74F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2004 5月号 No.96
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まぐまぐ発行・配送数: 8591 部
めろんぱん発行・配送数: 1095 部
《目次》
・ [特集] レイアウトする
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part54)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(デジカメの色癖補正2)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(バナナの皮)
・ いいもの紹介 (HDDフォトストレージ)
□ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html
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===== はじめに =====
ついに6月、これから3ヶ月の間はやっつける仕事が少ないうれしい時期。
今年も遊びまくるよ。
仕事の依頼のある方は、今のうちに。
この時期しか受けれないし、適当な量になったら締め切らせてもらいます。
やっぱりこの時期は、のんびりと遊び優先だね。
・・・とは言っても、遊びと仕事の区別がないんだけど。
ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!
必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは
通信上のトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。
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[特集] レイアウトする
写真は写真でもデジタル写真となると、単に一枚づつプリントするよりも
複数舞をレイアウトして楽しむことが多くなってきます。
そこで、レイアウトするための導入について少し・・・
手法としては、レタッチソフトで並べる方法と、レイアウトソフトを
利用する方法があります。
いつも使い慣れているレタッチソフトでのレイアウトは、
使い方がわかっているだけに、すんなりと作業が進めやすい反面、
このようなビットマップ方式のソフトでは
拡大縮小を行なうたびに画質が劣化しますので
下絵で配置を決定してから一発で決める必要があります。
では、レイアウトをするためのソフトを使った場合はどうでしょうか。
印刷用語や意味のわからない機能ばかりで、
はじめは戸惑うかもしれませんが、少し使い込むうちに
やはりレイアウトのためソフトである実感がわいてきます。
レイアウトをするためのソフトには、「In Design」や「QuarkXPress」、
「Page Maker」等がありますが、
まずは「Illustrator」から入ってみるといいと思います。
ページにまたがるものには弱いのですが、
一枚ものの用紙にいろんなレイアウトを楽しむことができます。
使い方も比較的簡単で、フォトショップよりもペンツールが使いやすく
ロゴの作成にも威力を発揮します。
文字の扱いも、やはりイラストレーターの方が応用が利きますので
フォトショップとセットで使いたいソフトです。
とは言っても高価なソフトですので、フォトショップだけで精一杯な方も
多いと思います。フォトショップは画像の万能ツールともいえるほどの
多機能を誇っていますので、多少の使い方の工夫があれば
フォトショップだけでも十分に実用になるものです。
フォトショップでのレイアウトのコツは、始めにレイアウト用紙を作成して
「開く・・解像度縮小・・全てを選択・・コピー・・閉じる・・ペースト」
といったアクションを作成して、ドロップレットで書き出し、
解像度縮小を無効にしてもう一度別名で書き出します。
前者のドロップレットに配置したい画像をまとめてドロップします。
これでアタリ画像がすべてレイヤーに取り込まれますので
好きな大きさに何度でも変えながらレイアウトを決めていきます。
文字を入れたりして全ての配置がきまったら
背景と文字レイヤーを非表示にして、表示いているレイヤーを結合します。
次に本番画像を後者のドロップレットで取り込み、
アタリ画像に従って大きさを変えて配置していきます。
最後にアタリレイヤーを削除して完成になります。
おぼえていれば、次回の「フォトショップ・テク」のコーナーで
詳細について解説することにしましょうか。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part54」
「画角と被写界深度のテクニック」 〜主役と脇役の関係〜
「ピントはどこに」
最近のカメラは、ほとんどオートフォーカスになり、ピントを意識する
機会も少なくなりましたが、だからこそ意識してピントを合わせる対象を
しっかりと確認してシャッターを切ることが大切なことになってきます。
もちろん、ピントを合わせる対象は主役となる被写体なのですが、
その中でもさらにどの部分にするかも気に留めてください。
ある程度絞り込んで被写界深度に入っているだろうからと言う考えで
ピンポイントになる部分をおろそかにしていると、
気持ちの上での集中力や観察する力もいい加減なものになり
被写体から発生している力というか、訴えかけているメッセージを
読み取ることができなくなってしまいます。
ぼくが考えるに、ピントを合わせるという行為は
撮影者の力と被写体のある部分との波長を合わせるような感覚です。
被写体の一部分から発生している個性を受け入れて
それをどのようにクリエイトしていくのかであったり、
逆にこちらの欲求をピンポイントに集中して
反応のある部分を探していく行為であったりもします。
このような大切な作業ですので、たとえオートフォーカスであっても、
そのフォーカシングポイントをセンサーのように操って
常に被写体となるもののポイントポイントをしっかりと観察していくことが
被写体の個性やメッセージを読み取るためのヒケツだと思います。
ピントを合わせるという作業が手動だった頃は
知らず知らずのうちにこのような観察をしていたはずが、
カメラ任せにできてしまう環境になったことによって、
被写体への興味までも失ってしまったのかもしれません。
これはオートフォーカスだからカメラ任せという非常にまずい勘違いで、
カメラは指定された部分に焦点を合わせるだです。
主役は何か、主役のポイントはどこにあるのか、
それを見極めてフォーカスポイントを当てて指定してやるのは撮影者です。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「デジカメの色癖補正2」
さてさて今回は、デジタルカメラで撮影した写真の独特な色調を補正する
その具体的な方法です。
概要は前回に説明してありますので、今回は具体的にどんな補正になるのか
特定の機種をとりあげて解説して行こうと思います。
デジタルカメラは銀塩と比べると全般的にレンジが狭くガンマが低い
傾向がよく見られます。
そして、コンパクト系に多いのがイエローだけ目立ってしまう。
これは、色調整されていないモニターで見ると、非常にきれいに
見えるのですが、プリントしてみるとなんだか妙に黄色が目立ち、
作られたような色になってしまう。
ひどいものはミニラボでの対応では補正しきれないので、
うちではフォトショップのドロップレットで一括処理して
標準に近づけてから、ミニラボへ通すようにしています。
まぁ、コンパクト系ならあきらめもつきますが、一眼レフにも
それ独特な色癖がありますので、大流行しているキヤノンのEOS10Dを
例にあげて具体的な補正をかけていきましょう。
EOS10Dは、非常にガンマが低く、ハイライトとシャドウを適正に設定すると
中間調がかなり濃度が高くなってしまいます。
液晶モニターではあまりひどく感じませんが、
プリント用にキャリブレートされたCRTで確認すると、やたら濃い。
そのまま明度を上げて明るくすると、ハイライトが飛んでしまいます。
レベル補正の中間スライダで調整しても、ヌメッとした感じに
なってしまいますので、トーンカーブを使うしかないようです。
トーンカーブでは、シャドウ付近は元のポイントを維持しつつ、
ハイライト側を持ち上げてガンマの傾斜を立てて高くします。
ちょうどシャドウを軸にハイライトまで立てて、ハイエストライト近辺の
肩の部分をなだらかにまげて行きます。
ポイント: 0, 0
ポイント: 32, 30
ポイント: 204, 235
ポイント: 255, 255
ポイントとしてはおおまかに、こんな感じになります。
トーンカーブの曲線を確認してみてください。
8ビットJPEGでも問題ない程度できれいに仕上がりますが
神経質な方は、RAWから16ビットTIFFに書き出して
このようなかたちのトーンカーブ補正をしてから8ビットに
落として保存すれば、微妙に違うかもしれませんね。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「バナナの皮」
まんがなどでよく見かけるのが、バナナの皮でつるんとすべるあのシーン。
でも、実際にバナナの皮を踏んづけて滑って転んだ人を見かけたことは
いまだかつて無い。
今どきはひと房200円ぐらいで安くておいしくて健康にもいいらしい。
バナナは好きだからよく食べる。
特にまだ皮が硬いうちの、かじるとちょっとジョリッというくらいの
未熟さの残るあまり甘くないバナナが大好きです。
でも、このバナナの皮で滑って転んだことはない。
いつも不思議に思っていました。
・・・バナナの皮って、そんなに滑るのか・・・
いったいどのくらいの摩擦抵抗になるんだろう。
それとも、滑面がお互いに向かい合っている形状に意味があるのか。
いや、それ以前に、バナナの皮を道端に捨てたことが無い。
日本は治安が悪くなったとは言え、バナナの皮を道端に食い散らかすほど
モラルが低下している訳ではない。
ちょっとバナナの皮で滑ってみたくなって、
自分で滑ってもいいけど、せっかくなので子供と遊んでみた。
バナナの皮を道に置くと、幼稚園児の息子は滑るということを知っていた。
おっ、つるんってするよ。
本当に滑るのかなぁ・・・うわぁ、すべった。
(親子で)すっごいつるつる! (←他人からなんて思われているのか)
危険なのでまねをしないでね。
・・・安全と環境美化のためにも・・・
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いいもの紹介
「HDDフォトストレージ」
ソニーがCFスロットとメモリースティックスロットを搭載した
40GBのポータブルフォトストレージを発売しました。
デジカメのデータバックアップにどうぞ。
ソニーは、同社直販サイト「ソニースタイル」で、
「HDDフォトストレージ HDPS-M1」を、6月18日より発売。
eコマースサイト「ソニースタイル」にて限定発売だそうで。
対応OSはWindows Me/2000/XP、Mac OS X 10.3以降。
40GBの2.5インチHDDを内蔵してメモリカードから直接、画像や
動画をHDDにコピーできるほか、USB 2.0によりPCの外部HDDとしても
使えます。画像表示するためのディスプレイはありませんが、
データの保存に特化した製品になっています。
詳しくはソニースタイルのプレスリリースをどうぞ。
http://www.jp.sonystyle.com/Company/Press/040525.html
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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□ 質問、投稿、野外宴会も大歓迎、
メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。
□ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて
登録者ご自身で登録・解除をしてください。
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発行人 辻 徳明 tsuji@chitanet.or.jp
発行所 T+One DESIGN (辻写真館 ベンチャーセクション)
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このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは
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Copyright (C) 1997-2004 by Tokuaki Tsuji
Presented by "PhotoStudio TSUJI" Shinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan
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