96F 資料室
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━━━━━ インターネットメールで届く・デジタル写真専門誌 ━━━━━
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┏┏┏┏ デジタル写真セミナー 2006 5月号 No.118
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まぐまぐ発行・配送数: 7246 部
めろんぱん発行・配送数: 1191 部
《目次》
・ [特集] レイアウトのツボ その4
(配置のキーワード)
・ [連載] 入力の知恵・画像の知識
(新デジタル写真用語集! Part4)
・ [連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
(焼き込みツール)
・ [連載] 思いつきのショートコラム
(○○モードと切り替え速度)
・ いいもの紹介 (蛍光灯反射板)
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===== はじめに =====
よし、今月は間に合った。忙しくたって何とかなるもんだ。
やる気を本気に変えるのが、すばやく取り掛かるためのミソだな。
今月は東京出張があった。
住んでいた昔の頃と比べると、刺激の少ないまちになったものだ。
いや、きっとぼくが刺激に鈍感な歳になったんだろう。
んん、そうでもないな。
こちらのまちの生活は刺激に囲まれている。
・・・嗜好が変わったのかな。
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[特集] 「レイアウトのツボ その4(配置のキーワード)」
今回は情報量の要素について具体的な解説をしていく予定でしたが、
イメージの質問が多かったので、それぞれの配置の規則性に対する
キーワードを付け加えてみます。
配置の規則性1「実用味」
・きっちりしたグリッドに沿っているもの
(役に立つ、実用的、堅実的、つまらない、冷たい、仕事の、面倒)
・だいたいある程度グリッドに沿っているもの
(役に立つ、現実的、確実な、面白みのない、仕事の、閉鎖的)
・それぞれが同じくらいのボリュームで並んでいるもの
(理性的、穏やか、知的、クール、冷たい、活気のない)
配置の規則性2「楽味」
・四角い写真をグリッドにそわずに配置したもの
(開放的、自由、大胆、うるさい、落ち着かない、個性がない)
・いろんな形の写真をグリッドにそわずに配置したもの
(気軽、自由、庶民的、安い、甘い、あいまい、だらしない)
・写真を丸く切り抜いてソフトな感じに自由に配置したもの
(優しい、若い、気軽、開放的、個性がない、頼りない、不安定)
配置の規則性3「夢味」
・余白を多く含むシンプルな全面写真等に文字をわずかに配置したもの
(自由、自然、安らぎ、上品、元気がない、役立たない)
・ほぼシンメトリーな全面写真の左右にアンバランスに文字を配置したもの
(格調高い、落ち着き、静かな、保守的、古臭い)
・中心にメイン画像を置き、その周りを取り巻くように説明を配置したもの
(華やか、豪華、堅苦しい、保守的、古臭い)
・左右対称な写真に文字も左右均等に配置したもの
(格調高い、落ち着き、伝統、堅苦しい、保守的、閉鎖的)
・全面写真ひとつで訴える文字はロゴ程度のビジュアル的なもの
(ドラマチック、情緒、夢、役に立たない、非現実的)
・全面写真の一辺に白地を残して文字を配置したもの
(理性的、冷静、静か、楽しくない、親しみづらい)
・全面写真の片側に写真のボリュームを置いて反対側へ流したもの
(洗練された、自由、スマート、形だけ、内容の無い)
・全体を二分して写真と文字を対決的に配置したもの
(明快、すっきり、力強い、不自然、冷たい)
このようなキーワードが付けられます。
どれも一長一短があり、内容によって最適な配置を適用してください。
また、それぞれが微妙に関連し合っていたり、応用すると別の味付けに
変化していくものもあって、面白いものです。
では、次回こそ情報量の要素について具体的な解説をしていきます。
お楽しみに。
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[連載] 入力の知恵・画像の知識
「主観付き新デジタル写真用語集! Part4」
「OEM」
名のある会社で販売される製品を製造する別のメーカー。
OEMメーカーに商品を作らせて、販売会社は自社ブランドで販売する。
販売会社のブランドと販売力を活かして生産量を向上させることができる。
OEMメーカーが直に販売している安い同じモデルがあったとしても、
ドライバ等のソフト面で安物買いの失敗することもある。
「OpenType」
PostScript Type1と、TrueTypeを統合したフォントファイル形式の一つ。
フォントデータを送受信することができる機能が規定されており、
プリンタにフォントデータを保存しておく必要がなくなった。
文字コードがUnicodeになっているので注意。
「PC Card」
PCMCIAとJEIDAが共同策定した、ノートパソコン用の拡張カードの規格。
フラッシュメモリカードやハードディスク、SCSIカード、LANカード、
モデムカードなどに利用される。
PC Cardアダプタを使ってCFカード等を接続できるが、
今時ではメディアリーダーも何もかもUSB接続の一点張り。
うちでは無線LANのカードぐらいしか利用していない。
「Photoshop」
Adobe Systems社のプロ向け画像編集ソフトで、幅広く利用されている。
画像に特殊効果を施したり編集したりすることが主な機能だそうだけど
写真屋としては色調補正や修整が主な使い方。
そんなことならPhotoshop Elementsでもよさそうなものだが、
自動処理のアクションやドロップレットは業務効率の要となるので
やはりフルバージョンが必要になってしまう。
「RAID」
何台かのハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして使う技術。
メリットはデータを分散して記録するので、高速できる事と安全性。
一台がクラッシュしても復帰することが出来るレベルがある。
RAID 2...ミラーリング。2台のディスクにまったく同じデータを同時に
書きこむので、片方が破損しても、もう一方からデータを読み出せる。
RAID 5...データからパリティを生成し、データとともに分散して
記録する速くて安全なよく使われている方式。
「RAM」
コンピュータのメインメモリ。
CPUから直接アクセスできるので動作が高速で、この容量が大きいほど
多くの作業を同時にこなすことが出来る。
容量不足でここで処理しきれない作業は動作の遅いハードディスクに
流れていくので、写真を扱うなら、大きいに越した事は無い。
「RAWデータ」
撮影して撮像素子から出てくる信号をカメラ内で加工せずに、
全ての情報が詰まっているそのままの形で取り出したデータ。
各種のパラメータを駆使し、現像処理をすることで
一般的なファイル形式にする。画像を磨くと言う感覚。
「RGBデータ」
光の三原色の赤(R)・緑(G)・青(B)のRGB3つで構成された画像データ。
デジカメ、モニター、作業に関する事実上の基本色モード。
でもこの数値は色ではなく単なる数値。
プロファイルを照らし合わせてはじめて色になる。
今回は、O〜Rした。ではまた。
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[連載] ちょっとかしこいフォトショップ・テク
「焼き込みツール」
今回も誰にでも簡単なテクです。
フォトショップには覆い焼きツールもあれば、焼き込みツールもあります。
焼き込みと言うのは、写真プリントの暗室作業時に
引き伸ばし機から印画紙に露光を与えた量に追加して
手のひらや厚紙を使って「部分的に露光を追加」する行為です。
そうすると、その部分だけ当たる光が多なくなって
焼付け時間が長くなり画像が濃くなります。
こちらを先に説明すれば、わかりやすかったのですが、すいません。
光が当たらなければ印画紙は元々の白地のままで、
光を当てることによって濃度が増えて黒くなっていきます。
なので、火は使わないけど焼きつけと言います。
もうそういう時代でしょ・・・(←あ〜、すべってしまった)
実際の暗室作業では覆い焼きと同じように、焼きこみの面積、形、
時間、上下の距離、動かし方などの要素がテクニックになります。
フォトショップでは、焼き込む面積はブラシサイズに相当します。
形はカスタムブラシと言うよりは、動かした軌跡に近いと思います。
時間は、ずばりオプションの露光量の数値である%ですね。
上下の距離と言うのは、引き伸ばし機では、焼き込む時にかざす遮光物の
位置が印画紙に近いほど輪郭がはっきり写り、レンズに近くなるほど
輪郭がぼけますので、ブラシのぼかし開始位置%に相当します。
そして焼き込みのメインとなるテクニックが動かし方です。
動かし方ひとつで、いろんな要素を含む調整をしているのです。
そしてデジタルだからやりやすいものの代表が「範囲」です。
これを「ハイライト」にして焼き込みをすれば、ハイライトをにごらせて
明るい部分の白飛びを抑える時に便利です。
「シャドウ」にして焼き込みをすれば、暗い部分だけをより暗くくする
と言うことなので、部分的に黒を締めるときに使用します。
「中間調」にして焼き込みをすれば、中間濃度を暗くするので
ハイライトを生かしたまま黒をつぶさずに
部分的に見た感じ濃い目に調整することができます。
デジタルはこれまたほんと、便利ですね。
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[連載] 思いつきのショートコラム
「○○モードと切り替え速度」
撮影モードとか、執筆モードとか、イマジネーションモードとか。
写真をやっていると、環境を作り上げて没頭できるまでのテンションを
引き出すまでが素早いと、すごく充実して物事をこなすことが出来る。
イメージして講義内容を考えながらメモを走らせている時に
飛び込みの撮影が来た時には、気持ちのモードを切り替えるのに
ある程度の時間がかかってしまう。
時間をかけて、その何とかワールドを作り上げていければいいけど、
現実問題としては、瞬時に気持ちを切り替えるとまではいかなくても
心の準備をする時間と言うか、撮りたいという欲求が生まれてくるまでの
助走時間は、そんなにきっちりととれる訳ではない。
ぼくのような職業では、作家である以前に職人であり、
それ以前にサービス業である。
客が来れば、あふれ出すイメージを放り出してでも
即お客様の対応をしなくてはいけないんだ。
電話と同じなのかもしれないね。
だから、モード切替後の環境を作り込みするスピードが大事なんだ。
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いいもの紹介
「蛍光灯反射板」
シルバースクリーンという簡単な蛍光灯反射板を使ってみた。
物から見ると、見た目以上に安っぽくて550円でも割高感がある。
まぁとりあえず試してみました。
どんなものかと言うと、アルミの反射板に透明な硬質ビニールみたいなのが
貼り付けられていて、その中に蛍光管を差し込むというもの。
「蛍光灯反射板+シルバースクリーン」で検索すれば一目瞭然です。
付けてみると確かに明るくなった。
それよりも良かった特性は、光に指向性が出たと言うこと。
これにより、部屋の部分的な明るさのコントロールがしやすくなった。
明るくしたいテーブルをより明るくする事で、すごく気持ちがいい。
光を操るってほんと、楽しいですね。
┏┏┏ おしらせ ┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
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