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「部分カラーのコツ」 ありきたりになってしまっている手法ですが、 モノクロ写真の一部だけカラーにしてポイントを目立たせる方法があります。 やり方は簡単なのですが、これは非常にバランス感覚が重要になってくる 難しい画作りなんです。 そこで今回は、この一部だけカラーにしてポイントを作るときのコツを ご紹介して行こうと思います。 まずは手法ですが、フォトショップなどのレイヤーが使えるソフトの場合は ペンツールのパスで輪郭を作成して選択範囲に変換し、レイヤーにすれば 簡単に切り抜けます。あとは背景の彩度を落とすだけです。 レイヤーを持たないソフトでは、選択範囲を工夫してポイントになる部分を 残して背景部分だけをモノクロにします。 後々の加工の事もありますので、レイヤーが使えるものをオススメしますが。 それでは、このようなポイントだけカラーにする写真は、どの部分に 気をつけたらいいのか。 要はバランスなのですが、もう少し噛み砕いて言うと・・・ モノクロにする背景部分に訴求する要素がきている場合 って言うか、モノクロの部分全体にテーマがある場合は、 色を残す部分の面積をごく小さくして、できるだけカラフルにならない ように単色でまとめること。 いちりんの花だけ色がついているとか、ルージュだけ赤いとか、 モノクロ写真のアクセントとしての扱いですね。 そしてもうひとつのやり方は、ポイントとなる部分をカラーにする方法。 この際のコツは、できるだけモノクロとなる背景部分を目立たせなくする ことです。少しぼかしをかけたり、黒のレベルを浅くしたりして カラー部分の切り抜き効果をわかりやすくすることです。 これは写真的な考え方を捨てて、デザイン的に切り抜き写真を配置している ような感覚で作り上げていきます。 前述の方法は写真を芸術的に見せ、後述のやり方は商業的なデザイン写真 のような雰囲気をかもし出してくれるので、 ただ単にプリントするのに飽きかきたときなんかに ちょこっとプロっぽく遊んでみるのも面白いですよ。
                
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