62F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part42」
「トーンをものにしよう」 〜イメージに合わせてセンスよく〜
「デジタルでの調子の再現」
さて、光についてはひと通り終わりまして、
つづいてトーン(調子)についての項目に入っていこうと思います。
調子というのは、以前に出てきた写真の四つの要素の一つです。
「動機」「光」「調子」「構図」、おぼえているでしょうか。
調子のコントロールは、センスの良し悪しと言うより、
研究と学習により人それぞれの身についてくる方向性の要素です。
数多くの場を踏むことで、ある程度身についてきます。
でもこれが決まるとセンス良く見えるんですねぇ・・・
そのひとつに、色温度の操作があります。
デジタルカメラでは、ホワイトバランスという項目があり、
通常は自動になっています。
このホワイトバランスは、使いこなすまでは少々やっかいな存在で、
見た目とのギャップや補正具合をつかむまでは
しょっちゅう振り回されました。
でも、ほぼ感覚をつかんだら強い武器になります。
マニュアル設定で自由自在に思うがまま。
写真の色温度を自由に操ることができて、場の印象である雰囲気や
自分なりの世界を演出するのにとても役にたちます。
現実どおりの色を忠実に再現することはとても難しいことで
これがすべての基本ですからもちろん大切なことですが、
現実ではなく、自分の考えとか感動に対して忠実な再現をすることが
ものづくりをする上では、より大切なことだと思っています。
でも、奇をてらった嘘っぱちな表現は、すぐに見破られてしまいますよ。
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