9F 特集ルーム

デジタルの長所短所       勘違いしないための・・・ぼくの思いこみ? 最近思うに、写真をデジタルで扱う意味はどこにあるのか、 銀塩写真と共存して行くために良いとこ悪いとこを整理して改めて 考えてみようと思います。 デジタルで処理するということは、いままで不可能だった表現が可能になる ということが一番の特徴だと思います。 銀塩では、コラージュ写真といったものがありましたが限界はあり、 修整にしても、鉛筆修整から特殊な染料を使ったものやプリントレタッチ が施されているわけですが、やはり限界は明白です。 そして思わぬことに即時性を生かした新しい分野が広がっています。 インターネット技術を利用した、「今を伝える」という目からウロコの ようなことが誰にでも安価に実現することができるんです。 じつは知多ネットさん(http://www.chitanet.or.jp/)の提案で 「今週のひとこま」というのを始めて気がついたことなんですけどね。(^^ゞ 銀塩でも1時間もあれば写真が出来上がるわけですが、 今を「伝える」ということについては全く問題外です。 広く公開するには、印刷物を作成して書店に置いたり配ったりして 伝えるわけですが、時間(いや、日にち)がかかるしコストもべらぼうに かかって、手軽に出来るなんてもんじゃぁないですよね。 しかし、デジタルは最終的にプリントにしたりデータを保存しておくには、 それなりのコストがかかってしまいます。 それは銀塩と比べればかなり割高で、少しでもクオリティーをよくしよう と思うと、ちょっと待てよ!ってほどコストパフォーマンスは 低くなってしまいます。 たとえば、A4サイズで350dpiなら数十MBにもなってしまいます。 ということで、どんな使用目的ならデジタル写真が適しているか ぼくの思いこみであげてみたいと思います。 デジタル写真のいいところ。 ・高度な合成やレタッチが必要な場合(時間やコストはかかるが) ・すぐに伝えたい内容の画像(電送を利用した) ・コストを考えずに、特に長期保存したい画像(将来の環境に問題はあるが) ・失敗が救済しやすい(完全には復旧できないが) ・さらに新しい可能性がある(まだデジタルが不完全なため) デジタル写真の弱点 ・凝りだすときりがなく時間がかかる ・保存、プリントのコストが高い(必要なものだけセレクトできるが) ・クオリティーが銀塩より劣る(今の時点では) ・デジカメの性能が銀塩カメラと比べて極端に悪い ・変色がとっても早い(プリンターによるが、一般的に) ・ある程度の知識が必要になる(それだけの可能性はあるが) まあ、今思いついたことはこんなところです。 まだまだたくさんあると思いますので、お気づきの方、ご意見のある方は ぼくの方までメールしてくださいね。tsuji@chitanet.or.jpです。
                
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