82F 資料室

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2005  2月号      No.104 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏         http://www.chitanet.or.jp/users/tok/ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏                   まぐまぐ発行・配送数: 7813 部                  めろんぱん発行・配送数: 1071 部 《目次》  ・ [特集] そもそも、色って何?  ・ [連載] 入力の知恵・画像の知識           (デジタルカメラを使いこなそう! Part62)  ・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク           (情報を使いこなせ)  ・ [連載] 思いつきのショートコラム           (便利なセントレア)  ・ いいもの紹介 (色評価用蛍光ランプ) -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--― ■ 色あわせの悩み解消!!    (ひそかに制作再開しております) ■   デジセミオリジナルグッズ「カラーインプットターゲット」 ■ 詳しくはhttp://www.chitanet.or.jp/users/tok/webts02/index.html ■            3枚組・データCD付 送料税込2千円 ■  ご注文方法は、まずtsuji@chitanet.or.jpまでメールください。 ■         折り返し、注文方法をご案内させていただきます。 -―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--―--― □ 広告募集 http://www.chitanet.or.jp/users/tok/koukoku.html ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ===== はじめに ===== 2月って速いね。28日の落とし穴。 またまた月が明けちゃったけど、内容充実。 噛むほど味が出るはずです。じっくりと噛み砕いて理解してくださいね。 そのための月刊ですから。 ご意見ご感想や、何かお恵みは tsuji@chitanet.or.jp まで!    (無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。          このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします) ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [特集] そもそも、色って何? 先日、どうにも理解してもらえないお客さんがいまして・・・ 客:この縦位置の写真を正方形の額にきっちり入るようにプリントして欲しい。 私:トリミングすると、足元が切れてしまいますよ。 客:それでは困る。全身が入るようにカットしてくれ。 私:足まで入れると写真の横幅が足らないので、背景を書き足すのですか。 客:そんなことしなくてもいい。横に広くするだけで良い。 私:それではこの人が太くなってしまいますよ。 客:お前の言ってることはよくわからん。とにかくやっといてくれ。 私:・・・ 縦横の比率の違いがどうしてもわかってもらえませんでした。 デジタルカメラの普及と共に、これと似たようなことが、 色の世界でもよく見受けられるようになって来ました。 そこで、そもそも色って何なのかをおさらいしてみましょう。 デジセミNo.24の可視光(〜波長について〜)や No.33の「各光源の色温度」も参考になります。(HPに掲載) 色ってのは、「光の色」と「物の色」があります。 光の色、光源の色ですけど、これは照明器具やPCモニター、透過原稿等、 広い意味で光が透過して直接目に入ってくるものを指します。 パソコンのモニターを例にあげると、 目に色として感じる380〜780nm(ナノメートル)の電磁波が目に入ってきて 色として感じているのです。 光の色は380〜780nmから一部の波長をカットしたりして 色を付けています。短い波長を透過するものは青く見え、 長い波長を透過するものは、赤く見えます。 それに対して物の色は、 物体に光が当たって、素材や塗料により一部吸収されて反射してきた波長が 目の中に入ってきて色として感じます。 具体的には、そこらにある品物や物体、写真、印刷物などで、 光が当たらないと、何も見えない物を指します。 と言うことは、 物の色は、その物体に当たっている光の色によって見え方は違うんです。 赤い光を当てれば、物体の色は赤に偏り、青い色を当てれば青っぽく見える。 当然のようなことなのですが、わからずやも多い。 今までに何度も出てきた「色温度」と言うのがそれで、 色温度の低い電球や夕日の中では、赤っぽく見える。 逆に、晴天の日陰、つまり青空光の下で見ると青く見える。 演色性の低い蛍光灯下では、また違った意味で論外です。 これは極端な例ですが、このあたりのことを頭に置いた上で 色を評価すれば、誤解は少なくなると思います。 モニターとプリントの違い、もうわかりますよね。 この延長線上に比較があり、入射光・反射光、色の三原色・加色法・減色法、 色の三属性があり、これらの使用法として各種の効果や配色法があるんです。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] 入力の知恵・画像の知識 「デジタルカメラを使いこなそう! Part62」 「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜 「ホワイトバランス」 先程、色温度という言葉がちらっと出てきましたが、 このコーナーでは、露出のテクニックという観点から色温度の設定、 すなわちホワイトバランスについて触れていきます。 デジタルカメラには、銀塩のカメラ設定には無いホワイトバランスという 設定項目があります。 銀塩の場合は、デイライトとかタングステンタイプ等、フィルムの選択で ホワイトバランスを選び、フィルターワークによってそれを補います。 当然のことですが、デジタルカメラは 交換できない受光素子がフィルムみたいなものですので、 この受光素子の性能がカメラの特性にそのままひびいてきます。 話がそれてしまいましたが、 デジタルカメラでは、銀塩カメラには無かったホワイトバランスの設定が 必要になるんです。 デジタルカメラで撮影すると、RGBという3つのチャンネルに分けられて それぞれの濃さの数値で表現されるのがほとんどです。 ホワイトバランスは、いろいろなイメージの仕方がありますが、 それぞれのチャンネルのバランスにリンクさせると とても理解しやすくなります。 ホワイトバランスが合っていれば、レベル値のRGBそれぞれの白側が ほぼそろっていますが、ホワイトバランスがずれてくるとどれかひとつの チャンネルの白側が飛んでしまったりします。 カラー表示できるヒストグラムを見れば一目瞭然ですね。 飛んでしまうと、補正のしようもありません。 わかりやすく言えば、ホワイトバランスはチャンネルのレベルバランス と言うことになります。 受光素子のダイナミックレンジには限りがありますので そのRもGもBもすべてを幅広く有効に使うためには ホワイトバランスの設定がとても重要になってくるんです。 ホワイトバランスは厳密に合わせるほど、実質的なラチチュードが広がり 受光素子のレンジを無駄なく広く使えると言うことなんです。 このホワイトバランスの設定を撮影時に行なうのが難しい場合、 見当が付かないとか、オートがはずしそうな時は RAWで撮影して、各色のヒストグラムを確認しながら現像する と言った手順になります。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク 「情報を使いこなせ」 フォトショップには情報パレットというものがあります。 とても地味で、普段はビューの裏側か、それとも消されちゃってる場合も よく見かけるけなげなパレットです。 でもこの情報パレットにはとても助かる情報がいくつも隠されているんです。 いちばんよく使う情報は、レベル補正やトーンカーブなどの色調補正の時に、 ポインタやカラーサンプラーの下にあるピクセルの、 補正の前後のカラー値が表示されます。 これを見れば、どれくらい補正をかければ良いのか、どのくらいいじったのか リアルタイムで表示されるので一目瞭然です。 選択ツールの使用中には、ポインタ位置のxy座標、 そしてドラッグして選択した範囲の幅と高さが表示されます。 切り抜きツールやズームツールを使用中には、ドラッグして選択した範囲の 幅と高さが表示されて、切り抜き選択ツールの回転角度も表示されます。 その他、いろんな座標やその変化、距離も表示されます。 あと、CMYK値を表示中に、ポインタまたはカラーサンプラーの下に プリントできないCMYK色域外のカラーがある場合は、 値の横にビックリマークが表示される便利機能もあります。 で、最初に言った色情報ですが、使っているモード以外にもうひとつ 他のモードで表示できるようになっています。 通常は、CMYKを表示させておくことが多いと思いますが、 それはぼくら撮影者サイドからすると、それほど重要ではなく、 どちらかと言えば、Labでグレーの偏りや白のカブリを見るとか、 それともHSBで肌色の色相を確認しながら補正を行なうのが常です。 一度お試しあれ。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ [連載]  思いつきのショートコラム 「便利なセントレア」 中部国際空港セントレアがついに開港となり、 予想をはるかに下回るにぎわいを見せている知多半島です。 セントレアの中は、たいした賑わいのようですが、 アクセス道路の混雑も無く、飛行機の騒音も気付かないぐらいで、 先月とあまり変わらない日々をおくっています。 変わった事といえば、海外旅行の話を多く聞くようになったことと、 空港見学と旅行写真の現像プリントがわずかに増えた程度です。 今朝、父がタイから戻ってきました。 実際に空港として利用するには、かなり便利なようで 時間のロスが少なく、飛行機到着から帰宅までは、本当に早かった。 こんなに便利で効率的な空港だと、 周りに何があっても、見向きすることも出来ません。 そのあたりが、周辺に何の影響も無い、迷惑も利益ももたらさない そんな現代的な良さと悪さをあわせ持つ空港なんですね。 便利な環境に慣れてくると、便利があたりまえになって何も考えなくなる。 何も考えなくてもいいので、工夫する必要も無いし、応用ができなくても なんの支障も無い。どう楽しむかは、別のこと。 せっかく24時間空港なので、その美しい夜景スポットを見つけに、 遠回りして帰る事も楽しいと思います。 優等生ばかりではなく、いたずらっ子の目線も大切ですよ。 もともと持っている感性を意識できるように、 その感性が波及していくように。 ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ いいもの紹介 「色評価用蛍光ランプ」 何年か前にも出てきましたが、あらためてご紹介します。 デジタルカメラが普及してきたり、自宅でプリントすることが増えてくると、 始めのうちは自分で出来たということだけでうれしいのですが、 次のステップで、色あわせの壁にぶち当たります。 プリントがモニターで見た感じより赤くなってしまうとか、 そんな悩みが出始めてくるものです。 その色あわせの主な作業として、モニターキャリブレーションと言う 作業があります。 詳細については、ホームページhttp://www.chitanet.or.jp/users/tok/の 色あわせの部屋へ行ってもらえばわかると思いますが、 重要なことは、プリントを見ている光の色と演色性です。 モニターの色を合わせるのにも、プリントの色を判断するのにも、 正しい照明の下で見ないと、基準がずれてきてしまいます。 そこでオススメするのが色評価用の蛍光灯です。 色あわせのツールとして、カラーインプットターゲットという 基準カラーを多くの方に利用してもらっていますが、 このツールも色評価用の蛍光灯の下で使ってこそ正しい色に見えるのです。 色評価用蛍光ランプと言っても、そんなに高いものではありません。 正式な型番は、「N-EDL」と表記してある演色AAAのものです。 うちの価格では、高い方の紫外線カットタイプ 「FL40S-N-EDL.NU」でもパルックとかを買ってくるのと変わらんくらい。 壊れやすい蛍光管なので、来店できる方に限られますが、 安くお分けもしています。 色を仕事にしている近くの店に行き、在庫を分けてもらうのもアリかな。 電気屋でも割高ですが取り寄せてもらえるはずです。 この次どうせ替えるなら、色評価用だよ。 ┏┏┏  おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏ ■ 問合せ先の「tsuji@chitanet.or.jp」は、受信専用ですので、   このアドレスからメール送信することはありません。   もし、このアドレスから送信されているメールがあったとすれば、   それはどこかからの偽造メールです。お気をつけ下さいね。 ■ オリジナルドメインと自由に作ったり取り消したりできるメールが10個、   インターネット接続もセットになっているリンククラブ。 https://ssl.hosting-link.ne.jp/adbyclick.asp?c=0002030048&d=100000002522   よくわからんから説明してくれって方は、tsuji@chitanet.or.jpまで。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 質問、投稿、風力発電も大歓迎、   メールアドレスを掲載してもいい場合は本文中に書いて下さいね。 □ 配信の解除・変更は、こちらからは配信先アドレスが確認できないので   http://www.chitanet.or.jp/users/tok/の「会報のご案内」ページにて   登録者ご自身で登録・解除をしてください。 □ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を   利用して配送しています。ID=1481 ( http://www.mag2.com/ ) □ このメールマガジンは、気になるメルマガスタンド『めろんぱん』も   利用して配送しています。ID=482 ( http://www.melonpan.net/ ) □ このメールおよび内容により生じる損害・トラブル等について   いっさいの責任は負いません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏┏┏┏ ┏┏┏┏    デジタル写真セミナー 2005   2月号     No.104 ┏┏┏┏ ┏┏┏┏       発行人  辻徳 / Photographer       発行所  T+One DESIGN (辻写真館)            http://www.chitanet.or.jp/users/tok/   このメールマガジンへのご意見ご感想、転載許可やお恵みは       受信専用の「tsuji@chitanet.or.jp」までお知らせください。   ※ お問合せは、日本語の題名で、正規のアドレスからお願いします。     迷惑メール防止のため英文タイトルや、Yahooメールやhotmail等の     無料アドレスからのメールは、自動的に削除され受け取れません。     このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。 Copyright (C) 1997-2005 by Tokuaki Tsuji Presented by "PhotoStudio TSUJI" ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
                
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