影の濃さを見てみましょう。
主光線以外の補助光がなければ真っ黒になるはずですが、
環境光(補助光)のおかげでちゃんと見えます。
この影の濃さが、大きな意味では補助光の明るさになります。
影を起こすために、補助のライトであったり、レフ版を使ったりします。
このようにライティングを考えるときは、主光線と補助光のバランスを
考えて明暗比を設定します。
そうそう、明暗比と照明比をごっちゃにしている人がいますが、
まぁどうでもいいことだけど厳密には違います。
メインライト2、フロントからの補助光1の強さであたっている場合、
明暗比は2:1よりも差は大きくなります。
このへんのところ、写真の大先生方や学校の用語規定でも
間違った解釈がされているので、
ぼくの授業では、ぼくなりにやらせてもらっています。
文句があるなら出て来い、うりゃぁ。ぶっとばしてやる。てなくらいで。
まぁ、びびたることなので、どうでもいいんだけど・・・
話しがそれてしまいましたが、スタジオや室内の撮影でも
太陽代わりのメインライトと環境光のバランスをとっているのです。
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