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「初心者向けデジカメ設定」 本来は、画素数は画像の大きさであって、綺麗さではない。 画質は、圧縮率と深い関係があり、圧縮率を低くすることで 歪を抑えて輪郭の再現がスムーズになり、綺麗な写真になる。 と言う話は、前にしましたね。 画素数が多いほどきれいだと言う話は、デジタルカメラがまだ出始めで、 決定的に画素数が不足している35万画素が主流の頃の「昔話」です。 この頃は、少しでも大きい元画像が求められ、85万画素、100万画素、 150万画素と進化してきました。 今では、特に意識しなくても300万画素以上は普通にあるので、 写真のL判・K判や、インクジェットのA4ぐらいならもう十分です。 どうもいまいち写真がきれいじゃない・・・と言うのは、設定が 適正にセットされていない場合が多いんです。 そこで今回は、一般向けのコンパクトデジタルカメラの設定について 少し取り上げておきます。 まず、先にも出た「画質」の設定です。 カメラによって、「画質モード」「記録画質」「圧縮率」など いろんな言い方になっています。 選択項目も、ファイン・きれい・★★★・高画質などがきれいな設定で、 ノーマル・標準・★★などが中間画質、エコノミー・高圧縮・★などと 出ているのが画質の悪い(たくさん撮れる)設定です。 できるだけ高画質な設定をオススメします。 (カメラによっては、画素数と対になっているものもあります) 輪郭部分が不自然になっている時は、画質を上げてください。 そして、ホワイトバランスの設定。 通常はオートで十分なのですが、背景がどぎつい色や偏った色の場合は うまくオートが効かない場合があるので、手動で設定します。 撮り終わったら、忘れずにオートに戻しておきましょう。 この設定をお天気マークのまま、日陰撮影して、変な色になってるケースが よくみかけられますので。 ストロボの設定。 通常はオートでかまいませんが、逆光のように窓際や背景が明るい場合は ストロボを強制発光させます。 稲妻みたいなマークのボタンを何回か押して、 オートではなく矢印の稲妻のようなアイコンにします。 あと、コンパクトなデジタルカメラでは、赤目現象がよくおこります。 そんなときは、稲妻みたいなマークのボタンを何回か押していくと 目玉のアイコンが出てきますので、このモード(赤目軽減)で 撮影すると多少防ぐことが出来ます。 ただし、シャッターを押してからストロボがプレ発行して、そのあとで シャッターが切れるので、タイムラグがめっちゃ長くなります。 動きのあるものでは、タイミングをはずしてしまいますよ。 赤目の原因は、暗い場所で瞳が開いていると出やすいので、 ストロボを当てて瞳の瞳孔を小さくしているのです。 撮影前に明るいところを見てもらっても効果はあります。 また、レンズとストロボの距離が近いほど赤目になりやすいので カメラがコンパクトになるほど不利になるんです。 そして、ストロボがレンズのすぐ近くで発光すると、 その光がレンズのすぐ前にあるほこりに反射して、 変な半透明の白い玉が写ってしまうこともよくあります。 ちいさなほこりですが、レンズに近いほど大きく写るのは当然ですね。 話がそれてしまいましたが、画質・ホワイトバランス・ストロボ の設定に少し気を配るだけで、かなりクオリティが上がるものです。 その上で、必要な画像サイズ(画素数)をセットします。 現代は高解像度化が進んでいるので、フルサイズで撮らなければいけない ケースは、めったに無いものです。適切なサイズで撮りましょう。 そして撮影時に重要なことは、適正露出で撮るということ。 たいていのカメラには、+−の露出補正が付いています。 せっかくモニターが付いているのだから、どれくらいの明るさで 撮れているのかチェックして、 必要なら露出補正して撮りなおすようにしましょう。
                
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