81F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2005  1月号      No.103 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 7890 部                  めろんぱん発行・配送数: 1075 部 《目次》  ・ [特集] 写真屋的プロファイル事情  ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (デジタルカメラを使いこなそう! Part61)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (プリントオプションのカラーマネジメント)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (最終ダイヤの最終電車)  ・ いいもの紹介 (USBのMP3プレイヤー) □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== あけましておめでとうございます・・・って今更、ねぇ。 2005年最初のデジセミになります。 今年もどうぞよろしくお願い致します。 今年は時間的にも少し余裕が出来たので、プログラミングの勉強を してみたいと思っております。 無いものは自分で作る、自分で作れなくても可能性をのぞくことは出来る はずですので、やらないよりもやった方がいいに決まってますよね。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!    (無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。          このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] 写真屋的プロファイル事情 プロファイルがどうのこうのと言われだしてから数年が経ちました。 そして去年、一昨年あたりから、使えるプロファイルにもなってきました。 しかし、プロファイルのとらえ方にブレがありまして、 そのあたりが混乱の原因のひとつにもなっています。 理想論としては、それぞれの考え方があり、Adobe RGB がいいとか、 下手にいじらず RAW のままが良いとか、いろいろ言われていますが、 最終的な出力環境によって変わってくることですし、 後を引き受ける人のやり方もあって、「これっ」って言い切れないのが 現状です。だからよけいにややこしい。 ぼくが撮影する場合も、使い道によって分けています。 とある印刷所で商業印刷に使われるものは、RAW 撮影後に 16bit転送して、Adobe RGB 環境で作業されます。 ラフな折込チラシ等のデータはカメラ現像で、はじめからAdobe RGB で JPEG撮影することも多くあります。 そして、卒業アルバム等のデータになると、 後処理する環境が整っていないので、Adobe RGB ではなく sRGB でデータを渡し、そこのインキにあわせて印刷所でCMYKに 変換するという流れで落ち着いています。 印刷についてはこれくらいにして、写真にする場合は・・・ それはやはりsRGBが基準になっています。 一般的なデジタルカメラがsRGBを基準にしているので、 そのデータをプリントするプリンターもsRGBの色域に近くなっている そんなごくあたりまえの理由なんです。 ただ、カメラと出力側が独自の色域に対応している場合は、 その限られたワークフローの中に限って 独自の色域を利用することもあります。 ではなぜAdobe RGB で作業をするのか。 自家処理している写真屋では、 撮影からプリントの仕上げまで、自分ひとりでの作業になります。 全てのワークフローを一元管理できるので、 出力特性から逆算して、撮影者が自分で色を決める事ができるんです。 このメリットはすごいことです。 そこで作業環境としてAdobe RGB が出てくるわけです。 sRGBよりも色域が広いので、色調補正によって失われる成分も 影響の少ない部分で収まり、最終データをプリント用にsRGBに変換すれば sRGBのままいじったものよりも劣化が少ないような気がするんです。 ・・・気がするんです? RAWで撮影したものと、Adobe RGB で撮影したものと、sRGBで撮影したもの、 その違いは、通常業務での色調補正では、写真にすれば見分けが付かない そんな微々たるものです。 でも、理論上の少しでもクオリティの高い写真を提供しようとして、 どうでもいいような部分にムキになっている人がなんて多いことか。 それ以前に、レベル補正やトーンカーブ、色相彩度をマスターした方が 美しい写真を提供できると思うんですけど。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「デジタルカメラを使いこなそう! Part61」 「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜 「省略のための露光」 写真の基本として、画面内は出来る限り簡素化するという話は 以前から何度もしてきていますが、フレーミングだけではなく、 露光のかけ方による省略もあるんです。 例えば黒い衣装の人物を撮影する場合、ファッションでなければ 黒い衣装もスタイルも重要度は低く、黒バックを使って表情のみに テーマを絞ることも出来ます。 この場合は言うまでも無く、顔のグラデーションの出し方が重要であり、 その他の黒い部分はディテールが出ていても、それはきたないだけで つぶしてしまった方がすっきりする場合があります。 逆に、シワ取りのために正面からライトを当てて お化けみたいに真っ白に質感を飛ばしてしまうこともあります。 大先輩方の多くは、とかく全ての質感を重視して、黒がつぶれていては いけないとか、どうでも良い部分のディテールを気にしたりしていますが ぼくはテーマに対して不要なものは無い方が良いと思います。 まぁ、プリント技術がテーマの場合は別ですが、 そんなことに張り合っていてもつまらないことですので、 テーマに対して必要な部分に集中して表現していくために 露光による省略も重要だと考えています。 そしてこの主題による省略する範囲選びもテクニックのひとつです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「プリントオプションのカラーマネジメント」 プリントオプションの出力オプションについては2003年の6月号、 ホームページで言えば64階で一部取り上げていますが、 今回はカラーマネジメントオプションについてご紹介します。 ファイルメニューからプリントオプションを選択します。 そのプリントオプション画面の下のほうに、その他のオプションを表示 と言うものがありますので、そこにチェックを入れます。 すると、ホームページの64階でご紹介した出力オプションが追加されます。 その「出力」を「カラーマネジメント」に切り替えると、 ソーススペースとプリントスペースを選べる画面になります。 まずは、ソーススペースについて。 ファイル「ドキュメント」を選択すると、 ドキュメントに現在割り当てられているプロファイルで定義された ドキュメントカラーが再現されます。 わかりやすく言えば、ソースは校正で変更せずにそのままって事です。 校正「プルーフ設定」を選択すると、現在の校正プロファイルで定義された ドキュメントカラーが再現されます。 このオプションは、確認の為にソフトプルーフの校正刷りを作成する時に 使用するもので、一般用途ではほとんど使いません。 そして重要なのがその下にある「プリントスペース」の2つの項目です。 プリンタのカラースペースと一致するプロファイルを選択すると、 プリンタのカラースペースを使用してドキュメントがプリントされます。 Profileは、通常はソースの値と同じになっていて、 この「ソースの値と同じ」を選択すると、ソーススペースプロファイルを 使用してドキュメントがプリントされ、カラー変換は行われません。 つまりそのままって事です。 あとはプリンタードライバの設定で補正がかかるだけってことですね。 もうひとつのやり方として、プリンターの色域を最大限に利用するために、 プリンタードライバの設定で補正なしを選択して、 ここの「Profile」でプリンターのプロファイルを割り当ててやれば フォトショップ側でプリンターのプロファイルに変換してプリントをする と言った作業をすることが出来ます。 マッチング方法については、 写真の場合は「知覚的」でまずは試してみましょう。 肉眼で見たときに知覚度が高いカラーを優先したテーブルで変換されます。 これで満足のいかない結果になった場合は、「相対的な色域を維持」を 試してみてください。よく似た感じですが、微妙に色再現が違いますので 好みに合ったほうを常用すればいいと思います。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「最終ダイヤの最終電車」 先日、職業訓練展のセッティングがあり、その後別件で名古屋で遅くまで 飲んでいて、終電で帰ってきました。 利用しているのは名鉄の常滑線です。 その翌日から中部国際空港駅まで電車が開通すると言う日です。 ということは、常滑終点の最後の最終電車に乗って帰ってきたんです。 だからどうしたってもんでもありませんが、 次の日の朝、中部国際空港駅開通のニュースを見て、 じわじわと地域の変化を実感しつつあるってな状況です。 で、新しい電車の時刻表を携帯電話でパチリと写して終電のチェックも できました。 ・・・と、おや、かなり本数が増えてるなぁ。 一時間に8本かぁ、往復合わせて16本。 朝方はもっと多いなぁ・・・ 4分弱に一本通る計算で、踏み切り、開くのかなぁ。 これから朝は大変なことになりそうだ。 そして昨日、職業訓練展の片付けが終わった後、 名古屋駅まで送ってくれたので、ビックカメラに少し立ち寄ってから 中部国際空港行きという新ダイヤの電車に乗って帰って来ました。 本数が増えたけど空港開港前ということで、電車はガラガラでした。 やっぱり何かが大きく変わる予感がしますねぇ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「USBのMP3プレイヤー」 ずいぶん古い話ですが、と言っても去年の夏ごろのことです。 ふらっと入ったジャンク屋で256MBのメモリー式MP3プレイヤーを衝動買い してしまいました。 当時、256MBのUSBメモリーが6千円位していましたので、 同容量のメモリーにMP3プレイヤーの機能が付いて 新品で7千円なんて、破格でした。衝動買いもしちゃうでしょ。 サイズ的にも、USBメモリー+単四電池程度のものなので 持ち歩いていても苦になるものでもありません。 実際の使い方としては、本来のウォークマン的な使い方は自転車で 走っている時ぐらいで、どちらかと言えばFMトランスミッターで飛ばして カーラジオで聞くことがほとんどです。 昔はCDプレーヤーから飛ばしていましたが。 そして容量が多いので、講習会用のデータも入っています。 さらに、ポータブルなメーラーも入っているので、 このUSBメモリーを出先のPCに差し込めば、メールチェックもできます。 昔は2.5インチのポータブルハードディスクに必要なデータを入れて 持ち歩いていましたが、今は本当に手軽になりました。 なんたって、行き帰りは音楽プレーヤーで、現地では使用するデータが このプレーヤーの中に入っているんですから、スマートになりました。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■ 問合せ先の「tsuji@chitanet.or.jp」は、受信専用ですので、   この送信元からメールすることはありません。   もし、このアドレスから送信されているメールがあったとすれば、   それはどこかからの偽造メールです。お気をつけ下さいね。 ■  ケイタイからもパソコンからもオリジナルドメインのメールで    ☆ リンククラブ・ドメイン・メール(L.D.M) ☆   まだ、プロバイダーのメールアドレスを使ってますか?   マイドメインのメールアドレスで、あなたの個性にチャレンジ! https://ssl.hosting-link.ne.jp/adbyclick.asp?c=0000030056&d=100000002522 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、新年会も大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2005   1月号     No.103 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/   このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは       受信専用の「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。   ※ お問合せは、日本語の題名で、正規のアドレスからお願いします。     迷惑メール防止のため英文タイトルや、Yahooメールやhotmail等の     無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 Copyright (C) 1997-2005 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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