89F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2005 9月号 No.111
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まぐまぐ発行・配送数: 7633 部
めろんぱん発行・配送数: 1047 部
《目次》
・ [特集] タイムラグを稼ぐ
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(デジタルカメラを使いこなそう! Part69)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(CMSのもやもや解消パート3)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(思い通りに写らない)
・ いいもの紹介 (チェック機能付きHDDケース)店頭受付機大改造
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===== はじめに =====
一日遅れちゃった。
でもようやく組合主催の短期集中講義も昨日で終わり。
標準カラービュアーもバックオーダー全て納品完了。
あとはこのデジセミを送れば、天気も何も、すがすがしい10月です。
こちらから送信するメールアドレスは、
スパム除けのため公開していませんので、
フィルターをかけている受信専用とは違うアドレスから送ります。
問い合わせても返事が来ないなぁ・・・という方は、
今一度メールのチェックをお願いしますね
一度届いたスパムメールは自動削除されますが、
新種のスパムもまぎれ込んで毎日100件を超えるメールが届いていますので、
見落とさないように「デジセミ質問」から始まる題名でお願いしま〜す。
ご意見ご感想や、何かお恵みは受信専用の tsuji@chitanet.or.jp まで!
無料アドレスや「info」から始まるメールは自動削除され受け取れません。
このご時世ですので、なにとぞご理解をお願いします。
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[特集] タイムラグを稼ぐ
どうもシャッターのタイミングが合わない・・・
いつもチャンスを逃してしまう・・・
シャッターが切れるのが遅い・・・
こんな状況を経験したこと、ありませんか?
カメラには、シャッターを押してから切れるまでのタイムラグがあるのです。
しかも、コンパクトタイプのデジタルカメラは、
頭にくるほどシャッターが切れだすのが遅い。
携帯電話のカメラも、いったい、いつ切れたのか感覚がつかめない。
そんな問題も、カメラの構造を理解すればある程度の回避が出来るのです。
っていうか、カメラの使い方があるんです。
それは、シャッターボタンの構造にあります。
多くのシャッターボタンは、二段構造になっていて、
「半押し」という使い方をします。
これは、シャッターボタンをゆっくり押し込んでいくと
途中で一度ひっかかり、奥の方は一段硬くなる部分があります。
この硬くなるところで一度止めておくって事です。
最初のやわらかい押し込みの部分を押して行き、
硬くなるところでストップです。
この状態ではまだシャッターは切れず、
ピントをあわせ終わったところで待機している状態です。
そして硬い部分まで押し込むと、瞬時にシャッターが切れます。
何も押していない状態から一気にシャッターボタンを押し込むと
このピンとあわせが終わってからシャッターが切れるため
それだけタイミングが遅れるって訳です。
シャッターボタンの「半押し」で待機。これです。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「デジタルカメラを使いこなそう! Part69」
「実践!撮影前のチェック」 〜失敗しないための確認事項〜
「JPEG撮影の設定項目」
今度はJPEGの撮影となります。
JPEG撮影はの設定項目が数多く、
撮影時にシビアな設定が出来るのなら、その後の流れが良くなります。
広く使われている画像形式の「JPEGファイル」として記録されるので
データのとり回しにも優れ、生産性も向上します。
また、ビュアーソフトも数多くありますので、用途に応じた使いやすさの
ビュアーを自由にセレクトできることも利点ですね。
まず忘れてはいけないのが「記録画質」を「RAW」以外にすること。
JPEGはカメラ本体で現像処理をしてから保存するものなので、
「画質」と「サイズ」と「ホワイトバランス」と「現像パラメータ」を
決めてから撮影を行ないます。
「画質」
これはJPEGファイルの圧縮の程度を決める項目です。
当然のことながら、高圧縮をするとファイルサイズは小さくなって
撮影できる枚数は増えるのですが、圧縮のひずみが多くなり
画質は悪くなります。
高画質(=低圧縮)にすると、撮影枚数は少なくなりますが
圧縮ひずみの少ないきれいな輪郭の画像になります。
撮影枚数を稼ぎたいとき以外は、通常「高画質」にしておきましょう。
「サイズ」
画像の大きさです。
単位は縦横のピクセル数か、全体の画素数で表しますので、
画像の寸法と密度によって決める項目です。
プリント目的でL判にプリントする場合は、2M(200万画素)が目安で
画素数で指定する場合は、おおよそ1600×1200ピクセルぐらいが適当です。
これ以下にすると、徐々に画質が低下していきますが、
これ以上大きくても画質は良くならず、悪いことだらけで、
メディアの容量を圧迫して、処理速度も遅くなります。
A4サイズ全面にプリントしたい時は、600万画素は欲しいですところです。
「ホワイトバランス」
フィルムでは、デーライトとタングステンの2タイプのフィルムを選び、
そこからの調整はフィルターを使っていましたが、
デジタルカメラでは、光源の色の白の基準を決めることが出来ます。
ポジを使っていた方はすぐに理解できると思いますが、
ネガフィルムばかり使っていた方にとっては厄介な項目です。
今まで写真屋さんやラボが補正してくれていた色を
自分で調整しなければいけないのですから。
一般的な傾向として、画面内が白から黒までのごちゃごちゃしたスナップでは
オートが有効に働きますが、きれいに背景処理されたポートレートや
偏った色の多い商品撮影では、オートはあてにならなくなってきます。
「現像パラメータ」
現像処理をするときの設定値をあらかじめ決める部分です。
色空間、つまりsRGBなのか、AdobeRGBなのか設定できます。
sRGBでは、光の硬さや明暗比に対して「コントラスト」を設定できます。
他にも被写体に応じて「シャープネス」「色の濃さ」「色合い」を設定します。
あとはRAW撮影と同じように、忘れがちなのが「ISO感度」の設定です。
デジタルカメラでは、感度が自由に変えられるため、
慣れないうちはセットし忘れることがあります。
撮影前には、必ず感度の設定ボタンを押して、確認しましょう。
そして、ワンショットか連写かを確認して、
AFモードやエリアも確認します。
最期に、測光モードを確認して、シャッター速度と絞りをセットします。
ついでにオートの場合は露出補正が戻っているか確認しましょう。
JPEG撮影では、撮影と同時にカメラ本体で現像処理をしてからメディアに
保存しているので、ポジフィルムの種類を選ぶように撮影時に設定をして
そのイメージをそのまま画像として使うことが出来るのです。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「CMSのもやもや解消パート3」
今回は具体的なデジタルカメラの入力プロファイルについてです。
・・・おっと、その前に、フォトショップのカラー設定をしておかなければ
いけませんでした。
カラーマネージメントを正しく行なうためには、始めの設定も重要です。
と言うことで、今回はフォトショップのカラー設定についてです。
ぶっちゃけて入力のプロファイルについておさらいすると、
このプロファイルは画像の特性を伝えるものでしたね。
この画像はsRGBで撮影したものです。とか、
これはAdobeRGBで撮影しました。みたいな・・・
しかし、常にこのプロファイルが付属しているわけではありません。
sRGBで撮影しているのに、そのプロファイルが付いていない事なんて
今の世の中ざらにあります。
だって、カメラがそんな構造になっていないものが多いんですから。
でも、ただプロファイルがくっついていないだけで
撮影時にsRGBで撮っていれば、まぎれも無くそのデータはsRGBの特性であり、
AdobeRGBで撮っていれば、AdobeRGBの特性になっています。
どんな撮り方、いや、カラースペースの設定にして撮ったかの
説明が付いていないだけなんです。
だから便利に作業を行なうためにフォトショップのカラー設定を使って
入力プロファイルの操作をしてあげるんです。
で、カラー設定。
とりあえず、カラー設定の一番上、「設定」のところへ「日本-Japan Color」
にでもしておきましょうか。
そして目的に応じて細かな設定をします。
まずは普通の写真として仕上げる場合。
作業用スペースのRGB:を「sRGB IEC......」に変更します。
理由は、ほとんどのデジタルカメラの初期設定がsRGBになっているからで、
銀塩プリントの標準も、ほぼsRGBに近い感じだからなんです。
印刷原稿にする場合は、「日本-Japan Color」のままで、問題ないでしょう。
ただし、撮影するときにAdobeRGBにして撮影をする必要があります。
もしくは、RAW撮影して、現像時にAdobeRGBにします。
たったこれだけで、大丈夫です。
が・・・
これではCMSがもやもやのままになってしまうので、
ついでに各項目の解説をしておきましょうかね。
「設定」は、推奨する組み合わせの例です。
部分的にいじってカスタムになってしまっても気にするなかれ。
「作業用スペース」は、フォトショップで取り扱うときの色空間です。
入力プロファイルが埋め込まれていない場合に、仮に適用されます。
「カラーマネジメントポリシー」は、ファイルを開くときに
どんな色空間をベースにして作業していくのかを指定する部分です。
プロファイルが埋め込まれていれば、
それを保持して作業する色空間もそのプロファイルに合わせるのか、
それとも出力を考えて、ここで変換してしまうのかを指定します。
また、色管理をしないって方法もあります。
「変換オプション」は、もし色空間を変更する場合に
どのエンジンをつかって変換するかを指定するところですが、
Adobe(ACE)しか使った事がありません・・・
マッチング方式についても、写真を取り扱うなら
「知覚的」か「相対的」のどちらかです。
知覚的は、階調を重視してグラデーションを美しく見せたい場合、
相対的は、色味を重視したカタログ写真などの場合に選びます。
これで準備は整いました。
次回はようやく、具体的なデジタルカメラの入力プロファイル、
ファイルを開くと言う部分になります。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「思い通りに写らない」
世の中、便利さがどんどん進んでいます。
デジタルカメラの世界も例外ではなく、ある程度の知識と技術が無いと
商用利用は難しかったこの分野でも、どんどんバカチョン化が進んでいます。
基礎知識無しできれいな写真が撮れる。ある意味、理想です。
被写体に集中して、余計なことを考えなくてもよくなる。
・・・はず。
あるラインまでは正しい選択です。
でも、突き詰めると、思い通りの表現をするためには知識が必要です。
「思い通りに写らない」って思っている人は、勉強不足です。
自分の使っている機材を知り尽くしていない。
そして、色の見える理由を理解しきれていない。
さらに、どこをどうしたらこうなるのかが全て飲み込めていないから
自分の思い通りに振舞えないんです。
ぼくもまだまだ「思い通りに」なんてレベルには達していないから
毎日が勉強であり、実験の繰り返しです。
そのために、だめになってしまうお金もいっぱい使う。
こんな仕事は好きじゃないと、
いや、楽しみじゃないとやってられないよ。
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いいもの紹介
「チェック機能付きHDDケース」
店頭受付機のCT−1の動きが不自然な感じが出始めて、
やばそうだなぁ・・・どこからか変な音がしているし。
と思っていたところ、ついに起動したりしなくなったり。
あわててバックアップをとり、HDDチェック機能付きの外付けケースに
移して検査したところ、やはりこのHDDがだめらしい。
ピー、と言う警告音と共に赤のサインランプ。
あちゃー、HDDが逝きかかっている。あの変な音はシーク音のようでした。
去年、買った外付けHDDケースを、
保険のつもりでセルフチェック機能付きにしておいて正解でした。
いつかは出番があるものですねぇ。
早速、バルクの内蔵HDDを買ってきて交換。
元々付いていたのがDeskstarの20GB、ATA100なので、
同じDeskstarの80GB、ATA100にしました。
比べるとちょっと消費電力は高め。熱くなるかなぁ。
そしてリカバリーをかけて復帰・・・させるついでに、
この店頭受付機CT−1の不満点を解消してやることに。
さてさて、どこをどうしたかは次回のお楽しみ。
店頭受付機CT-1改造のすべての始まり始まり。
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デジセミオリジナルグッズです。
こつこつと手作りで仕上げています。
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★意外と好評!! 「モニターの色あわせに」・「プリントの色評価に」
デジセミオリジナル【標準カラービュアー】
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/original_goods/ct_index.html
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「デジカメ」「スキャナー」「モニター」「プリンター」の色合わせに・・・
デジセミオリジナル【色合わせの小道具】
カラーインプットターゲット+HTML形式の解説付き。2千円(送・税コミコミ)
http://www.chitanet.or.jp/users/tok/webts02/html/jyunbi.html
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発行人 辻徳 / Photographer
発行所 T+One DESIGN (辻写真館)
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