84F 知恵と知識の間

「デジタルカメラを使いこなそう! Part64」 「露出のテクニック」 〜露光量とコントラスト〜 「勘をつける」 デジタルカメラでも、特に一眼レフを使っていると気がつくことに 露出計との多少のズレがあります。 露出計では、F11と出ていても、実際のヒストグラムでは F9.5の方が良い場合が多くあります。 これは、入射式の露出計やカメラの内蔵にかかわらず、 18%反射の中間濃度を基準にしているからなんじゃないかなぁ〜なんて 思ったりしてるんだけど、ちがうかなぁ。 で、それをヒストグラムで表示すると、どうしてもハイライト基準に 考えてしまうからです。 実際に、露出計の出た目で撮影しても、撮影環境によって ヒストグラムは明暗比等でさまざまな領域を示します。 そしてハイライト基準の方がデジカメの場合は現実的です。 反射で光っている部分は飛ばした方が良いけど、 ディテールの必要なハイライトをどのレベルに設定するのか、 そのハイライト部の色が偏るようなら、ホワイトバランスを調整する。 平均的な露出計の値や各部の測定値から、撮影環境を考慮して このような勘を働かせて最終的な露光量を決定します。 ハイライトポイントの勘どころは、まず露出計の癖を理解することです。 どの程度の「キラッ」が入るとどれくらい影響を受けるのか、 コントラストの低い場合の出方は、ピーカンだったら、 半逆光や逆光の反応はどのようにでるのか、これらの状況で 露出計の出方に勘を加えてハイライトポイントが合うように 露光を決定します。 露出計の値から状況に合わせてさじ加減が必要ってことですね。
                
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