78F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part58」 「画角と被写界深度のテクニック」 〜主役と脇役の関係〜 「クローズアップのテク」 クローズアップと言うと、マクロレンズで小さな世界を大きく写す、 そんなイメージがありますが、これって、マイクロ?マクロ?ミクロ?・・・ ニコン系ではマイクロニッコール、キヤノン系ではコンパクトマクロ。 ま、名前なんてどうでもいいけど、小さな世界を大きく写すに変わりなく このようなクローズアップする撮影には、それなりのテクがあります。 まず、近接撮影になるので、焦点の前後がぼけやすくなります。 ピントには細心の注意を払って、ピントの合う範囲をきっちりと定めて 焦点距離とそれに応じた絞り値を決定します。 当然、望遠レンズを使った方が、より背景がおおきくぼけるので 焦点を当てる主役の範囲もはっきりさせておく必要があります。 また、 広角レンズを使用する場合は、レンズが被写体に極端に接近するので ライティングの妨げにならないかの注意が必要です。 レンズやレンズフードはもちろん、撮影者自身も近づくため 被写体に影を作ってしまうかもしれません。 それから、遠近の誇張もかなりなものになるので、 見た目上のゆがみにも注意します。 さらに、わずかに動くだけでフレーミングが大きく変わるので シャッターを切る直前までしっかりとファインダーを注視します。 そして近接撮影の特徴として、ぶれやすいと言うこともいえます。 想像以上にブレやボケが出やすいので、三脚の使用をお勧めします。 クローズアップの撮影には、普段見えないものが見えてくる 大変おもしろい世界を体験できますので、やみ付きになるかもしれません。 世界が違うって、こんなところでも経験できるものです。
                
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