77F 知恵と知識の間
「デジタルカメラを使いこなそう! Part57」
「画角と被写界深度のテクニック」 〜主役と脇役の関係〜
「フットワークを活用する」
さてさて、前回までの画角の広さの大小による特徴がわかったところで、
この画角を使いこなすための大切な要素がもうひとつあります。
それは、前回に少し触れた被写体との距離です。
ズームレンズが付いているなら、
このズーム動作と、前に出たり後へさがったりのフットワークは
必ずセットで活用するようにしましょう。
ズームは、被写体を大きく写したり小さくしたりするだけではなく、
主役と背景の比率や視線を変える重要なテクニックに使われます。
ズームアップして焦点距離を長くすると、
被写体がそれだけ大きくなりますね。
そして、背景も大きくなり、ぼけが入ってきます。
被写体が画面からはみ出してしまうので、その分だけ後ろに下がります。
逆に、広角側へズームして焦点距離を短くすると、
被写体がどんどん小さくなっていきます。
当然、背景も小さくなっていきます。
そこで、小さくなった分だけ前に出て被写体に近づいてみても、
背景はそれほど大きくならずに、被写体が特に大きくなっていきます。
もう一度まとめてみると、
ズーミングはフットワークとセットで活用する。
そう言う事です。
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