80F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2004  11・12月号   No.102 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 7975 部                  めろんぱん発行・配送数: 1078 部 《目次》  ・ [特集] もうひとつの写真  ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (デジタルカメラを使いこなそう! Part60)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (ゆがみ)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (同じデジカメでも)  ・ いいもの紹介 (ネットワークアダプタ) ■  ケイタイからもパソコンからもオリジナルドメインのメールで    ☆ リンククラブ・ドメイン・メール(L.D.M) ☆   まだ、プロバイダーのメールアドレスを使ってますか?   マイドメインのメールアドレスで、あなたの個性にチャレンジ! https://ssl.hosting-link.ne.jp/adbyclick.asp?c=0000030056&d=100000002522 □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== 仕事にかまけてさぼってしまいました。 気持ちはあるけど、体力がついてこない毎日が続いて、 合併号になってしまいました。 思えば20世紀である1997年の創刊で、すでに2004年も終わりです。 睡眠不足がつらい歳になってきた事を痛感しています。 では、今年最後のデジセミをどうぞ。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!    (無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。          このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] もうひとつの写真 写真表現と言うものは基本的に創作活動であり、根底にあるポリシーは 撮影者からのメッセージであったりするのが常です。 そのためにシチュエーションを組み立てて輝きを与えて被写体をリードする 近頃はそんな撮影方法になってきました。 広告に限らず、ポートレートも一般の記念撮影にしても同じ事で、 観察する事により本質を自分の中に受容し、 商品や被写体の潜在的な魅力をみつけ、目に見える形に引きだして、 撮影者がクライアントに対してメッセージとして表現する事なのです。 ひらたく言えば、撮影者の独断で見抜いた魅力を個性的に表現し、 画像にしてお客さんに教えてあげるんです。 だから常に主観的な創作であり、パターン化できないのが写真です。 これを無理やりパターン化してフランチャイズやチェーン店のように 流れ作業の撮影にしてしまうと、見かけ上の形だけしか写らずに 客観的な記録になってしまいます。これではもともこもありません。 でも、これがいけないと言っているのではなく、このような作業も 今の世の中では求められているのです。 これがもうひとつの流れで、何でもいいから形にして残しておきたい。 体裁さえ整えばいいので、価格は安ければ安いほどいい。 要は、記録として形に残ればいいんです。 これも大量消費の現代では、当然の事です。 しかもこちらの方が需要があるので、仕事として撮影するなら この流れ作業の方が効率が良くファーストビジネスとしては正解なのです。 ここまで説明すればわかると思いますが、 写真にもファーストなショットとスローな写真があります。 この2つの写真は、一見同じように見えても、 目的がまるっと違った別物で、比べる対象ではない代物なのです。 そしてどちらも写真なのです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「デジタルカメラを使いこなそう! Part60」 「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜 「コントラストの決め方」 デジタルカメラの特徴として、銀塩カメラの設定項目に加えて ホワイトバランスやコントラストというものがあります。 このコントラストは、露出の決定と深いつながりがありますので、 ここで少しご紹介したいと思います。 ここで言うデジタルカメラでのコントラストとは、画像の中の いちばん白いピクセルといちばん黒いピクセルの幅のことを言います。 もう少し平たく言うと、メリハリです。 曇りの日には、そのままでは白黒がはっきりせず、 なんとなく眠い感じになる状態を、コントラストが低い状態と言います。 このような場合、少し高機能なデジタルカメラになると、 記録する画像のコントラストを変えることが出来るので、 撮影前にコントラストの補正をプラスに設定します。 コントラストが高くなるような設定にしておくわけです。 逆に、日差しの強い場合は、白が飛んでしまったり シャドウがつぶれてしまわないように、コントラストを低めの設定にして 撮影をすることができます。 これらの設定は、カメラ現像をするJPEG記録や 撮影時設定で現像する場合に有効で、 コンパクトカメラでも設定があれば利用することをオススメします。 余談ですが、スタジオ撮影の場合でその光質になれてくると、 RAW撮影していちいち現像することなく、 はじめからカメラ現像してしまうことが多くなります。 この時の露出管理やコントラスト、ホワイトバランスの決定には 何度も繰り返して得られた経験と勘が大切になってきます。 撮影時のカメラの設定と、スタジオの光質のコントロールは、 ちょうどパズルを組み合わせるような楽しみでもあるのです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「ゆがみ」 前回のお話の中に、イメージのゆがみについての質問が多かったので、 今回は、このゆがみについてご紹介します。 フォトショップの6(だったかな?)ぐらいから付いている機能で、 バージョン6では、イメージメニューのいちばん下に 「ゆがみ」というコマンドがあります。 CSでは、フィルターの辺りにあるそうです。   (すいません・・・ぼくは6をメインに使ってますので) なかなか良い機能なのですが、つかいにくいのであまり実用にされていない のが現状のようです。 でも、せっかくの面白い機能なので、 ポートレートのレタッチとして使いこなしてみることにしましょう。 まず、どのあたりが使いにくいのかを挙げてみると、 ・コマンド画面では、拡大表示ができない ・ブラシの形が正円のみ ・マスクの輪郭のボケ具合が段々になる 他にもいろいろありますが、このあたりが致命的な原因で 使う気が起こらないのだと思います。 では、どうしたらこのようなことを克服できるのでしょうか? フォトショップには、いろいろな機能がありますので、 それらを組み合わせて、各コマンドの弱点を補ってみましょう。 まずコマンド画面で拡大表示ができないということに関しては、 変形する部分だけあらかじめ選択範囲に指定してからゆがみコマンドを 実行します。 すると、変更したい部分のみの画面が現れるので、こまかなレタッチを 行なうことができます。 ☆ゆがみコマンドは、部分選択してから・・・ということですね。 次にブラシに関する使いにくさですが、これは後からヒストリーブラシ を使って手直しをすることとしましょう。 肌の部分はあまり気にせずに、主に輪郭やはっきりとした部分をメインに ゆがみをかけて、ぼかす部分は確定後にヒストリーブラシで 自由に取り消して行きます。 ゆがみの主に使うツールとしては、一番上にあるワープツールと、 その下の4番目と5番目にある縮小ツールと拡大ツールぐらいです。 マスクは、タブレットを使っている場合は筆圧感知を使って使いますが マウスではよほどのことが無い限り面倒なので使いません。 あとは復帰ボタンぐらいですね。 メッシュはうっとおしいので、非表示にしておきましょう。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「同じデジカメでも」 いくら文明が進んでも、カメラがデジタルになっても、 所詮は写真を写すための道具の一部。 「うちも辻さんみたいな写真が撮りたいからデジカメにしようかなぁ」 なんて、ばかげたことをよく聞かされるようになった。 まぁ、何もしらないビギナーなら仕方ないにしても、 同業者から言われるとは思わなかった。 使っているカメラの機種やレンズを根掘り葉掘り聞かれて、 同じ道具をそろえたいらしい。 ・・・でもある意味、かしこいかもしれない。 ゼロからそろえ始めるには、他店で業務実績のあるものを選べば 毒を吐き出した後の結果であり、失敗しにくい機種選択でもあります。 でも、ここで満足しては、大失敗することになります。 しっかりと意見交換して使い方のヒントを得ておく必要があります。 大事なことは、この毒を吐き出させる体験をすることで、 そのことによって、道具の個性を活かした使い方が出来るんです。 「バカとハサミは使いよう」とはよく言ったもので、 同じ機材をそろえたとしても、使い方がまるで違うんです。 特にデジカメ等の発展途上な機材の場合は、その道具の個性を把握して 傷口に触れないようにうまく個性を引き出してやる必要があります。 具体的には、同じ機材なのに「ピントが違う」「ヌケが違う」 「使いにくい」「発色がちがう」「手間ばかりになる」・・・と 挙げていけばきりがないほどの相違点が出てくるものです。 どうしたらいいのか、と言うような急所(コツ)は、 講習会等で実技として体験してもらうしか近道がないので、 ここではくどくど言いませんが、 自分で使う機材ぐらいは、テストで使い倒して個性を把握してから 良い部分だけを使っていくようにしないと、どえらい目にあいますよ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「ネットワークアダプタ」 昔ならLANネットワークの中にサーバーとなるパソコンがあり、 そこへバックアップなどのデータをコピーしていたのですが、 うちのような小規模なネットワークには、常に稼動しているパソコンなんて 決まっていないのが現状です。 必要なときに用途に合ったパソコンを起動して、用が済んだら切ってしまう そんなわがままな利用者ばかりだと、どのパソコンにバックアップしたら いいのか、どこに何が入っているのかもわからなくなってしまいます。 そこでしばらく前から気になっていたのがLANハードディスクです。 これはUSB接続ではなく、LAN接続のハードディスクで、 この外付けのハードディスクをLANネットワークに追加して すべてのパソコンからのデータをここへコピーしておけば、 データの所在を探すためにあちこちのパソコンの電源を入れて 探すことはしなくてもよくなります。 しかも、このハードディスクにバックアップコピーを入れておけば、 データの消失に関しても安心です。 でも、問題もありました。 もしこのディスクが調子悪くなったときに、復旧させるのが困難なこと。 そこで、通常の内蔵型のハードディスクを通常にフォーマットして USB接続の外付けケースに収納して使う方法。 これだと、いざと言うときは応用が利きます。 でも結局つなぎ直す手間ができてしまいます。 そんなおり、USB機器をLANネットワークに組み込める ネットワークアダプタが発売されました。夏ごろだったかな。 今ではうちのサーバーは、ハードディスク単体です。 スイッチを入れればすぐに使用可能になるので、楽になりました。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■ 問合せ先の「tsuji@chitanet.or.jp」は、受信専用ですので、   この送信元からメールすることはありません。   もし、このアドレスから送信されているメールがあったとすれば、   それは誰かの偽造メールです。お気をつけ下さいね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、忘年会も大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2004   11・12月号  No.102 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/   このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは            「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。   ※ お問合せは、正規のアドレスからお願いします。     迷惑メール防止のため、Yahooメールやhotmail等の     無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 Copyright (C) 1997-2004 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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