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「デザインとしての文字」 前回はプロっぽく見える配色を解説しましたが、そのついでと言うか、 今回はプロっぽく見えるデザインの上での文字です。 これは、写真を引き立てるために配置する「見せるための文字」のことで、 けして読ませるための文字ではありません。 そのへんをしっかりと区別して、写真をさらにかっこよくしましょう。 まずは、かっこよく見せる文字は何がいいのか・・・ やっぱり英語がカッコイイ。日本語と英語の違いをテストしてみると、   散歩の途中で見かけた夕日   海の向こうへ消えていった・・・   さんぽのとちゅうでみかけたゆうひ   うみのむこうへきえていった・・・   SANPONO TOCHYUUDE MIKAKETA YUUHI   UMINO MUKOUE KIETEITTA...   サンポノトチュウデミカケタユウヒ   ウミノムコウヘキエテイッタ・・・ さて、どうでしょう? 英語がパッと浮かばなかったので、何の事は無い、ただ単にローマ字です。 くそまじめに、自信の無い英文を記載して、 じっくりと読まれて指摘を受けるよりは、 ここは開き直ってローマ字でデザインするっていうのも、 逆にプロっぽい遊びの感覚が出てて、いいかもしれませんね。 ひらがなのテキストは柔らかいイメージが出てかわいいけど なんだか絵本みたいに幼稚で馬鹿っぽいですよね。 それに比べてローマ字を使った方は、知的でクールな印象を受けます。 カタカナのテキストは、ロボット的な印象やまぬけな印象を与えてくれます。 大事なことは、読ませるんではなく、見せること。 説明的になってしまっては台無しです。 読みにくい配色にしたり、小さく扱ってアクセントとして配置します。 なんだか、いんちきっぽいけど、粋でしょ。 また、文字間隔や行間隔にも気を使いましょう。 硬くまじめなイメージを出したければ、 文字の間隔を詰めれば固い印象を与えるし、 文字や行の間隔を空ければ、柔らかく読みやすいイメージが出来あがります。 やりすぎるとまぬけに見えるかもしれませんが・・・ そして見せるために重要なことは、書体もそうですが、 書体による個々の文字間のばらつきを見ることです。 このへんは、バランス感覚ですので、 隣あわせる文字同士は、気持ちのいい間隔をキープするために 一文字づつ間隔を調整してやることです。
                
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