58F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2002 12月号 No.80
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まぐまぐ発行・配送数: 8454 部
めろんぱん発行・配送数: 940 部
《目次》
・ [特集] レンズフードの必要性
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part38)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(アクションの保存)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(本気のデジタル)
・ いいもの紹介 (インプットターゲット)
□ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
年末ですねぇ、大晦日です。
おや、今日配信できるのかなぁ・・・
大晦日に見た人、よいお年を。
2003年に見た人、あけましておめでとうございます。
HPに2003年の年賀状をアップしておきました。お楽しみください。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] レンズフードの必要性
写真がなんとなくはっきりしないとか、コントラストが低くてしらーっと
している写真とか、そんな写真を特に最近よく見かけます。
コントラストが低いのが悪いわけではなく、深度が浅いのが良くない。
この原因は、レンズやその内側の内面反射によるものです。
これを防ぐには、出来るだけ大きいレンズフードを使います。
レンズフードなんて、かっこつけじゃんなんて甘く見られがちですが、
その効果は、撮影環境によっては見違えるほど写真をクリアにします。
現に、経験を積んでいるプロと言われる人は、みんな大きな
レンズフードをつけているか、アシスタントにハレ切りをさせていて
光の回り込みにはとても気を使っています。
辻徳流撮影術では、光を使いこなして質感をコントロールします。
光の回り込みをカットしてやれば、紗フィルターも使いやすくなり
あのつややかなプロっぽい質感の写真が簡単に出来てしまいます。
ちゃんと光を読むと、ばかでっかいレンズフードの必要性がわかります。
レンズフードはかっこじゃありません。
逆光でなくても、光はまわりこんでくるものです。
でも一般の人にレンズの前についてるやつ何って聞かれたら、
かっこいいでしょて答えちゃうんだよねぇ・・・
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part38」
「光の読み方」 〜光の性質は見えにくい〜
「主光線と補助光」
被写体を照明する光は、その状態に関わらずあたってさえいれば
被写体を見ることができます。
そしてその光量が適当な量ならば写真に写すことも出来ます。
でも、自然な写真表現のためには、メインとなるライトはひとつにした方が
違和感無くすんなりと見せることが出来ます。
いうなれば、それは太陽であったり、
スタジオではその太陽の代用のメインライトであったりします。
屋外では太陽がメインライトで、その環境光が空の明るさと周囲からの
回り込みの光になります。大気のあるおかげですねぇ・・・
主光線の太陽は点光源に相当しますが、薄曇りになると巨大な面光源へと
変身します。影のエッジが大きく異なりますネ。
そしてその影の濃さを見てみましょう。
主光線以外の補助光がなければ真っ黒になるはずですが、
環境光(補助光)のおかげでちゃんと見えます。
この影の濃さが、大きな意味では補助光の明るさになります。
影を起こすために、補助のライトであったり、レフ版を使ったりします。
このようにライティングを考えるときは、主光線と補助光のバランスを
考えて明暗比を設定します。
そうそう、明暗比と照明比をごっちゃにしている人がいますが、
まぁどうでもいいことだけど厳密には違います。
メインライト2、フロントからの補助光1の強さであたっている場合、
明暗比は2:1よりも差は大きくなります。
このへんのところ、写真の大先生方や学校の用語規定でも
間違った解釈がされているので、
ぼくの授業では、ぼくなりにやらせてもらっています。
文句があるなら出て来い、うりゃぁ。ぶっとばしてやる。てなくらいで。
まぁ、びびたることなので、どうでもいいんだけど・・・
話しがそれてしまいましたが、スタジオや室内の撮影でも
太陽代わりのメインライトと環境光のバランスをとっているのです。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「アクションの保存」
フォトショップには、アクションという便利な機能がありますね。
今となってはこれが無いと仕事にならないくらいです。
ドロップレットを作るまでのものではない場合や作業中に呼び出したい
ときはやはりアクションで使うことになります。
そんなアクションですが、いろいろと溜まってきて収拾がつかなくなる前に
グループ分けをして保存しておくと使いやすくなります。
保存場所はどこでもいいのですが、すぐに呼び出せる保存場所があります。
Photoshop 5.5の場合は、
...\Photoshop 5.5\Goodies\Adobe Photoshop Only\Actions\に、
Photoshop 6.0の場合は、
...\Photoshop 6.0\Presets\Photoshop Actions\に保存すると
アクションパレットの右上三角をクリックすれば
すぐに読み込むことが出来ます。
また、巨大化したアクションは、何がどうなっているのか
後から見返しても訳がわからなくなってしまいますので、
テキストの形で保存してプリントする方法もあります。
「Ctrl」+「Alt」+アクションの保存 で保存すると、
「・・・・.txt」というテキスト形式で保存が出来ますので
これをプリントして確認すればわかりやすくなります。一度お試しあれ。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「本気のデジタル」
写真をとりまく環境は、すでにデジタルの新しい流れが始まっていますが、
どうも熟成とは程遠いのも事実に思います。
前々からよく言っている、「できる」から「使える」へ、
「使える」から「適している」へ、そして「適している」から・・・
デジタルによる新しいものが生まれてきます。
2002年はハードが先行しすぎて、デジタルが生かされていない年でした。
性能や機能ではすばらしく飛躍を遂げてきましたが、
使うのは生身の人間です。
ユーザーに対する使いやすさ、わかりやすさまでこなれるのはこれから。
2003年は、デジタルに本気です。
今までが冗談だった訳ではありませんが、2003年は勝負の年になるでしょう。
ビッグウェーブが来るんだよ。
この流れをだまって見過ごすわけにはいかないよね。
ぼく個人としては、準備体操は完了しています。
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いいもの紹介
「インプットターゲット」
カラーインプットターゲットって何のことだかわかりますか?
スキャナーの基準値を設定したり、デジタルカメラで撮影して
その特性を測定して補正値を作ったりするもので、
あのカメラ比較テストでもよく見るものですね。
カラーインプットターゲットと言えば、コダックのQ60が有名です。
でもこれ高いしばらつきも案外あるので、オリジナルを作っちゃいました。
グレースケールとカラースケールに加えて白と黒の限界点スケールも
入ってQ60よりさらに使いでのあるオリジナルものです。
サイズは、127*178mmで銀塩の写真プリント。
そして入力、表示、出力までトータルで色管理するために、
比較表示・出力用データも用意しました。
モニターの表示色チェックや出力色の管理にも使えてしまいます。
価格は、カラーインプットターゲット3枚とデータCDセットで
\2,000(消費税・送料すべて込み込み)になります。
一枚は撮影に持ち歩き、一枚はモニターの横に貼り、
一枚は色あせ確認のために暗所に保存して時々比較チェックするのが
おすすめする使い方です。
今のところ直販のみですが、一足速く入手して
撮影にカラーインプットターゲットを使って、プロっぽく決めてみては。
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先月号のプレゼント当選者発表。
応募が少なかったので、かなりの確率でした。
[鈴木さん(横浜市)][櫻井さん(愛知県)][藤井さん(長野県)]
おめでとうございました。
A5パンチに上記のデータ付きカラーインプットターゲットをセットして
送らせて頂きました。
撮影時に、プリントチェック時にどうぞご利用ください。
□ 質問、投稿、除夜の鐘も大歓迎、
メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 デザイン部)
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可や何かお恵みは
「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。
Copyright (C) 1997-2002 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Sinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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