73F 特集ルーム
「写真は(ある意味)道具!?」
写真にかぎらず、うまい下手というのは表現能力とテクニックによって
大きく違ってくるのが一般的です。
そして才能があるとかないとかは、他人である一個人の
偏見交じりの相対的評価に過ぎないものです。
評価されている人も、されていない人も、相手や環境が変わると
逆転することなんて、よくある話です。
誰だって、興味に対してまっすぐに観察して自分なりの表現をすれば
誰にも真似のできないアーティストです。
ただ、この自分なりの表現を写真で実現するためには
それに合った道具が必要になります。
主役に焦点を当てて背景をぼかしてきれいに見せるためには
望遠レンズか明るいレンズが無ければ撮ることはできません。
狭い部屋で大勢の集合写真を撮るには、より広角のレンズと
強力なフラッシュライトが必要になります。
このことと同じように、自分が描いたイメージを
フィルムもしくはCCDとかCMOS・・・ややこしいなぁ・・・
・・・とにかく撮像素子に焼き付けるためには、当然それなりの
道具が必要になってくるものです。
肌とか生地の質感に感動したのなら、シャープで忠実なクリアなレンズと
ノイズが少なく、解像力の高い撮像素子が必要になります。
そしてそれを生かす為のライティングに使う照明器具も必要です。
結局、突き詰めていくと高価な道具がごろごろと増えてしまうんです。
安物の道具では、素人くさい写真しか撮れないという言葉も、
あながち嘘ではないかもしれません。
道具に救われたりするのも、よくあることです。
でもせっかく買ってしまった安物でも、
100%以上の力を発揮させることだって状況次第ではできるんです。
その製品の特性を十分理解して、限界の部分で使ってやれば
目的次第では見違えるような写真が撮れます。
要は、高価な道具で余裕で使える場面は、安物では限界で使っていくんです。
わかりやすく言えば、暗いレンズを使っている分だけ
シャッターがスローになるので、腕力?や何かによりかかるなどの知恵で
対処してくださいよってこと。ん〜、ちょっと違うけど。
そのためのリスクは大きいので、より精神力やテクニックが
要求されるかもしれませんが・・・
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