60F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2003 2月号 No.82
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┏┏┏┏ 《なるほどカラーマネージメント前編》
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まぐまぐ発行・配送数: 7914 部
めろんぱん発行・配送数: 924 部
《目次》
・ [特集] やっぱりプロファイルも使いよう
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part40)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(フォトショップにおけるCMS)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(侘び・寂び)
・ いいもの紹介 (ハイバックチェアー)
[読者プレゼント 第2段!]
またまた簡単写真集のA5パンチさんより、読者プレゼントのうれしい
お話しを頂きました。【両面インクジェット用紙10枚入の
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ぼくの所(tsuji@chitanet.or.jp)へ何か一言添えてメール下さい。
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===== はじめに =====
あっという間に2月も終わりじゃん。
てゆうか、3月になっちゃったがね。
28日で終わりなんて、わかってることだけど油断してました。
3月の実感わかないなぁ・・・
短い月は、得した人、損した人、いるよね。
まぁ、付録ってわけじゃないけど、読者プレゼントもあるので
こちらに応募して得してください。
今月はボリュームがでかくなっちゃったけど、
じっくりと時間をかけて読んでね。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] やっぱりプロファイルも使いよう
以前プロファイルなんて削除しちゃえってなことを言ってましたが、
それはきっちりとキャリブレーションされたモニターで
しっかりと色補正するつもりのある場合に限った話しです。
しかし、こうもせちがらい世の中、単価も下がり、
そんなに手間のかかる仕事ばかりでは採算が取れなくなってしまいますし、
それほどの精度を必要としないものの方が、実際のところ多いくらいです。
そんなわけで、プロファイルというものを見直してみたいと思います。
とは言っても、プロファイルを理解する為には
キャリブレーションだとか、カラーマネージメントというものを
共に理解する必要がありますので、そうは簡単にはいきません。
せめて必要な部分だけでも知っていればと思い、ちょいとしたTipsを
伝えたいと思います。
まず今回は言葉の意味です。
色を管理するためには、次のような方法があります。
スキャナーやデジタルカメラ、モニターディスプレイ、プリンターなどの
機器の特性を十分に発揮させるために、機器単体で調整をすることを
一般的には「キャリブレーション」と言います。
色味の調整にとどまらず、設定やカスタマイズも含めて
キャリブレーションと言うこともあります。
そして、これらの機器を総合的に色管理するシステムを
「カラーマネージメントシステム」いわゆる「CMS」というやつです。
カラーマネージメントソフトは、プロファイルを作成、編集するソフトです。
CMSには、「カラーシンク」、「ICM」、「CMM」などの種類があり、
これらのCMSは何をしているのかと言うと、
「ICCプロファイル」と言うものを作成しているだけに過ぎません。
ICCプロファイルは、それぞれの機器の色特性を補正する値を持っています。
要するに、機器の再現領域を基準の色空間に合わせて制限する補正値です。
基準の色空間には、よく耳にする「sRGB」や、
よく業務で利用されている「adobeRGB」など、基準とは言っても
自由にきめられるところが混乱を招いている原因のひとつです。
また、入出力機器の特性に合わせた固有のプロファイルが絡んできて
余計に理解しづらいものとなってしまっているようです。
おっと、これ以上書き連ねると、頭が吹っ飛んでしまうといけないので、
今回は言葉の意味と役割のあたりでとどめておきましょう。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part40」
「光の読み方」 〜光の性質は見えにくい〜
「光質というもの」
光の種類には、明るいとか暗いという、明るさ=光量があり、
色温度や青っぽいとか、赤っぽいとかの光の色もあり、
硬いとか、柔らかいという光の重さや力のようなものを表す
光質というものもあります。
この光質というやつが、つかみづらいくせに重要なものなのです。
点光源では、主光線とその周りからの反射等の環境光の関係ですが、
影の出かたがきつく、美しくは見えにくいものなんです。
通常スタジオで使用されているメイン光源は、ストロボを被写体に
直接当てるようなことはあまりなく、傘のようなもので反射させた
間接光を使ったり、ボックスの中で拡散させてディフューザーを通して
被写体に光を与える方法が多くとられています。
これらの光源を面光源と言い、ライトをコントロールするための
ひとつの手法になります。
面光源は、じつにさまざまな性質を持った光源を作ることができ、
その光を使ったライティングも、ちょっとした使い方ひとつで
光質を自由にコントロールすることができるのです。
光の腰をクタクタにしたければ、パラソルを利用して指向性を砕き、
トレペで拡散具合を調節します。
少し光が読めるなら、発光部の力を利用して指向性を少しだけ生かした
ライトボックス、通称バンクとか言われるものを使います。
この場合、正面から見て発光部の広いC型のチューブになっているものは、
拡散の効果が得られにくいので、ディフューズを多めにかけて
光を散らすので、次述のU型チューブと傘を使ったものの
中間的な光質になります。
そして横から見て発光部がU型のチューブになっているものは、正面よりも
横方向に多くの光を発しますので、バンクからの拡散光を多く含む
やわらかい光質を得やすくできています。
しかもディフューズが浅くできるので、生光の強さも兼ね備えた
非常に美しい光を作ることができます。
ただ、使いこなしが非常に難しく、光の芯と拡散光のバランスや方向性を
しっかり読めなれれば、大失敗につながります。
うまく使えれば、このライトが美しい光質のグラデーションを作り上げて
必要な部分にパンチのあるやわらかいライティングになるんです。
光をレフでおこしたり拡散させたりして光を回すとにごりになります。
どこかでこの濁りをスッと抜いてやる部分も必要です。
それから、ライトは距離の2乗だったっけ、に比例して明るさが変わって
くることも知っておいてください。
当然、ライトにいちばん近い被写体の一部分と光の当たっている
一番遠い部分に明るさの差ができますよね。
ライトを被写体に近づければ、その差はおおきくなり、
遠ざければ差は少なくなります。
そしてもうひとつ、
被写体から見てライトが近づいてくると、ライトが大きく見えますよね。
物理的に同じ面積のライトボックスの光っている面でも、
ライトを近づけると発光面を大きく使うことができます。
当然影の出方も変わってきます。
このあたりは、是非実際にテストして実感してくださいね。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「フォトショップにおけるCMS」
バージョン6からちゃんと使えるようになったフォトショップのCMSですが、
逆にこの色管理が入ってきたことで、色合わせがわからなくなった
と言う話をよく耳にします。
どんなに苦労して色合わせをしても、ちがう設定にすると
ころころと色が変わってしまい、いったいどれが正しい色なのか、
どの設定にしておけばいいのかわからずに、
まいってしまったこともありました。
ということで、フォトショップのCMSにつて少し。
まず、フォトショップが画像を開く時に、その入力ソースに
プロファイルがついているかどうかという問題があります。
プロファイルが無い、もしくは、作業環境と違うプロファイルがついている
場合は、ファイルを開くときにプロファイルを指定することができます。
十分に手間をかけることができて、モニターがしっかりとキャリブレート
されていれば、入力プロファイルを捨てちゃってもかまいませんが、
色が大はずれしていたりして、かなり手間をかけてトーンカーブや彩度を
色別に調整して合わせこまなければならなくなる場合も出てきますので、
そこらへんは覚悟してくださいね。
それがいやなら、付いているプロファイルは有効に利用しても
いいんじゃないかな、なんて思うようになってきました。
フォトショップの「編集」→「カラー設定」を開いてください。
ここで一番大切な項目は、「カラーマネージメントポリシー」という
項目になります。
この部分は、特に色味をこだわっていじらないというなら
「埋め込まれたプロファイルの保護」にします。
こうすることにより、入力時のプロファイルを生かしておくことができます。
プロファイルの指定は、ソースプロファイルということです。
案外皆さんが気にしている「作業用スペース」は、
入力時のソースプロファイルがついているなら、何だってかまわない
ということになりますね。
作業用スペースはソースプロファイルになるんですから!
ここの設定は、ソースプロファイルが無い場合のみ有効になる、
もしくは、プロファイルを削除してしまった場合に暫定的に有効になる
という仕掛けになっているのです。
では、今回は設定についてにとどめておきます。
次回は運用について続きを載せようと思っています。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「侘び・寂び」
こんなぼくが侘び寂びをコラムする資格はないけど、
なんか37才になってはじめて大人の感覚にちょっと興味を持つことになった。
いそがしさは善であると思い込んでいたけど、悪影響のほうが多いかも。
はじめはやる気まんまんで楽しかった忙しい物事も、
長く続きすぎると笑顔が消える。
ぼくが笑っていないとどうなるか・・・これは環境破壊だと言われた。
仕事場の雰囲気はおろか、生活環境を著しく破壊していることにつながる。
これからは無理をせず、意地を張らずに
まずは生活環境にやさしい暮らしをしようと思う。
今ぼくの周りで興っている事象を、ありのまま受け入れて
かっこつけずに自然を感じながらスローライフを楽しもうかな。
そう、今月から急な話しで申し訳ないが。(←これがもう反してるって!)
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いいもの紹介
「ハイバックチェアー」
ちょっと高かったけど、念願のハイバックチェアーを買いました。
自分がえらくなったかような勘違いをしないよう注意しなくちゃいけない
けど、なんかいいよね。高級感あふれるハイバックの椅子は。
仕事中に長く触れているものだという言い訳で自分を納得させて
健康にもいいような気がして。
確かに、今まで使っていたホームセンターに売っているような
安物のちゃちな事務椅子は、軽くて座り損ねてどっかへ飛んで行っちゃう
ようなことも多々あって、じきに背もたれがこわれて、ひどいもんでした。
しっかりしたつくりの椅子は、背筋がピンとなり、
立ったり座ったりの時も余計なところに気を回さずにすこし楽になりました。
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 ベンチャーセクション)
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Presented by "PhotoStudio TSUJI" Sinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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