70F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2004 1月号 No.92
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まぐまぐ発行・配送数: 9351 部
めろんぱん発行・配送数: 1079 部
《目次》
・ [特集] ディスクに保存
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part50)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(写真をイラストに)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(EOS-10D、3回目の修理)
・ いいもの紹介 (色あわせの小道具)
□ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
またまた年を越せました。
えっ、12月号は? ・・・スミマセン。
1997年から始まったこのデジセミは、
え〜っと、何回年を越したことになるんでしょうか?
それだけぼくも歳をとった。
ちいさかった長女もあの頃よりず〜っと大きくなって今は10才。
デジセミ創刊の翌年に長男が生まれ、2000年に次女が生まれた。
多くの読者に囲まれて、出張先でもお世話になって、
こんな暮らしも悪くないね。メルマガのおかげ。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
何かのトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] ディスクに保存
デジタルで写真を撮っていると、フィルム以上にシャッター切っちゃいます。
いつもは36枚撮15本くらいだから・・・と思って、
このメディアで380枚撮れるから2枚あれば十分・・・なんて思っていると、
最後の方でかなりヒヤヒヤします。
最近では、大容量のデジカメ用メディアもかなり安くなってきたので、
ノートパソコンを併用して持ち歩くことも少なくなりましたが、
昔はバックアップ用にノートパソコンと、そのまたバックアップをとる為の
外付けUSBハードディスクを必ず持ち歩いていました。
それだけデジタルデータを信用していなかった証拠ですね。
では、今までに起こったデジタルデータに関する事故はあったのかどうか。
正直言って、CFカードは皆無なのに、スマートメディアでは度々ありました。
CFカードと比べて、使用頻度は数十分の一とほとんど使わないのにね。
記録したデータが読み出せないという現象です。
データは存在しているのですが、
データが壊れていてパソコンにコピーできないんです。怖いですね。
まぁ、それはさておいて、効率的な保存方法として、CD-Rを利用しています。
元データとして、ハードディスクにフォルダを作成して
すべてをそこへコピーし、原版CDを生のまま作っておきます。
256MBなら2枚、512MBなら1枚分をそのまま加工せずにCD-Rに焼くんです。
この中から採用画像をレタッチし、仕上げていきます。
プリント直前のデータは、別に保存しておいて、ネガのように扱います。
必要に応じて、DVD+RWに順次書き込んでいるのが実情です。
それでは、ここからが本題です。
そんな保存の仕方の特集なんてやぼですよね。
今回のキモは、どんなディスクがいいのか。と言うことです。
まずはCD-Rです。
CD-Rについては、一時的な保存なら格安ディスクでも良しとしています。
記録面が薄い緑色でバカ安の、いかにも危なそうな物でも、
今まで保存後のベリファイで引っ掛った経験はありませが、
去年のデータが読み込めなくなっていることが多いので、
間違って買ってしまったら
一時的なデータの受け渡しに気のおける友人に使って消費しましょう。
音楽CDとして使った場合、音飛びなどでもったいないことになります。
ツウの間で好まれている、記録面が濃い青い色をしたアゾ系のディスクは
さすがに保存性がいいです。・・・と言っても、そんなに昔に保存した
ディスクが無いので、あくまでも浅い経験と噂の範疇で。
いちばん信頼しているのがこれなのですが、最近見かけなくなりました。
音楽CDとしていちばん適していると言われています。
今安くて安心なのは、スーパーシアニン系の薄い青のディスクです。
パッケージ更新時には投売りになるけど、信頼できるディスクです。
デジカメで撮影したそのままの元データを保存するのにピッタリです。
そして気になっているのが、HX色素を使った記録面が銀色のものです。
バカ安メディアの記録面よりさらに薄い色をしているけど
タフネスHXとか書いてあるやつ。
能書きでは物理的には強そうだけど、どうなんでしょう。
では、DVDの分野ではどうでしょう。
データの受け渡しに使えると便利なのですが、まだ相手側の対応が
わからないので、いまひとつ利用していないのが現状です。
これからはデータがますます大きくなってくることでしょうし、
標準的に使えるようになることだと思いますけど・・・
DVD-Rでは、種類に注意が必要ですね。
ラベル面がシルバーの10枚入り998円の格安バルクで痛い思いをしました。
今のところ100パーセントエラー発生率です。
一部のデータが読み込めないので、バックアップには使えません。
かと言って、ちょっとづつ焼くぐらいならCD-Rを使います。
DVD-Rでは格安メディアには手を出さないほうがいいみたいです。
DVDレコーダーで使ってみても、途中でストップ。
ぜんぜんつかえましぇん・・・
そこで、今使っているのは三菱の5枚セットの比較的安いものです。
今のところ問題なしで、DVDビデオでも問題なく使えています。
DVD-RWではどうでしょうか。
10枚で1480円の格安メディアでは、やはりエラーが出ました。
でも使い道があります。
DVDレコーダーでは、普通に使えてしまいました。恐ろしや???
DVD+RWでは、まだエラーに遭遇していません。
ちなみにRiDATAとかいうあまり聞かないメディアを使っていますが。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part50」
「構図はもっとも簡単なTips」 〜誰でも上達、構図のあれこれ〜
「見えない動き」
写真は日常の一瞬を固定させる手段なのですが、いろいろなテクニックで
動きを感じさせることもできます。
写真で動きを表現するには、
スローシャッターで見たまんまに動いた部分を流して躍動感を出す、
ブレを使ったものもありますが、
ここでは見えない動きを想像させる構図的な動きを
とりあげてみたいと思います。
見えない動きは、とても理解しにくいのですが、
これが見えるようになれば、構図は自ずと見えてくるものです。
被写体の形や色(目に見える個性)、質量や素材(存在の個性)、
機能(役目の個性)などからくる、物質のパワーというか、
エネルギーというか、そのような力の流れる道すじとか方向みたいな、
内面的な動きというものがどんなものにも存在します。
端的でわかりやすいもので説明すると・・・
たとえば、矢を想像してみてください。
矢の進む方向は、デザイン的にもまっすぐに進行方向がわかります。
機能からくる力の進む方向が存在しているのです。
このような知識や経験に裏づけされた人間的に自然な思い込みがあるものは、
素直に利用した方がいいですね。
逆に、これを意識してアクセントをつけることにも利用できます。
絵を描くときも自然と流れに従っていることに気が付きます。
魚の絵を書くときに、しっぽの方から頭に向かって線を描くことは
あまりしませんし、なんだか気持ち悪いものです。
どうです、もう気がつきましたか。
以前に別件で出てきたと思いますが、動きを表す構図も、
視線のながれと深い関係があるんです。
海では、波は押し寄せるものだといった認識が多いので、
海が上で波打ち際は下にくるのが自然な構図ですが、
シーカヤック乗りの仲間うちでは、海からの視線も兼ね備えているので、
波のイメージは、押し寄せるだけではなく、砂浜へ打ち上げていたりして、
向かうものでもあり、追われるものでもあるんです。
そして、印象に残っている好きなかたちを持っています。
すなわち、自分の構図を持っているんです。
話が半ズレしてしまいましたが、これはこれで抑えておきたいポイントです。
で、話を戻して、力の動きです。
最も実用的な、被写体が人物の場合を具体的に説明しましょうね。
モデルの形を見てみると、目が顔についていて、頭があります。
体から手や足が伸びていますので、この手足は好きなデザインにできる
わけですね。
まずは腕組みをしてもらいましょう。
腕の付け根から手先に向かっての力の流れが発生していますが、
腕組みをしているおかげで、指先まで見えず
双方のながれがぶつかり合ってパワーが生かされていません。
モデルの気持ちはレンズへ向かっているので、手前に出ている腕を
カメラ側に向ける方向に斜めに体を回してみます。
奥から腕が伸びてきているのが良く見える位置にします。
手前の腕からマイナスの力が発生しているので、
奥から伸びてきている腕の指先を手前に出してみてください。
これで奥から手前に向かって力の方向が発生しました。
なんとなく、そんなふうに感じるっていう程度で十分です。
撮影時に、ちょこっと意識してみると、おもしろいですよ。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「写真をイラストに」
さてさて、今年からはこのコーナーで何かを作っていくことにしましょう。
では始めに、写真をイラストのようにしていく手順です。
デジカメ等で撮影した写真画像を開いてください。
まず、きれいに見えるようにすこし画像を明るめにします。
イメージ→色調補正→レベル補正をかけます。
真中のスライダをガンマ1.4〜1.5ぐらいにして明るくします。
次に明るさの中間値で、細かい部分を省略します。
フィルタ→ノイズ→明るさの中間値
半径は、元画像の大きさにもよりますが、4〜6ぐらい。
そして、色を省略してベタにするためにポスタリゼーションします。
イメージ→色調補正→ポスタリゼーション
段階数は、6前後がいいかな。
そしたら輪郭線を描くために複製をして輪郭を描きます。
イメージ→複製
フィルタ→表現手法→輪郭検出
イメージ→色調補正→2 階調化
レベルは、好みの太さになるように調整してください。
最後に画像を乗算して結合すれば完成です。
レイヤーパレットのレイヤーを選択して、描画モードを乗算にします。
そして、下のレイヤーと結合します。
どうでしょうか。うまくできましたか?
なんだかイラストに見えないなぁ・・・ってなってしまったら、
明るさ、省略具合、階調数、輪郭の太さなど
各値を変更していろいろと挑戦してみてください。
この一連の操作を、アクションとして付録にしてみました。
フォトショップに読み込んで使ってみてください。
詳しくは最後の方をご覧ください。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「EOS-10D、3回目の修理」
キヤノンのEOS10Dなんだけど、再再修理に出ています。
始めの不具合は、購入後の6日目。すぐに連絡。
ストロボのシンクロが同調しないという不具合です。
光っているけど、シャッターとストロボのタイミングが合わないんです。
X接点しかないはずなのに、何でずれるのか???
しかも、途中までは同調していて、突然ずれてくる。
ファインダーで光っているのが見えてしまいすから、なんじゃこりゃ?です。
テスト的に導入していたので、サブ機でおさえることが出来て
この場はやり過ごせたのですが、なんか気になる。
どんな状況になるとこの症状が出るのか特定するために、
しばらくは2台持ち歩いていました。
レンズを換えてみたり、違うストロボを使ってみたりして、
違うストロボで、おっ、この組み合わせならいいじゃん。と。
しばらく使っていると、またシンクロズレが始まりました。
・・・ってことは、やっぱりカメラに原因が。
そこで、まだ買ったばかりだったので、
「なんだこれ、こんなの使えん。替えてくれ」と頼んだのでした。
キヤノンの対応は、「今、物が無いし、調べたいので
しばらく代替機を使っていてください」という回答でした。
そこで、メディアに入っていた症状の出ているデータをCDに焼いて、
カメラといっしょに預けました。
そして、いつカメラが届くのか待っていると、「修理完了しました」
と戻ってきたので、まぁ、直ったのならいいか。と使い始めました。
各部調整でした。
しばらくはストロボを使用することが無かったので、忘れていましたが
ひと月ぐらいして卒業アルバムの撮影に使い出したときに、
50コマぐらい切ったころ、また急にシンクロズレが始まった。
おいおい、治ってないじゃん。
今度は、徹底的に原因をつきとめてやろうと、シンクロを後幕にしたり、
ハイスピードシンクロを試してみたり、マニュアルでやってみたり・・・
結局どんなことがきっかけで、このシンクロズレが起こるのかわからず、
また修理です。
「もう、あんたの修理はあてにならん。替えてくれ」
と頼んだのもむなしく、再修理があがってきました。
何が何でも、新品は渡さんぞとばかりに、何で意地になってるのか。
シャッターユニット交換でした。
まぁ、シャッターユニット交換してればいいのかなぁ、と思ってたのが
甘かった・・・
結婚式のスナップ中に、またまたシンクロズレが発生。
頭に来て、カメラをぶっ飛ばしてやるところだったけど、
高いレンズが着いてたし、場が場なので、振るえながら心を沈めた。
そして今、3回目の修理に出ているが、ここまで仕事に差し支えては
ちょっと許せなくなってきている。
おい、キヤノン。
そっちは修理すれば済むかも知れんが、こっちは仕事がめちゃくちゃだ。
なんですぐに連絡したときに、替えてくれなかったんだよ。
クーリングオフでも8日もあるんだぞ。
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いいもの紹介
「色あわせの小道具」
以前カラーインプットターゲットって言うのをご紹介したのですが、
おぼえていますか?
スキャナーの基準値を設定したり、デジタルカメラで撮影して
その特性を測定して補正値を作ったりするもので、
あのカメラ比較テストでもよく見るものです。
RGB環境でつかう趣味の分野では、
モニターとプリンターの色あわせに使われています。
そのカラーインプットターゲットは、どうやって使うのかという質問が
多かったので、一般向けの現場を想定して簡単な色の合わせ方を
説明したものをつくったのですが、それをお知らせするのを忘れていました。
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/のキャリブレーションルームです。
せっかく解説を作ったので、以前紹介したカラーインプットターゲットに
この解説をセットしました。
これで、使い方もわかりますよね。
カラーインプットターゲット3枚
(127*178mmで銀塩の写真プリント・微粒面1・光沢面2)
それに、解説とデータの入ったCD-Rがセットで
\2,000(消費税・送料すべて込み込み)になります。
データが入っているので、モニターの色表示チェックにも使えます。
注文方法は、tsuji@chitanet.or.jpまで。
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□ 質問、投稿、付録も大歓迎、
メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。
□ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて
登録者ご自身で登録・解除をしてください。
□ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ )
□ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も
利用して配送しています。
今月の付録・・・フォトショップアクション
実験企画ではありますが、付録をつけてみました。
このアクションをフォトショップに読み込めば、
今月号のフォトショップ・テクのコーナーで解説している、
写真をイラストにする作業が再生ボタン一発で出来てしまいます。
以下の一連のブロックを選択してコピーし、
新規テキストファイルを作成して開き、そこへペーストします。
ファイル名を「イラストにする.atn.b64」に付け替えてから
そのファイルを解凍してみてください。(base64形式です)
「イラストにする.atn」になれば成功です。
begin-base64 664 イラストにする.atn
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2004 1月号 No.92
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 ベンチャーセクション)
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/
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「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。
Copyright (C) 1997-2004 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Shinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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