7F フォトショップ・ルーム
ちょっとかしこいフォトショップ・テク 6
合成を極める・その2
(ダイナミックレンジと、各部分の明るさ、色、コントラストの調和)
前回は、輪郭をなじませて背景の上に合成する画像を配置しましたが、
そのお互いの画像の性格がちがうと、違和感が残ります。
この違和感は何なのか検証してみると、それぞれの階調のちがいに
気付くと思います。多くは・・・ね。
まずは、それぞれの画像のダイナミックレンジと、濃度、色、彩度、
コントラストをチェックしてみましょう。
レベル補正を使って、ハイライトポイントとシャドーポイントを適切に
セットされているかどうかと、R・G・Bそれぞれの山のかたちから、
濃度と色とコントラストを見比べてみます。
このヒストグラムはつねに確認する癖をつけて、
画像の傾向とヒストグラムの形の関係に慣れておくのが上達の近道です。
「レベル補正の解説GIFを表示!」
まだ慣れていないなら、プレビューをチェックして
OKをする前にいじくりまわしてみましょう。
取り返しがつかなくなってしまったら、キャンセルしてもう一度やり直して
みましょう。何度も繰り返してレベル補正を身につけるのもいいですね。
見た目で近くなったところでOKをしてください。
つぎに、トーンカーブを使って画像のメリハリをなじませます。
ヒストグラムが読めるなら、いきなりこのコマンドでもいいですよ。
トーンカーブは、RGBモードでは彩度以外は万能ですから。
画像のメリハリは、左下と右上と真ん中を固定して、
S字方向に曲げるとめりはりが付き、
反対方向に補正すると中間トーンの再現が良くなります。
プレビューをチェックして、いろいろ試してみてください。
ここで注意事項をひとつ、ダイナミックレンジをちゃんと合わせた後は
コントラストっていうコマンドは使わないでね。
こんなコマンドはトーシローの使うものなんでね。(ちょっと言い過ぎ?)
トーンカーブで真ん中を軸に、直線的にカーブを立てたり寝かしたり
するだけのコマンドなんですから、ハイライトポイントとシャドーポイント
の設定がめちゃくちゃになっちゃうからね。
−−→
(調整前のレイヤーにする画像) (調整後のレイヤーにする画像)
(背景の画像)
で、調和がとれたらOKをしてください。
達人の極意は、「画像の”めりはり”は、トーンカーブで調整する」です。
あとは、彩度です。
彩度コマンドを使う手もありますが、細かな調節をするには
Labモードにして、レベル補正を使いましょう!
それぞれのチャンネルでいろいろ補正してみてください。
もっと高度な技は、トーンカーブを使えば思いどうりです。
これでしっくりとなじむはずです。
これでもだめなら「証明効果フィルタ」を使います。
でも、これは奥が深いので、またの機会に解説しましょう。
今回は、初心者にはちょっと多くを欲張ってしまいました。
画像処理のふところ深く入ってしまって、理解に苦しむかもしれませんが
心髄なので、じっくりと時間をかけて、ものにしてくださいね。
ハイライトポイントとシャドーポイント、色味については、簡単な
「裏技」がありますので、次回にご紹介しましょう!
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