8F フォトショップ・ルーム

ちょっとかしこいフォトショップ・テク 7 合成を極める・その3  (ハイライトポイントとシャドーポイント、色味調正の裏技) 2つの画像を合成するさいに、それぞれの画像の特性が合っていないと 違和感のある物になってしまうことは、前回解説致しましたが、 それほどシビアでなくてもいいので、簡単に何とかならないか?という 切実な問題をクリアできる裏技があったのです。 操作手順は少し多くなりますが、ヒストグラムを見ずに 直感的に補正できます。 トーンカーブや、レベル補正コマンドを実行すると、その調整画面に スポイトが3つありますよね。 これらはそれぞれハイライトポイント、中間調、シャドウポイントを画像の どの部分にするかを決める便利なスポイトだという事はよく知られています。 意外と知られていないのが、 このスポイトをダブルクリックをすると、 カラーピッカーが現れて、ピッカー上又は数値入力欄に直接レベル値を 入力できるということです。 さらに、この機能を応用すれば、別画面の画像に色調をあわせることが できるんです。 では、操作手順です。 まず、背景となる画像と、合成する画像を両方開いてならべて下さい。 そして、どちらの画像に色調を合わせるか優先画像を決めて下さい。 この優先画像は、単体で色調を整えておきます。 優先画像を表示させたまま、色調を調整する方の画像をアクティブにして トーンカーブコマンドを実行して下さい。 その中の白のスポイトをダブルクリックしてカラーピッカーを呼び出します。 そして、もう一方の優先画像の中の最も白い部分をクリックして カラーピッカーに正しい白に近い数値を読み込んだら、OKをクリックして カラーピッカーを一旦閉じてください。 そして、調整する方の画像の白の部分をクリックしますと、 この画像の白が優先画像の白に合わせられます。 同様に、黒、中間調も合わせて下さい。 このスポイトは、同じ色にするためのものですので、 ハイライトポイントとシャドーポイント、ニュートラルグレーを 合わせるものではありません。 同じ色にしたい部分をクリックしていけばいいのです。 一度ではなかなかうまくいかない事もありますので、 モニターで確認しながら繰り返して下さい。 (おさらい) トーンカーブのスポイトをダブルクリックしてから、 優先画像の合わせたい色をクリックしてピッカーをOKで閉じ、 調整する方の画像のそこと同じ色にしたい部分をクリックです。 これを、それぞれのスポイトで繰り返すだけ。 ・・・目で確認できるので、簡単でしょ!
                
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