76F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part56」 「画角と被写界深度のテクニック」 〜主役と脇役の関係〜 「画角の効果」 主役と背景を分離させるテクニックは、望遠レンズを使って 背景をぼかすことだけではありません。 広角レンズによる遠近感の強調も効果的です。 画角はレンズの焦点距離と受光部の大きさに深く関係があります。 焦点距離は短くなるほど画角が広くなり、広範囲を写す事ができ、 長くなるほど狭くなって遠くのものを大きく写す事ができます。 受光部は、大きくなるほど画角がひろがって広範囲を写し出し、 小さくなるほどトリミングの要領で一部分だけしか写らなくなります。 受光部が小さいと拡大率が上がり、結果的に望遠風になるということです。 画角の広さをを生かして主役を分離させるには、 同じサイズの受光部ならば、レンズの焦点距離を短くして 背景を小さく扱う訳ですが、ニュアンスとしては 背景を遠ざけると言うより、主役をクローズアップする気持ちで やりすぎかなっと思うくらいに主役に接近して撮影します。 近づくほどに、主役のフロント側がクローズアップされて 側面に近い部分は省略されていきます。 これは、客観的な見方から主観的な印象が強くなるということです。
                
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