63F 特集ルーム
「ピントを合わせる」
何で今さらピントを合わせる特集なんだ?って思うのは早とちりだよ。
今回はちと指向を変えて「何で今まで誰も教えてくれなかったんだ話」です。
なんと恥ずかしいことに、今まで知らなかった出来事があります。
写真関係で日常的に使われている、焦点を合わせることを
ピントを合わせると言いますが、
「ピント」って日本の言葉だったんですね・・・
これは俗語だそうで、開き直れば日本特有の写真用語か業界用語か。
このピントがさらにエスカレートして、
ピンボケとか、ピンが来てるとか、ピントグラスとか、めちゃめちゃですね。
ちょっと脱線しちゃうけど、視線ではなく目線、右左ではなく前脚、
ひどいのになると、どかすとか、片付けてが、わらっといてになっちゃう。
写真やってればだれでもピントという言葉を使っていると思いますが、
そういえば、フォーカスって言う人もいました。
まぁ、これからは意識してフォーカスと言うように心がけようと思いました。
ただ、ピントと言ったほうがスムーズに会話が成り立つ場合が多いと
思うので、相手によって使い分けるのが賢いかもしれない・・・
写真学校の講義ではどちらを使ったらいいんだ?
ビューカメラのフォーカスをあわせるガラス面を説明するときに、
若い生徒にはフォーカシングスクリーンと教えればいいけど、
ベテラングループの方にはピントグラスで押し通した方がすんなりいくかな。
いっそのこと、ピントは写真用語だと言い張っちゃった方がいいのか。
要らんことかもしれないけど、ピントの語源は、
ポイント・オブ・フォーカスらしい。
この「ポイント」をオランダでは「ピュント」となまるので
日本ではピントって聞きとったという定かではない風の便り。
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