79F 特集ルーム
「携帯のカメラはどんなシーンで使えるのか」
携帯電話のカメラ機能は使えるのかどうか、前回までのところでは
解像度的には大丈夫な電話が出てきているということでした。
L判プリントには、200万画素あれば文句なしで、最低ラインとしては、
200万画素のうちのXGA(1024*768)のサイズがあれば、
そこそこ我慢できる画質でプリントができることがわかりました。
そして、同じXGAでも、いっぱいいっぱいのXGAとの違いも
あることがわかりました。
しかし、デジタルカメラと比べると、あきらかに画質の違いがあります。
どうやら使える場面と使えない場面があるようですね。
そこで、携帯電話でプリントすることを目的として
本当にデジタルカメラの代用として用が足りるのかどうか、
シーン別に検証してみたいと思います。
使えそうなシーンとしては、日中の順光撮影です。
これはオート機構の基準なので、安心して使えるシーンですね。
写真的にどうとか、ライティングがどうとか、そう言った事は別にして、
適正露光に近く、発色も標準的になります。
明るいので露光量もたっぷりとあり、ノイズも少なくて良好です。
レンズの弱さからか、ハイライト部のにじみが少し気になります。
次に、日陰での撮影です。
この場合、若干のシャドウノイズが見えてきました。
案外、実用上の感度が低いようです。
これら撮影条件では、プリントしてしまえば
コンパクトタイプのデジタルカメラとの違いは気にならないほどです。
では、苦手なシーンとはどんな場面でしょう。
例えば、室内でのスナップ撮影。
光量が絶対的に不足しているので、ノイズも多く、シャッタースピードも
遅くなってブレやすくなります。
携帯電話のライトなんて、数十センチぐらいまでしか効果がないので
暗い場面での撮影は避けたほうがいいでしょう。
解像度以上に、ダイナミックレンジやシャドウノイズによって
使えるシーンが左右されてしまうので、
携帯電話のカメラ機能は、明るいところで使いましょうってことですね。
次の講座へ 前の講座へ 79Fロビーへ出る