76F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2004  7月号     No.98 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 8356 部                  めろんぱん発行・配送数: 1084 部 《目次》  ・ [特集] プロっぽく見える配色  ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (デジタルカメラを使いこなそう! Part56)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (効率的にレイアウト 実行編)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (歴史上の写真作成法を体験)  ・ いいもの紹介 (ワイヤレススピーカー) □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== 月を大幅にまたいでしまいましたが、今回は言い訳をさせてください。 じつは僕、職業訓練指導員の免許は持っていても、 技能士検定試験の認定を1級どころか2級すら持っていなかったんです。 ・・・ふつう、逆ですよね。 職業訓練校に行かなかったぼくは、 仕事の実年数をこなし、たたきあげでようやく受験資格ができたってわけ。 それだけ業界ではまだ若いってことですよ。 そこで今年の7月末に、いきなり1級を受験していたと言う訳です。 そのしわよせで遅れてしまって、ごめんなさい。 続きは「思いつきのショートコラム」のコーナーで。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!  必ず返信いたしますので、なかなか返事がないなぁってときは  通信上のトラブルの可能性がありますのでもう一度送信して下さいね。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] プロっぽく見える配色 せっかくデジタルで写した写真は、ただプリントするだけでは いかにももったいない。 ここはひとつ、なにか気のきいたキャッチコピーや、 デザイン的な一工夫を加えて元の写真を生かして引き立てたいところです。 うちのスタジオでも、この夏の間に「脱・凡写」を掲げて 挑戦的なデザインフォトを新メニューに加える準備を進めています。 そこで、カッコよく見える配色には、ある種のパターンがあるという事を ネタバラシしてみようと思います。 例えば、明るい無彩色系の色の背景と、灰色の文字という組み合わせは、 上品なイメージがそれだけで、出来あがります。 そして、パステルカラー同士を使った組み合わせは、 なんとなく流行を行ってるって感じになります。 また、オレンジ系と白を組み合わせると、ファッション的なイメージが 自然と出来あがってしまうと言った心理的な法則があります。 そう、デザインなんて、所詮、記憶との比較。 連想させて結びつかせてカッコいいと思わせるのが、 手っ取り早くてパクリにも近い姑息なテクニックです。 でも、これが悪いとかではなく、ちゃんと心理をつかんでいる と言う意味では、本物のプロの仕事であると言えます。 配色は自由が基本です。 でも、文字を読ませたいという気持ちがはたらきすぎると、 つい目立たせたいあまりに補色を使用したり、コントラストを付け過ぎたりと まるで八百屋スーパーや激安ショップのチラシみたいにお下劣な印象を 与えてしまうことにもなりかねません。 これも記憶との比較によってひんの無さを連想してしまうという 悲しい人間の習性なんでしょうね。 そして目の錯覚により、お互いの色が汚く濁ってしまう。 このような補色同士が隣り合わせるアクの強い配色を使う時には その色同士をセパレートさせるためるに、白をはさみます。 こうする事によって、違和感なくナチュラルに仕上がる訳です。 このテクニックにより背景色が何であろうと、写真画像を白で囲ってやれば 自然にどんな場所に置いても馴染むようになります。 いわゆる、「白フチ」ってやつです。 スナップ写真では最近あまり見なくなったけど・・・ また、黒とか青といった寒色系とか、オレンジや黄色系の暖色系の どちらかにイメージを統一させることも重要です。 たとえば、寒色系でも青と黒では、寒い、冷たいといったイメージに なってしまいますが、黒ではなく、白と青を組み合わせると、 透明感が出て海をイメージさせ、爽快感が出てきます。 最期に、配色を簡単に上手く見せる方法は、 色相を統一して、つまり、写真のイメージと同系色の濃い色を使い、 タイトル等を配置していく・・・ 外側に薄い色、内側に同系色の濃い色を使用する事でセンス良く まとまりが出てくるってことです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「デジタルカメラを使いこなそう! Part56」 「画角と被写界深度のテクニック」 〜主役と脇役の関係〜 「画角の効果」 主役と背景を分離させるテクニックは、望遠レンズを使って 背景をぼかすことだけではありません。 広角レンズによる遠近感の強調も効果的です。 画角はレンズの焦点距離と受光部の大きさに深く関係があります。 焦点距離は短くなるほど画角が広くなり、広範囲を写す事ができ、 長くなるほど狭くなって遠くのものを大きく写す事ができます。 受光部は、大きくなるほど画角がひろがって広範囲を写し出し、 小さくなるほどトリミングの要領で一部分だけしか写らなくなります。 受光部が小さいと拡大率が上がり、結果的に望遠風になるということです。 画角の広さをを生かして主役を分離させるには、 同じサイズの受光部ならば、レンズの焦点距離を短くして 背景を小さく扱う訳ですが、ニュアンスとしては 背景を遠ざけると言うより、主役をクローズアップする気持ちで やりすぎかなっと思うくらいに主役に接近して撮影します。 近づくほどに、主役のフロント側がクローズアップされて 側面に近い部分は省略されていきます。 これは、客観的な見方から主観的な印象が強くなるということです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「効率的にレイアウト 実行編」 前回の作業でレイアウトをするためのドロップレットを 2つ作成しましたので、今回はこれらを使って 自動貼り付けをして実際のレイアウト作業を行ないます。 手順は大きく分けて、3つのパートに分けられていましたね。 1.取り込みのドロップレットの作成 これは前回作成した大きさの見当をつけるための縮小画像の貼り付け用と 本番画像を貼り付けるものの2種類です。 2.全画像を取り込んで貼り付ける これは前回作成したドロップレットを使用します。 3.レイアウトする レイアウトには、配置する各画像の大きさを決めるための ダミー画像の操作と本番画像の配置に分けられます。 ここで縮小画像で大きさの当たりをつけて背景にし、 本番画像をその大きさに合わせて拡大縮小を一発で決めます。 では、実際の手順でひとつづつすすめていきましょう。 今回は、後編として前回作成したドロップレットを使用して 実際の手順を順番に解説していきます。 ドロップレットの使い方になりますので、非常に簡単です。 まずは前回作成したレイアウトする用紙を開くか、新たに仕上がりサイズで レイアウトする用紙を作成します。 フォトショップ画面を背面にするか最小化して隠し、 画像ファイルの入っているフォルダとダミー作成用のドロップレットを 表示させて、画像ファイルの入っているフォルダを ダミー作成用のドロップレットにドロップします。 フォトショップ画面がアクティブになり、次々と縮小されたダミー画像が レイヤーとして自動的に張り付いていきます。 すべて取り込めたら、拡大縮小を繰り返したりトリミングしたりして 自由に配置をしていきます。 背景のデザインを作成する場合はここで作成してもかまいません。 配置完了したら、ガイドを使って配置の位置をマークしておくと便利です。 ガイドはレイヤーの端っことど真ん中に吸着しますよ。 背景を非表示にして、表示画像を統合してから背景の表示を戻します。 これで背景とレイアウトの参考用のレイヤーのみになりました。 次に本番画像を配置します。 再びフォトショップ画面を背面にするか最小化して隠し、 画像ファイルの入っているフォルダと本番作成用のドロップレットを 表示させて、画像ファイルの入っているフォルダを 本番作成用のドロップレットにドロップします。 フォトショップ画面がアクティブになり、次々と原寸の画像が レイヤーとして自動的に張り付いていきます。 すべて取り込めたら、 レイアウトの参考用のレイヤーをいちばん上に出し、トリミングした画像は その上のレイヤーに持っていき、ダミーを参考にトリミングしてください。 すべてのトリミングが終わったら、 レイアウトの参考用のレイヤーにあわせて本番画像を拡大縮小します。 このときは、必ず一発で大きさを決めてください。 失敗したときは、さらに拡大縮小するのではなく、取り消しをして 再度一発できめるようにしてください。 先程作ったガイドを利用すると、作業が早いですよ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「歴史上の写真作成法を体験」 モノクロ写真を現像したり、引き伸ばしをしたりする暗室を使わなくなって はや15年以上が経ちました。 そして銀塩のフィルムすら使わなくなって1年以上も経ってしまいました。 このような状況の中、写真技能士の一級を受験しました。 実技の内容は4×5の蛇腹写真機で、タングステンのポジ撮影と、 モノクロでの男性と女性のポートレート撮影〜皿現像、ネガ修整、 密着焼付け、引き伸ばし、そして暗室テクニック、スポッティング等。 蛇腹のカメラを使ってあおり撮影です。 いまさらモノクロシートフィルムの皿現像やネガ修整、各種暗室作業など、 歴史の教科書に出てくるようなことを実技でやらなければならない・・・ さすがにカンを取り戻すために、いっぱい練習しました。 そんでもって、デジセミの発行が遅れたって訳(そればかりでもないけど) 使ったこともない道具を使い、時間内に大至急で仕上げる。 かなり時代からずれてしまっている試験内容は、 本当に技能士の意味があるのかと、今までさんざんバカにしてきた。 だけどふと、そんな自分がばかばかしく思えた。 一級であることを振りかざして、なにかと若いやつらを軽蔑している 年寄りども、なんでそんなに威張りたがるんだ? だったらこちらも1級技能士になれば、文句も出ないはず。 結果は10月のお楽しみ。 もしも受かってしまったら、おおっぴらに1級を誇示するのではなく、 今までどおり思うままの画作りをして、何か言われたときに 1級であることを「ぼそっ」と告げる。 ありゃ、やっぱり対等な立場をつかむためのばかばかしい制度なの? ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「ワイヤレススピーカー」 かなり昔の話になりますが、PCのスピーカーを探していたところ、 ワイヤレスのスピーカーというものを発見しました。 ジャンクのように叩き売りされているのを見つけ、 どうせ、どこのまがいものかわからんけど、安いからひとつ入手しておいても いずれ何かの役に立つだろうと購入しました。 中をあけてみると、それはFMラジオとトランスミッターのセットでした。 ラジオは音質は悪いけどかなりの大音量が出るので、 こりゃ、得したナ、なんて。 でも本当に良かったのはトランスミッターの方。 ディーゼル規制のおかげで15年乗り続けたハイラックスサーフを手放して、 安っぽいプロボックスに乗り換えたばかり。 シーカヤックを載せるために天井のフラットな車って、 これくらいしかないんだよねぇ・・・ ま、話を戻して、この車、カセットすら付けなかったので 標準のFMAMラジオのみの仕様。 そうです、ここでトランスミッターの大活躍です。 CDプレーヤーのヘッドフォン差込口に、このトランスミッターを 差し込むと・・・ほら、カーラジオからCDの音楽が。 iPodなどのハードディスク形式のポータブルプレーヤーを使えば もっとスマートにカーライフもおくれるって寸法です。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ □ 質問、投稿、イカ焼きの香りも大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2004   7月号     No.98 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻 徳明  tsuji@chitanet.or.jp       発行所  T+One DESIGN  (辻写真館 ベンチャーセクション)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/      このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは            「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。 Copyright (C) 1997-2004 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" Shinmaiko, Chita-city, Aichi, Japan ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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