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「携帯のカメラは本当に使えるのか」 前回の携帯電話のカメラ機能ですが、これは使い方次第で使えるっていう ことでしたが、もう少し詳しく検証してみたいと思います。 ここでは、プリントすることを目的としたデジタルカメラとしての使い方で 本当にデジタルカメラの代用として用が足りるのかと言うあたりと、 使い方のコツや使える環境についての解説になります。 まずは、メガピクセル以上の受光素子を持っているものは 当然必要になってきます。 具体的に言うと、リアルでXGA(1024×768)以上の解像度が必要です。 ここでおさらいの意味も含めて計算してみましょう。 プリントするサイズを普通の写真の大きさ(L判)だとすると、 寸法は127mm×89mmですので、5×3.5インチです。 銀塩プリントでの理想的な解像度は連続階調で、 300dpi(主にフジ系)か400dpi(ノーリツ29シリーズ)です。 仮に300dpiとして、5×3.5インチにプリントするには、 5インチ×300dpi=1500ピクセルと、3.5インチ×300dpi=1050ピクセル よって、理想としては1500×1050の画素が必要になります。 そして、ぎりぎり譲歩して150%の引き伸ばしを許したとすると、 このXGA(1024×768)の画素数が最低限必要だと言うことになります。 スナップ写真として、我慢できる画質っていうことです。 しかし、200万画素あったとすると、 1600×1200ピクセルはありますので、引き伸ばすことなく 普通の写真の大きさ(L判.127mm×89mm)に無理なく プリントすることができると言う意味です。 しかし、理論と現実は違うもので、実際に200万画素の カメラ付き携帯電話SH505isで両サイズ選択での撮影実験をしてみると、 XGA(1024×768)と2M(1632×1224)の画質の差は、数値の差ほど表れては 来ませんでした。 並べてみれば判断がつきますが、わざわざ最高解像度で撮るほどの 価値が無いように感じました。 たしかに、最高解像度の方がわずかに画質はいいのですが、 そのために撮影枚数を犠牲にするよりもこの程度なら我慢できます。 P505isの最高解像度であるSXGA(1280×960)よりも良いくらいです。 きっと、CCDの実サイズから来る優位性なのでしょう。 どちらにしても、同解像度のデジカメと比べれば見劣りします。 解像度よりも問題なのが、圧縮率です。 解像度はサイズ選択の部分で、圧縮率は画質選択と表記されています。 「スーパーファイン」・「ファイン」・「ノーマル」の3段階で、 この差ははっきりと出ます。十分ご注意下さい。 あとは、得意・不得意なシーンです。 長くなってしまったので、これは次回へまわすことにしましょう。
                
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